宇宙から見たアジア

今アジアで医療大麻が勢いを増している

タイが2月に医療大麻を合法化したことを受け、他の東南アジア諸国が大麻を非犯罪化する動きを見せる可能性があるという見方も出ています。そうなれば、大麻産業に興味を持つ投資家にとって大きなチャンスとなります。しかしアジアの多くの国では現在も、大麻の所持、密売、使用に対する厳しい処罰が法律により定められています。

 

特に注目すべきは、フィリピンで進行中で多くの人々がなくなっている麻薬戦争です。ドゥテルテ大統領は2016年、選挙運動の末に大統領就任し、薬物や犯罪を根絶するために殺傷力のある武器を使うと公約し、麻薬戦争を始めました。数千人が殺害され、その暴力行為は国際社会の多くから批判されています。

 

一方で、かつでタブー視されていた大麻に対する姿勢を軟化させ、地域の病院に持ち込める国も存在しています。カリフォルニアに拠点を置く市場調査会社グランド・ビュー・リサーチが2018年に発表した報告書によると、世界の合法大麻市場 (娯楽用を含む) は昨年138億ドル規模と推定され、2025年末までに663億ドルに達すると予想されています。大麻には、広く研究されている2つの成分があります。

 

CBD(カンナビジオール)は、花、オイル、チンキ剤などとして販売されている向精神作用のない大麻の主成分の一種で、炎症や神経の鎮静に使用されています。また、向精神作用のある成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、娯楽目的で使用されることが多く、まだ多くの国では依然として違法とされている成分です。European Monitoring Centre for Drugs and Drug Addictionによる2018年の報告書によると、CBDとTHCの成分はどちらも医療現場で使用されていますが、異なる症状の治療に使用されています。

 

大麻草

現在、嗜好品としての大麻の使用を完全に合法化しているのはカナダとウルグアイの2カ国のみになります。しかし、医療大麻の段階的な合法化は、イスラエル、オーストラリア、ドイツなど、世界中に広がっています。アジアでは、韓国タイが医療用大麻の合法化を先導しようとしています。

 

国際的な大麻産業コンサルタント会社であるProhibition Partners’によると、タイはアジアで医療用大麻を完全に合法化した唯一の国で、他の国は大麻のヘルスケアへの応用を積極的に検討しています。欧米市場では、嗜好用大麻は、市場予測で医療用大麻を上回ると予想されていますが、アジアではその逆になる可能性があります。6月下旬、マレーシアのDzulkefly Ahmad保健相は声明で、

 

「薬物は多くの生命を破壊したが、政府の誤った政策はさらに多くの生命を破壊した。薬物をめぐる40年に及ぶ戦争の後、うまくいっていないのは明らかだと思います。薬物の非犯罪化が必要である。」

 

と述べました。

 

また医療大麻の合法化は「大きく物事を変えることができる

 

と付け加えました。シンガポールや中国など、薬物規制が厳しいことで知られる国々でさえ、大麻の医学的応用の研究に取り組んでいます。

 

アジアにおける大麻投資の機会

大麻とお金

これらの国々がこれまで取ってきた政策から大きく方向転換していることは明らかですが、アジアの大半の国では、大麻は依然として違法となっています。それでも、Prohibition Partnersは、アジアの医療用大麻市場は2024年までに58億ドル規模に達する可能性があると推測しています。同社は、「欧米市場では、嗜好用大麻は、市場予測で医療用大麻を上回ると予想されているが、アジアではその逆の傾向がある。」としています。

 

まず、日本は医療用大麻の大消費国になる可能性が非常に高いです。同グループの2019年の報告書は、「日本は現在、高齢者人口が33.1%と最も多い国であり、これは長期的に見て前例のない医療費の上昇を引き起こすことになる。」としています。また日本政府は、昨年行われた経済財政諮問会議で、2040年時点の社会保障給付費が最大190兆円に達するとの試算結果を公表しています。

 

しかし高齢化に直面しているのは日本だけではありません。エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの報告書によると、2030年までに中国の人口の17.8%が65歳以上になると予想されています。中国の投資家は大麻市場に注目しています。​香港では昨年11月に初めてカンナビス・インベスター・シンポジウムが開かれました。

 

Hanma Investment Group(HMI)は中国でCBD抽出の許可を受けた最初の企業です。中国最大の大麻生産会社である同社は、大麻の利点を主張し、中国人が抱く否定的なイメージを変えようとしてきました。同社は現在、生産量の90%を米国、ドイツ、英国、オランダに輸出しており、日本への輸出も増えています。

 

「中国人の大麻に対する認識は、以前ほど否定的ではなくなった。私たちは大麻が医療と健康分野で利用できることを繰り返し主張してきました」

 

と、HMIの社長であるTan Xi氏はCNBCに語りました。タン氏は電話インタビューで、中国企業がヘンプ(産業用大麻)に参入するケースが増えていると付け加えました。また、アメリカで大麻を合法化する州が増えていることに勇気づけられたが、中国では大麻の合法化にはほど遠いと述べました。

収益面での懸念

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