【大麻とお酒の関係性】大麻とアルコールを組み合わせるとどうなるのか?
世界の大麻需要は増え続けており、一般社会にも受け入れられてきています。嗜好用大麻が解禁されている国々では、「お酒」と同じ嗜好品の一つとして扱われています。
しかし、大麻が出てきたからと言って、お酒がなくなったわけではないのです。パーティーの席でお酒と一緒に大麻が出てくることがあるかもしれません。
お酒と大麻を組み合わせるのは果たして良いことなのでしょうか。お酒と大麻を組み合わせることは、責任を持って組み合わせれば、素晴らしい体験を生み出すことができる可能性があります。
しかし、【アルコール】と【大麻】この2つを混ぜるのは良いアイデアなのでしょうか。また、この2つを同時に摂取することによって短期的、長期的な影響はあるのでしょうか。
そこで今回は、大麻とお酒の関係性について解説していきます。
アルコールについては以下の記事で詳しく解説しています。
「大麻」と「お酒」を同時に摂取した場合の短期的影響
アルコールと大麻を一緒に摂取しことがある人なら、どうなるかはご存知でしょう。中には、ひどい二日酔いで目が覚める人もいます。
まず初めにアルコールを吸収すると、その多くが消化器系を通過して血流に入ります。これらのアルコール分子が神経系に到達すると、脳は「GABA」という化学物質を分泌し始めます。GABAは、脳からの信号を減少させたり、減速させたりします。酔うと、しびれを感じたり、バランスや筋力を失ったりするのはそのためです。GABA の放出は、ドーパミンの放出を刺激します。
また、大麻を摂取すると、「THC」「カンナビノイド」「テルペン」が血中に入ります。THCは、神経系のCB受容体に作用し、ドーパミンを放出します。アルコールもドーパミンを放出するため、大麻とアルコールを組み合わせると、ドーパミン放出が倍増します。(セロトニンのような他の神経伝達物質の放出もありますが、ここでは触れません。)
THCとアルコールも最終的には主に肝臓を通過して血液からろ過されて取り除かれます。
しかしお酒は、肝臓の働きを鈍らせる傾向があるため、肝臓がアルコールを代謝するまでの間、THCは代謝されにくくなります。アルコールと大麻の両方を摂取する場合、肝臓はアルコールの代謝を優先するため、すべてのアルコールがなくなるまでカンナビノイドを「代謝待ち」となります。
このため、大麻とお酒を一緒に摂取すると、体が両方の物質を代謝するのに時間がかかるため、酔いが長引くことがあります。THCを口径摂取した場合、肝臓でより強力な成分に変換されるため、特に大麻エディブルを食べた場合は、さらに長時間、酔いが長引く可能性があります。
これは、喫煙による大麻の摂取よりも大麻エディブルなどの口径摂取の方が、ずっとハイになる理由です。詳しくは以下の記事で紹介してますので興味があればチェックしてみてください。
基本的に、アルコールは大麻の影響下ではゆっくりと吸収されますが、アルコールは血管を拡張するため、大麻は、アルコールの影響下で速く吸収されます。
これは、酒を飲むと血管が拡張するためです。繰り返しになりますが、アルコールの血管への影響は消化器系で最も顕著であるため、大麻を食べるときには、この吸収作用が特に当てはまります。
大麻とお酒を同時に摂取する長期的影響
大麻を吸ってお酒を飲むことは、単体で摂取するよりもハイになります。
科学者たちは、まだ大麻がお酒の消費に与える影響を研究していますが、大麻がアルコール摂取によって引き起こされるダメージの一部を軽減、予防、あるいは逆転させる可能性があるという研究結果があります。
2018年の研究では、30万人以上の患者の病院記録を調査し、大麻を摂取して飲酒していた患者は、飲酒しただけの患者よりも肝疾患の発症率が低いことが明らかになりました。
ここからは考察になりますが、特定の細胞を保護する大麻の能力によるものかもしれません。
大麻は、血糖値を分解するホルモンであるインスリンを調節し、肝臓の健康に貢献しています。そのため、大麻は血糖値のバランスを保つことで間接的に肝臓をアルコールによる障害から守っている可能性があります。
つまり、大麻が間接的に血糖値のバランスを保つことで、アルコールの害から肝臓を守っている可能性があるということです。
※大麻がアルコールによる肝障害を最小限に抑えることができるということは、大麻とアルコールを組み合わせることを保証するものではありません。この主張には科学的なコンセンサスがありません。
大麻とお酒を組み合わせると依存しやすくなる?
一方で、依存症になりやすい人にとって大麻とアルコールを組み合わせることは、大麻とアルコールによるドーパミンの急増がお互いを強化するフィードバックループを引き起こす可能性があります。
言い換えると、大麻とアルコールを組み合わせることで、心理的にどちらかまたは両方の物質に依存しやすくなるということです。
実際には、タバコを吸う人は、それだけでお酒を飲む人よりもアルコール依存症になるリスクが5倍も高いのです。
また、タバコを吸いながら大麻を吸ったり、お酒を飲んだりすると、依存症になる可能性が3倍に増加します。
まとめ
いずれにしても、適度に大麻とアルコールを使用する分には大したことではありません。自分のペースで適度に楽しむことが一番です。
実際、大麻は吐き気と闘い、嘔吐を防ぐことができるので、理想的な二日酔い治療になります。
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Kohei
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