• COLUMN
  • マリファナについての最新注目情報を配信します。All you need to know about marijuana.
  • HOME
  • 記事
  • COLUMN
  • 大麻はがんに効く!?73%のがん専門医が大麻の効果を認識している

大麻はがんに効く!?73%のがん専門医が大麻の効果を認識している

最終更新日 2020-09-20

大麻は、てんかんなど、様々な病気に効果があることが、研究によって明らかになっています。近年では、日本人の死亡原因の第1位である「がん」にも、効果があることも判明しました。

また、抗がん剤での化学療法の時に伴う吐き気や痛みなどの副作用を緩和する効果もあり、がん治療の緩和ケアにも利用できます。

そんながんに効果があることがわかっている大麻ですが、大麻が合法である州のあるアメリカではがん治療に積極的に使用されているのでしょうか?

残念ながら、現状はそこまでうまくいってないようです。アメリカで行ったがん専門医に対しての調査では、73%のがん専門医が大麻の効果を認めておきながら、その回答者の約半数は治療に大麻を使用するのは推奨していないのです。

「なぜ、がんに効果があり、がん治療の副作用すらも抑える大麻を使用しないのでしょうか?」

今回は、がんへの大麻の効果とがん専門医が大麻を推奨しない理由について探ってみたいと思います。

CBD(カンナビジオール)はがんの転移を抑える

CBDオイル2007年に発表された、カリフォルニア・パシフィックメディカルセンターで行われた研究において、CBD(カンナビジオール)ががんを転移させるうえで、重要となるたんぱく質であるID-1遺伝子の働きを止めることがわかりました。

この遺伝子は、受精卵から赤ちゃんができる時の最初の段階である胚発生時にしか機能しません。乳がんなどのいくつの転移性がんでは、ID-1遺伝子が再び活性化して、悪性腫瘍の浸潤と転移を引き起こします。

しかし、CBDは、ID-1遺伝子の発現を抑制できるため、他の臓器や組織への転移を防ぐことができるのです。他の組織への転移ができなければ、がんは栄養が枯渇してしまい、死滅してしまいます。

今回発表した研究チームは、CBDを画期的な抗がん剤にすべく乳がん患者に対する臨床試験実施に向けて動き出しています。

THC(テトラヒドロカンナビノール)はがん細胞を破壊する

THCマドリードのComplutense大学の生物学者であるCristina Sancehz氏は、元々細胞代謝の研究を行っていました。彼女が細胞代謝の研究で使っていたのが、脳腫瘍細胞。

なぜなら、脳腫瘍細胞は正常細胞よりもすぐに成長し、細胞代謝の研究にはうってつけだったからです。彼女はその研究を進めていくうちに、THCを脳腫瘍細胞に添加すると、細胞が死滅することを発見しました。

その発見を1998年に発表してから、世界中の科学者や医学者がTHC の抗腫瘍効果を調べるようになります。Manuel Guzman氏が率いるスペインの研究チームが、ヒトに対するTHCの抗腫瘍効果を評価する臨床試験を初めて実施しました。

Guzman氏は、従来の脳腫瘍治療で効果がなかった脳腫瘍患者にカテーテルを介してTHCを投与しました。その結果、THC投与によってすべての脳腫瘍患者の腫瘍が小さくなったのです。

この研究によって、ヒトのがんに対してもTHCが有効であることが証明されました。

大麻ががんを殺す4つの作用

①抗増殖作用

がん細胞の問題点の一つは、増殖が止まらないことです。悪性腫瘍が発生すると、がん細胞は分裂して広がり続けます。新しいがん細胞が絶えず作られてしまいます。

その後、がん細胞は体内の他の組織にも急速に広がっていきます。このように成長して広がっていく過程が増殖です。

ここで、大麻がどのようにしてがんに役立つかを解説!

大麻に含まれるカンナビノイドは、抗増殖作用があります。Oncotarget誌に発表された2014年のレビューでは、カンナビノイドが乳がん、前立腺がん、肺がんの細胞の増殖を抑制することがわかりました。

このような大麻の抗増殖作用は、他のがんや病気にも当てはまると考えられています。その1年前の2013年には、イタリアの科学者チームが、CBDががん細胞の転移や分裂して成長する能力を抑制することを発見しました。

2010年には、女性の生殖器に痛みを伴う「深部浸潤性子宮内膜症」においても、大麻には抗増殖効果があることを発見しました。子宮内膜症は、がんを発症するリスクを高めます。

がん細胞は、悪性腫瘍が発生すると分裂して成長し続けるため、新しいがん細胞が次々と作られてしまいます。その後、がん細胞は体内の他の組織に急速に広がります。

②抗転移性

がん細胞が体の一部から別の部位に移動すると、がん細胞は転移します。がん細胞は元の腫瘍から離れ、血液やリンパ系を通って体の別の場所に転移するため、乳がんの人の中には、後に骨、肝臓、脳、肺などにがんを発症する人がいます。

最近の研究では、大麻に含まれるカンナビノイドががん転移を阻害することが発見されました。マドリッドのコンプルテンセ大学のスペイン人科学者たちは、過去20年以上にわたり、カンナビノイドとがん細胞の影響を研究してきました。

2012年には、大麻に含まれるカンナビノイドが腫瘍細胞に抗転移効果を持つことを発見しています。

③抗血管新生作用

腫瘍が体内で生き残るためには血液を必要とし、腫瘍は血管新生と呼ばれる過程で必要な血液をすべて取り込んでしまいます。血管新生は、腫瘍が血管を成長させることを可能にします。これにより、腫瘍は時間の経過とともに大きくなり、正常な身体機能を妨げるまで大きくなります。

研究者たちは、腫瘍が血球を作るのを止める薬を開発を試みてきました。幸いなことに、大麻に含まれるカンナビノイドはまさにその働きをしてくれるようです。

2008年、クリスティーナ・ブラスケス率いるスペインの研究チームは、向精神作用のある「THC」が腫瘍の血管新生能力を弱めることを発見しました。研究者らは、「グリオーマ」と呼ばれる脳腫瘍細胞を調査し、同じ効果がメラノーマや皮膚がんにも見られたと述べています。

2011年にバンダービルト大学で行われた追加研究では、THCとは異なる働きをするが、向精神作用のないCBDにも抗血管新生作用があることが示されています。大麻に含まれるカンナビノイドが様々な方法で腫瘍細胞と戦うことを示しており、これは大きなニュースです。

④アポトーシス

すでにカンナビノイドは、腫瘍細胞の増殖を止め成長を抑制し、血液の供給を遮断する作用があることが明らかになっています。

しかし、大麻は実際にがん細胞を死滅させることができるのでしょうか?

Current Oncology誌に発表された最近の研究では、「THC」と「CBD」の両方が神経芽腫細胞を殺すのに有効であることがわかりました。神経芽細胞腫は、子供の間で最も一般的な腫瘍です。このタイプのがんでは、CBDの方がTHCよりも効果的でした。

でも、どうやって?

簡単に言うと、CBDは脳腫瘍細胞を自滅させたのです。細胞の自滅の専門用語は「アポトーシス」と呼ばれています。アポトーシスは、体が損傷して効果のない細胞を一掃するために使用する自然のメカニズムです。

この現象は「プログラムされた細胞死」として知られており、細胞の健康を維持するのに役立ちます。1998年の研究では、THCなどのカンナビノイドが腫瘍細胞のアポトーシスを誘発し、実際に細胞が死滅することがわかっています。

がん専門医が大麻を嫌がる理由

医者先ほどの研究結果から、大麻ががん治療において効果があることはわかっていただけたでしょう。

しかし、大麻はがん治療ではあまり使われていないようです。コロラド大学がんセンターががん専門医172人に対して、調査を実施しました。がん専門医のうち、73%が「医療用大麻ががん患者に対して効果がある」と答えたのです。

しかし、回答者の53%は自分の患者が大麻を使用するのは不快だと答えました。

なぜ、がん専門医は大麻を不快に思ったのでしょうか?

この不快感はおそらくがん専門医の大麻教育がうまくいっていないことが原因です。カリフォルニア大学サンディエゴ校薬学部の准教授であるAshley E. Glode博士は、以下の様に語っています。

「ほとんどの医療専門家は、医療大麻が合法である州で医療大麻教育を受けていません。私たちは、今後の医療教育に医療大麻を適用させる必要があり、また現在の医療専門家にも医療大麻教育を行う必要があります。」

他にも、がん専門医が大麻を使用するのを不快に思う理由があります。それは、大麻の投与量などが明確ではないことです。

処方薬の場合、特定の化合物で製造されており、処方する場合は正確な投与量などが決められています。

しかし、大麻は品種によってTHCやCBDの含有量が大きく異なり、同じ品種でも環境によっても変化してしまうのです。そのため、がんに効果がある物質がどれだけ含まれているかわからない大麻を、患者に処方するのはあまり好ましく思っていないようです。

まとめ

今回紹介したの研究はすべて、将来のがん治療に役立つ可能性があります。現在、がんの治療法としては、化学療法と放射線療法が主流となっていますが、これらの治療法は負担が大きく、長期的な副作用もあります。

大麻やカンナビノイド系の医薬品は、すでに化学療法に伴う痛みや吐き気の管理に使用されています。将来的には、治療計画に組み込まれた大麻医薬品を見ることができるかもしれません。

がん治療にあまり効果がなかったとしても、抗がん剤の化学療法などからくる吐き気や痛みを大麻が抑えてくれます。先ほどの研究成果のように大麻に含まれるCBDはがん転移に関係するID-1遺伝子を抑えるので、化学療法もより成果が出るかもしれません。

今後は、大麻教育を医療専門家にも積極的に行ってもらい、がん治療で大麻が自由に使えるようにしてもらいたいものです。

参考サイト

merryjane

マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
大麻に関する正しい知識、正しい情報を発信し、医療用大麻、産業用大麻、嗜好用大麻等 多岐にわたり世界中の人々から必要とされている大麻を伝える、日本人のためのメディアです。マリファナJPでは大麻の関連の情報の発信をしていますが、大麻取締法を犯す事を「扇動、教唆、示唆、ほう助」する内容ではございません。日本では大麻の所持、栽培は違法ですので絶対に使用しないでください。

The following two tabs change content below.
ゆう
マリファナJPライターのユウです。 日本人には馴染みがない大麻についてのニュースや雑学を言葉で伝えることに一心不乱に取り組んでいます。 「大麻=悪」という考え方をなくし、より良い生活のために大麻を利用する世の中になることが夢です。
VapeMania CBD Liquid No.1

関連記事一覧