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大麻とパイプ

大麻は依存度が低い?お酒、タバコ、カフェインと徹底比較!

みなさんは大麻を吸ったことがありますか?

もちろんですが、日本で大麻の所持、譲渡が違法なので、多くの方は経験したことがないと同時に、大麻というもの自体が全て悪だと思っているでしょう。

しかし、カナダやアメリカでの1部の州では大麻の合法化が進んでいます。本来違法だった大麻が合法化になるのには理由があり、その1つとして「依存度が低い」ということも明らかになったからという説も考えられているようです。

今回は、大麻の依存度について日本でも馴染みのあるお酒やタバコ、カフェインと比較しながらご紹介させていただきます。ぜひ、大麻について興味のある方や、正しい情報を知りたい方は最後までお読みください。

大麻については以下の記事で詳しく解説しています。

【大麻完全ガイド】大麻の成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」について解説

そもそも日本で大麻が違法な理由

海外の1部の国では大麻が合法化されているのに、なぜ日本では違法とされているのでしょうか?

理由がわからないことには、本当に大麻が悪いものなのか理解することは難しいですよね。ですので、まずは日本で大麻が違法な理由について理解を深めていきましょう!

大麻取締法によって制定

大麻が違法になったのは、大麻取締法によって制定されました。

大麻取締法は、1946年(昭和21年)の1月22日にGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指令を受け、大麻の所持、栽培、譲渡等が違法ということを決定付けた法律。

この法律は、大麻の所持、栽培、譲渡に関する内容となっていて、使用することが違法とは明記されていないので、普通なら違和感を感じて当然でしょう。

大麻取締法については以下の記事で詳しく解説しています。

大麻を吸うのは合法?おかしな法律”大麻取締法”の全貌を徹底解説

大麻取締法で大麻が違法とされた本当の理由

日本で大麻が違法とされるのは、大麻取締法によって制定されたことは理解できましたか?

では、なぜ大麻取締法によって大麻が違法になったのかについて、さらに深堀していきます。

THCが原因ではない!?

その理由として、THCが原因と思われる方が多いようです。THCは、通称テトラヒドロカンナビノールと呼ばれ、大麻に含まれているカンナビノイドの一種です。

私たちがTHCを摂取したとき、高揚感が生じて、いわゆる「ハイ」の状態になります。言い換えると、テンションが上がり、なんでも楽しく感じれるような状態になるということです。

しかし、大麻取締法で大麻が違法とされている理由は、このTHCが原因ではないんです。その根拠として、THCが原因で違法とされているならば、合法化しているカナダやアメリカの一部の州で問題なく大麻が使用されている現状に矛盾が応じてしまいますよね。

何が言いたいかというと、大麻が違法とされている理由は、大麻自体に含まれている成分が原因ではないということです。

では、いったい何が原因で違法とされているのでしょうか?
日本の軍国主義を弱体化させるため

この理由を理解するためには、戦前にさかのぼる必要があります。ご存知の方も多いと思いますが、第二次世界大戦が開始されるまでの日本の勢力は、他国と比較して圧倒的に強く、軍国主義でした。

当時は、軍国主義の勢いを加速させるために、欠かせないとされていたのが麻でした。麻は、戦争で使用するロープやパラシュートの原材料であり、あらゆるものを作るうえで麻が重要な役割を果たていていたのです。

しかし、日本は第二次世界大戦でアメリカに敗戦しましたよね。その翌年に大麻取締法がGHQによって、法律が制定されたので、日本の軍国主義を弱体化させるのが目的だと考えられています。

これが理由なのであれば、世界中の多くの国が平和を望んでいる現在において、合法化が進んでいることは理解できますよね。ですので、大麻が違法とされている本当の理由は、日本の軍国主義を弱体化させるために、アメリカが戦略的に大麻取締法を制定したということが有力説でしょう。

大麻が違法であることにより生まれる本当の危険

このように、大麻が違法なのは大麻自体の人体への悪影響のリスクがあるからとされていますが、違法にすることで別の危険のリスクが生まれると考えられています。

次にご紹介するのは、大麻違法から生まれる本当の危険についての紹介です。

犯罪組織との交流

日本での大麻は違法なので、基本的に店頭や店内で販売されていることはあり得ません。しかし、こういった状況でも入手できるもしれないルートは存在します。

それが半グレ、マフィアや、やくざなどの暴力団関係者と言った犯罪組織です。彼らにとって、大麻の販売を販売することが収入源の一つとされていて、実際に闇市場で取引もされているような現状もあるとされています。

これは、違法とされているからこそ成り立っているビジネスですよね。いくら日本のお店では購入できないからといって、仮に犯罪組織から入手してしまうと、かえって危険を犯してしまうことになります。

ですので、大麻を違法にすることは、犯罪組織と密接にか関わらずを得ないような状況を作り出しているので、また別の危険がが生まれます。

あくまでも、違法と知っていて入手しようとする方にしか起こらない危険なので、みなさんは絶対に大麻の購入は控えるようにしましょう。

そもそも依存症とは?

今までは、大麻の違法な理由やその背景についてご紹介させていただきましたが、依存性が原因で大麻が違法になっているのは考えづらいような内容でした。

ですので、次は大麻が本当に依存性があるのかについて焦点を当ててお話ししていきます。

依存性は2種類に分けられる

依存には種類が2つあります。それは、「身体的依存」「精神的依存」です。

身体的依存とは、整理的依存とも呼ばれており、身体的・心身的症状が持続して発生する依存状態のこと
 

身体的依存になることで、依存物質がなくなってしまうと、イライラ感や眠気などの症状が現れます。後に詳しく説明しますが、タバコに含まれるニコチンも高い身体依存を引き起こすと考えられています。

身体的依存と対照的なのが精神的依存です。

精神的依存とは、感情的・動機的な離脱症状が発生する依存状態のこと
 

依存物質がなくなってしまうと、不快感や不安感、無気力状態、感情喪失などの症状を引き起こします。例えば、カジノなどのギャンブルやゲーム、買い物などの行為自体のことを指すのが一般的です。

大麻は身体的依存を引き起こさない

大麻には身体的依存がなく、大麻を吸わなくなったからと言って、イライラしたり身体がだるくなることはありません

しかし、精神的依存は大麻にもあります。大麻を長期的に使用している人がいきなりやめてしまうと上記で述べたような学習する際の能力や気力の低下が起きる場合があります。

ですので、大麻が違法な国でもし手に入るような環境があると大麻乱用につながる可能性はありますが、大麻が合法な国では、しっかりとした国民の大麻使用の滴量を公的に定めていれば乱用することが少なくなるでしょう。

依存の何が問題なのか?

大麻には精神的依存があるものの果たして、依存とは根本的に何が問題視されているのでしょうか?

結論から述べると、依存が重度になってしまうと、依存者本人だけでなく周りの友人や家族にまで迷惑をかけてしまう恐れがあるからです。

飲酒や薬物、ギャンブルなどの少なくとも何かしらの依存性があるものは、繰り返し行為を行うことによって脳の状態が変化すると言われています。

脳の状態が変化してしまうと、自分自身で欲求をコントロールすることができなくなってしまい、生活状態が疎かになってしまいます。

社会を生きていく上で、生活状態を整えることは非常に大切なことであり、逆にいうとまともに生活をしていないと社会を生きていくことは困難でしょう。

このように、生活状態が正しくしていないと家族や友人の手を借りることになります。まだ、助けてくれる環境がある方ならまだしも、信頼を損なうことは当然のことですし、ずっと続くとは言い難いですよね。

行き着く先には、お金を借りて借金をしたり、生活すること自体が難しくなることだって考えられます。ですので、ギャンブルや大麻など全ての依存性のある製品には本当に必要なのかを理解しておくことが大切でしょう。

大麻の依存性は低い

大麻を吸う男女

上記で述べたように大麻による依存は精神的依存だけであり、実際に使用したというネットの情報からは一回使用したかと言って、依存することはまずないという意見が多いようです。

日本では大麻取締法があるので、研究目的で大麻を研究できる方でさえ制限されています。このような日本の環境によって、社会で広まっている大麻のイメージが、違法ドラックと混同している方が多いようです。

小学校や中学校の義務教育で、大麻と違法ドラックは「ダメ、ゼッタイ」と学んだ方が多いでしょう。

しかし、本質に何がダメなのかを具体的に教えてもらった方や知っている方はどれくらいいますか?教育者がわからないことなんてもちろん、教育を教えてもらう側はさっぱりですよね。大麻の依存性や毒性が国内で誤解されやすい理由として、これらの風説の出どころが麻薬中毒者の証言に基づいていることが多いと考えられます。

実際は、ドラッグの種類にもよりますが、大麻と違法ドラック(覚醒剤、コカイン等)では大麻の方が依存度が低いでしょう。LSDやMDMAのような幻覚剤においては、精神依存は多少ありますが、身体依存はないとされています。これらのドラッグは、すぐに耐性が生じることから、乱用され難しく、離脱症状の存在も不明瞭であるとされています。

また、ある薬物依存症リスクの研究によれば、生涯にわたり大麻を使用している人の 9% が依存症になると推定されています。[1]しかし、このリスクは、「合法的な薬物を含む他の多くの薬物よりも低いという報告もされています。

他にも、WHO(世界保健機関)によると、大麻使用者が大麻を使用し始めた時点で大麻の依存症が大きな問題であると自覚していた人はほとんどいないという見解も公表済みです。

このような結果から大麻自体の依存度は低いと言えるでしょう。

依存度比較!大麻以外の依存しやすいもの

大麻が違法ドラックと比較して依存度が低いことは理解できましたか?

大麻を理解する上で、何が正しいの情報なのかを見極めることが大切です。最後は、大麻以外の依存性があるとされるものについて比較し、大麻とどちらが依存しやすいのか比較していきます。

コチラの図は米国国立薬物乱用研究所(NIH)のジャック・へニングフィールド博士の薬物危険度比較表を再度編集したものです。

1が最も強く、6が最も弱くなっています。

この図から依存性の強さをみてみると、ニコチンが一番依存性があり、マリファナが一番低いことがわかりますね。つまり、大麻は、コーヒーやタバコ、アルコールよりも依存性が低いということです。

この中から大麻と一般的な嗜好品である「タバコ」「アルコール」を比較して詳しくみていきましょう。

タバコと大麻の依存度比較

タバコには、「ニコチン」と呼ばれる依存性物質が含まれています。事実上、喫煙者の約7割がニコチン依存症であるとされていて、その中の過半数の喫煙者が将来自分が肺がんになるリスクを承知の上で喫煙を続けているそうです。

私たちの周りの喫煙者は意識しないことだと思いますが、タバコの煙には数万種類以上の化学物質が含まれており、ある情報によると4000種類以上の化学物質が含まれています。

そのうち、200種類以上の成分が有害であり、ニコチン、タール、一酸化炭素などが含まれているそうです。ニコチンは、脳内にある中枢神経を刺激させる作用があり、神経伝達物質のドーパミンを放出させるとともに、神経が刺激されている時に、鎮静効果をもたらします。

ですが、ニコチンの称する時間は短時間であり、30分程度で効果が切れると言われています。そのため、また新しいタバコが吸いたくなり、半永久的に依存してしまうのです。

このような結果、タバコは身体的依存をひきおこし、吸わなかったらイライラしたり、不安や緊張にかられやすいでしょう。

そして、大麻の違法性や大麻が違法による環境などの外的な要因がなければ、大麻自体の危険性はタバコと比較すると低いと言う考えが主流になっています。

他にも、GCDPと呼ばれる世界薬物政策国際委員会によると、2019年の報告書にて大麻と比較してタバコの方が毒性があると述べられました。[2]

お酒と大麻の依存度比較

大麻と対照的に取り柄げられているのがお酒です。お酒は百薬の長と昔から言われていますが、大量に摂取してしまうと様々な悪影響を健康に与ます。

その1つとしてアルコール依存症が挙げられます。アルコール依存症は、長期間アルコールを定期的に摂取することが原因と言われており、アルコール依存症が悪化してしまうと時間や場所に囚われることなくお酒が飲みたくなってしまうでしょう。

また、アルコール依存症が重度になってしまうと、身体的にも精神的にも悪影響になり、仕事や私生活にも支障をきたすことが研究として報告されています。

その結果、アルコールがないとイライラしたり、吐き気や神経が過敏、また不眠症になるでしょう。世界保健機関(WHO)によると、2016年にアルコールが原因で亡くなった人は世界で300万人いて、そのうち15万人の人がアルコール中毒が原因だったそうです。

さらに、アメリカの元大統領バラクオバマによると、あるインタヴュー時に以下のように話したと言われています。

「大麻を吸うことは健康的とは言えないが、個人で与える影響においてはアルコールほど危険がない」

アメリカの元大統領バラクオバマ

また、2011年にコロンビア大学が行った調査によると、大麻を使用した人が依存に陥った割合は、全体の8.9 %に対してアルコールは22.7%だったそうです。

ですので、アルコールはかなりの依存度があるのに加えて、大麻よりも依存度が高いと言えるでしょう。

アルコールについては以下の記事で詳しく解説しています。

お酒は少量なら健康に良いは嘘!?大麻と比較される社会、人体に最も悪影響を与えている「アルコール」という薬物

カフェインとアルコール、大麻の依存度比較

コーヒーやチョコレート、緑茶やコーラにはカフェインが含まれています。

カフェインはタバコと同じよう中枢神経を刺激して、興奮状態にさせる効果があります。

カフェインは古くからエナジードリンクや栄養ドリンクなど嗜好品として、親しまれていましたが、カフェイン自体の錠剤が安価な価格で購入できるなど依存症や急性中毒などで問題が表面化しました。

しかし、カフェインは眠気を覚ましたり、集中力を向上させるためなどポジティブな面で人気な一方、効果が切れてしまうと、身体や頭がだるくなってしまい、次第に使用量が増えていくと言われています。

カフェインの過剰摂取は、興奮状態やイライラ、心拍数が増加するなど招き、場合によっては吐き気や嘔吐による脱水症も引き起こします。カフェインはこのような症状が社会で問題視されていてるのが現状です。

また、米国疾病予防管理センター(CDC)によると、アルコールだけに比べて3倍飲み過ぎた状態になるなどと注意喚起するなど、見方を変えるとアルコールより危険だと考えられます。

ですので、アルコールが大麻より危険とするなら大麻はカフェインより安全と考えることができるでしょう。

まとめ「正しい情報を取得することが大切」

いかがでしたか?

今回は大麻の依存度をお伝えするとともに、違法の理由や違法にする事による危険なことについてご紹介させていただきました。

日本では、まだ大麻の研究が世界と比較すると遅いと言われています。ですので、大麻についての誤解や誇張されている情報が多いです。

複数の世界の研究によれば、大麻はお酒やアルコールよりも依存度は低いと言われています。何が本当の事実なのか正しく理解していくことが、大麻を知る上では大切でしょう。

もちろんですが、日本では大麻を所持、栽培、譲渡することは違法です。ですので、みなさんはそのような行為は必ず控えましょう。

【参考】
[1]株式会社アート研究所:大麻規制の是非について
[2]GLOVAL COMMISSION ON DRUG POLICY:Classification of Psychoactive Substances When Science was Left Behind(科学が取り残されたときの精神活性物質の分類)

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Kohei

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