大麻とは?成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」についてのまとめ
この記事では、大麻に含まれる成分や植物としての特徴、得られる効果についてまとめています。
大麻に関する基本的な情報をチェックして理解を深めていきましょう。
大麻に含まれる成分を紹介
大麻にはさまざまな成分が含まれています。その中でも代表的な成分が「カンナビノイド」です。大麻には100種類を超えるカンナビノイドが含まれているといわれています。
カンナビノイドについては以下の記事で解説しています。
ここでは、中心となる「THC」「CBD」「CBN」「CBG」についてご紹介します。
①THC
THCは「テトラヒドロカンナビノール」と呼ばれる成分で、精神活性作用を生み出すことでも知られています。
大麻の主成分として嗜好用・医療用として使われており、摂取することで陶酔感や高揚感を生み出します。
他のカンナビノイドと比較して、THCにのみ精神活性作用があるというのが特徴です。
②CBD
CBDは「カンナビジオール」と呼ばれる成分で、麻の抽出物の40%を占めることのある成分です。
睡眠の改善やリラックス、ストレスの緩和といった効果が期待されており、THCのような精神活性作用を生み出さないことから、健康食品やサプリメントとして親しまれています。
商品の幅も広く「CBDオイル」や「CBDリキッド」 「CBDグミ」 「CBDクリーム」 「CBDパウダー」など多岐に渡ります。
③CBN
CBNとは「カンナビノール」と呼ばれる成分です。大麻内に微量しか存在しない化学物質で、THCを酸化することによって生じます。
効果としてはCBDと同様のものが期待されていますが、大麻内に微量しか含まれていないため、成分を摂取するための製品は存在していません。
④CBG
CBGは「カンナビゲロール」と呼ばれる成分です。カンナビノイドの主成分の1つでもあり、CBD・THCが変化する前の成分といわれています。
摂取しても精神活性作用を生み出さず、ストレスの緩和や睡眠の改善、食欲の増進といった効果が期待されています。
ただし、CBDと比較して希少性が高く、値段も高価なのがデメリットとして挙げられます。
大麻の植物としての特徴を解説
次に、大麻の植物としての特徴を紹介していきます。大麻が一体どのような植物なのか詳しく見ていきましょう。
①大麻の植物としての特徴
大麻は「アサ科アサ属」に分類されている植物で、学名は「カンナビス・サディバ」と呼ばれています。
奇数枚で細長くギザギザした葉を持っているのが特徴で、主に、葉や花冠、樹脂が嗜好用大麻として使われます。
②大麻と麻(ヘンプ)の違い
大麻と麻(ヘンプ)は同じ植物ではありますが、THCの有無によって区別されています。
THCの含有量が0.3%以上のものを「大麻」、0.3%以下を「麻(ヘンプ」)と呼んでおり、ヘンプから作られた「ヘンプオイル」は日本でも親しまれています。
ヘンプにはTHCが微量にしか含まれていないため、精神活性作用も生み出しません。
そのため、嗜好用としてではなく、健康食品やサプリメント、ボディケア用品などに目的に使われます。
③自生している大麻もある
北海道の一部の地方では自生している大麻も存在します。
しかし、自生している大麻にはTHCがほとんど含有されていないため、収穫してもメリットがありません。
北海道では野生大麻の収穫に対して厳しい取締りを行っているため、無闇に収穫してしまうと逮捕されてしまうので注意してください。
大麻を摂取するとどうなる?
大麻を使用することで得られる効果について紹介していきます。
①エンド・カンナビノイド・システム(ECS)について
人間の身体には「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」と呼ばれる身体調整機能が備わっています。
記憶や睡眠、感情、食欲など、身体のさまざまな機能に関係しており、外部からの強いストレスによって、ECSの働きが弱まると「カンナビノイド欠乏症」に陥り、心身の不調に繋がります。
カンナビノイドを摂取することで、ECSの働きを元に戻し、心身を正常に保つことができます。
②医療用大麻について
大麻が合法化されている国では、医療目的で大麻が使用されています。がんの抗がん剤治療によって生じる痛みや吐き気といった副作用を抑える目的で導入されたり、治療法がない疾患に用いられたりすることもあります。
嗜好用大麻との違いとしてはTHCの含有量が挙げられます。効果が強くハイになりやすい嗜好用大麻はTHCの含有量が高いといわれています。
③大麻を毎日吸うとどうなる?
大麻を毎日吸うと以下のようなメリット・デメリットが生じます。
【メリット】
- 活気に溢れ元気に過ごせる
- 持病の痛みなどを緩和できる
- クリエイティブな能力が発揮される
- 体重が増えにくくなる
- 毎日が活気付く
- 脳細胞を若返らせる
【デメリット】
- 記憶能力に悪影響を与える
- 知能の低下を招く
- 中毒になるリスクがある
- 血圧上昇による死亡リスクがある
メリット・デメリットの両方を理解した上で使用方法を検討してみてください。
④大麻を吸いすぎたらどうなる?
バッドトリップとは、適正な使用量を超えて、過剰に摂取してしまうこと。つまり、大麻を過剰に摂取してしまい、ハイになり過ぎてしまうということです。
大麻を日常的に使用する人であれば、自分の適正な大麻の摂取量を把握しているので、バッドトリップになることはあまりありません。しかし、はじめて大麻を摂取する人や、まだ数回しか摂取していない人は、自分の適正な摂取量がわからないためバッドトリップに陥りやすいです。
⑤大麻には依存性がある?
大麻には精神的依存性はあるものの、身体的依存性はありません。
また、依存リスクという観点からみると、大麻はカフェインやアルコール、ニコチンといった成分と比較しても依存性が低いと言われています。
⑥大麻の副作用は?
大麻は、副作用があることも知るべきでしょう。大麻の副作用は以下のようなものがあります。
- 短期の記憶障害
- 物忘れ
- 不安感やパラノイア
- 精神衛生上のリスク
まだ多くの日本人には、誤解されている大麻ですが、人々の誤解を解くための最初のステップは、大麻が全く無害ではないということを認めることです。
⑤大麻の残存期間は?
大麻が体内に残存する期間は以下のようになっています。
- 血液:336時間
- 尿:30日間
- 毛髪:90日間
大麻は他のドラックと比較しても、体内の残存期間が長いといわれています。
大麻を使って生じる作用について
大麻を使うと「ハイになる」という以外にも、「マンチー」や「カウチロック」といった現象が生じます。
こういった大麻を使うことで生じる現象について紹介していきます。
①カウチロックについて
「カウチロック 」とは、大麻を使ってハイな状態になり過ぎることで、動けなくなる状態を指します。
疲労が溜まっているときや睡眠不足のときに大麻を使用すると生じやすいといわれており、意図的にカウチロックを楽しむ愛好家も存在します。
②マンチーについて
「マンチー」とは、大麻を使用することで食欲が増進される状態を指します。
脂分を含む食べ物がより美味しく感じられるため、スナック菓子やケーキを見境なく食べてしまうといわれています。
③体重が減少する?
大麻を使うことで「マンチー」が生じるのに対して、体重を減らすという効果も期待されています。
一部の大麻には食欲を抑制する「THCV」と呼ばれるカンナビノイドが含まれています。
マンチーを的確にコントロールすることができれば、大麻を体重減少に役立てることができるかもしれません。
④目が充血する
大麻を使用すると目が赤く充血するといわれています。
THCを摂取することで血圧が低下し、血管が拡張することが原因の1つとも言われており、「目薬を使用する」「水分を摂取する」といった方法で対処できます。
⑤二日酔いになる
大麻の使いすぎで二日酔いの状態になることもあります。特に、自分の限度を超えて大麻を使ったときなどに生じるので、使いすぎに注意しましょう。
大麻の法的な取扱いについて
日本では第二次世界大戦後の1945年のポツダム緊急勅令に基づく「ポツダム省令」によって大麻が禁止され、その後1948年に大麻取締法が制定されています。
①大麻を栽培すると?
大麻の栽培も違法となっており、栽培できるのは都道府県知事の免許を受けた大麻研究者や大麻取扱者に限られています。
栽培については「7年以下の懲役」が罰則として規定されており、営利目的で大麻を栽培した場合には、「10年以下の懲役」または「10年以下の懲役及び300万円以下の罰金」が科せられます。
②日本人が海外で大麻を吸うと?
海外では大麻が合法な国も存在します。そういった国に観光で訪れ大麻を使用すると、日本の大麻取締法が適用されて逮捕される可能性があるため注意してください。
まとめ:大麻について理解しよう
大麻に含まれる成分や植物としての特徴、摂取することで得られる効果などについて紹介しました。
大麻について深く理解し、興味を持った方は他の記事も是非ご覧になってみてください。
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Kohei
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