CBDはADHDに効果がある?ADHDに関連する研究事例や口コミを紹介!
「不注意」や「多動性」「衝動性」など、日常生活や仕事に悪影響を及ぼすADHD。
子供だけでなく大人にも見られる疾患としても知られています。
今回はCBDのADHDに対する効果についての研究事例や実際にCBDを使ってみた口コミを紹介していきます。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒CBDとは何か?大麻の主成分であるCBDの効果・効能を徹底解説
目次
ADHDとは?
ADHD(注意欠陥多動性障害)は、神経発達症群に分類される障害の1つで、ADHDの他には以下のようなものが含まれます。
・知的能力障害群(ID)
・自閉スペクトラム症(ASD)
・限局性学習症(SLD)
・コミュニケーション症群(CD)
・発達性協調運動症(DCD)
先天的な脳の障害でもあり、子供時代から発症し、年齢が上がるにしたがって日常生活や社会生活に困難をきたす場合もあります。
では、そんなADHDによって生じる症状や原因、治療法について見ていきましょう。
ADHDで生じる症状
ADHDで生じる症状には大きく分けて「不注意」と「多動性・衝動性」の2つがあります。
【不注意】
- 忘れ物が多く、物をよく無くす
- 話しかけても聞いていないようにみえる
- 約束などを忘れてしまう
- すぐ気が散って集中できない
- ケアレスミスが多い
- 課題や遊びを途中でやめる
- 物事をやり遂げることができない
- 順序立てて物事を行ったり、整理したりできない
- コツコツやるようなことを避ける
【多動性・衝動性】
- 手足をそわそわ動かしている
- 授業中に席を立ってしまう
- じっとしていられない
- 静かにできない
- 急に走り出してしまう
- 順番を抜かしてしまう
子供であれば度合いの違いはあるものの、このような特性はみられますが、ADHDの場合、大人になっても症状が続いてしまうため、社会生活に支障をきたしてしまいます。
海外の研究によると、18歳以下でのADHDの有病率は約5%といわれており、症状の現れ方は人によってさまざまです。
ADHDの原因
ADHDが生じる原因については、未だ解明されていません。
判明しているのは、ADHDが脳の機能的障害であり、脳内の神経伝達物質でもある「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」の機能が生まれつき低いことで症状が起きていることのみです。
ドーパミンの働きが低下することで、今すべきことを正しく判断することができなくなってしまいます。
ノルアドレナリンは衝動性を抑制する機能を持っており、働きが低下することで計画性を失い、優先順位が立てられないなどの症状に繋がります。
ADHDの治療法
ADHDの治療法として一般的なのが「心理社会的治療」です。
周囲の環境を生きやすいように工夫する「環境調整」や、望ましい行動をするように仕向ける「行動療法」、社会生活を送るためのスキルを身に着ける「ソーシャルスキル・トレーニング」などが挙げられます。
その他にも、「コンサータ」や「ストラテラ」といった治療薬を用いる方法もあります。
例えば、「コンサータ」は脳内のドーパミンの分泌を促進する薬で多動性や衝動性を抑制し、集中力を保つのを改善する効果が得られます。こういった心理社会的療法と薬物療法は経過を見ながら並行して実施されます。
CBDはADHDに効果があるのか?
さまざまな疾患への効果が期待されているCBDですが、現状ADHDへの効果を証拠づける研究は報告されていません。
ただ、CBDとADHDの関係を調査する研究は存在します。
大麻とADHDの関係は以下の記事で詳しく解説しています。
2016年に行われたADHD、うつ病、大麻の使用の関係についての研究
2016年の研究[1]では、大学生におけるADHD、うつ病、大麻の使用の関係についての調査が行われました。
一部の学生が抑うつ症状に対処するため大麻を使用していることが立証されたのですが、大麻が症状にどのような影響を与えるのかについては解明されませんでした。
2013年に行われたADHDと大麻の使用に関する研究
2013年の研究[2]では、ADHDと大麻の使用に関する興味深い結果が得られています。
2,811人の大麻ユーザーを調査したところ、大麻を毎日使用していた人々が大麻を使用していないときに多動性・衝動性の症状を自己報告したことを発見しています。
2014年に行われた大麻使用とADHDの症状に関す研究
2014年の研究[3]では、376人の大学生の大麻使用とADHDの症状に関する評価が行われました。
これによると、現在の不注意の問題と小児期の不注意の問題の両方が、より深刻な大麻の使用と依存に関連していることが発見されています。
また、子供時代に多動性・衝動性行動を示した参加者は、そうではない参加者よりも早く大麻を使い始めていたそうです。
これによって、ADHDの若者ほどレクリエーショナルドラッグを使用する可能性が高いと結論付けられています
CBDとドーパミンの関連
CBDが体内のドーパミンレベルに直接影響を及ぼすわけではありませんが、脳内のカンナビノイド受容体に影響を及ぼすことが知られています。
さらに、神経伝達物質に敏感な受容体と相互作用を引き起こし、脳内のアナンダミドレベルを上げることに繋がります。
アナンダミドは、ドーパミンやセロトニンといった脳内の化学物質の調整に役立つ成分で、これらの作用を通じてドーパミンのレベルを上げることができると言われています。
ADHDの原因の1つにドーパミンの働きが低下していることが挙げられましたが、CBDによって脳内のドーパミンレベルに影響を及ぼすことで、ADHDの症状を緩和させられる可能性があるかもしれません。
ADHDの方がCBDを試してみた口コミを紹介
CBDのADHDに対する効果について科学的な裏付けはまだ得られていません。
しかし、SNSを見てみるとADHDの方でCBDを使用している方が確認できます。
利用者の方はどのような感想を抱いているのかチェックしてみましょう。
【 結論】今まで散々色々と試してきたけどADHDが社会生活送る上で最適なドラッグはCBD
— ( ̄▽ ̄) (@saikedoo) November 11, 2020
1年間CBD OIL濃度10%を使用してみた感想です。
・気分が落ち着く
・頭の中が落ち着く(ADHD)
・朝起きた時の疲労感があまりない大きなメリットはこちら。
△は私のような酷いPMDDにはあまり効果がない。値段がまだ高い。
— マイ (@m_n_a_r_t_) November 3, 2020
低気圧で頭痛くてだるいよー
CBD飲んでちょっと緩和したかな #自律神経失調症 #ADHD— 林檎@/ (@adhdgenkaiOL) September 26, 2020
ADHDの子供にCBDを与えても大丈夫?
CBDに対する明確な危険性についての研究結果は報告されていないものの、基本的に子供にCBDを投与するのは控えた方が良いでしょう。
CBDとADHDの関連について確定的な証拠が出ている段階でもありませんし、多くのCBDメーカーでは子供の使用を控えるよう注意喚起を行っています。
子供が服用している薬との相互作用によって、身体に悪影響を与える可能性もあります。
まとめ:CBDのADHDに対する効果はまだ証明されていない
CBDのADHDに対する効果について調査してみました。まだ効果に対する科学的な裏付けがある段階ではないものの、口コミなどを見てみるとADHDの方でCBDを使用している人は数多くいました。
効果のほどは不明ですが、集中力を高めたり、不安を軽減したりする目的でCBDを摂取するのは有効といえます。
ADHDへの効果については研究の進展を待ちましょう。
【参考】
・[1]Disruptive Behavior Disorders and Marijuana Use: The Role of Depressive Symptoms
・[2]Subtypes of Attention Deficit-Hyperactivity Disorder (ADHD) and Cannabis Use
・[3]Childhood and current ADHD symptom dimensions are associated with more severe cannabis outcomes in college students
・healthline:CBD Oil for ADHD in Children and Adults
・CHADD:CBD Oil for ADHD
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