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「医療大麻合法化への訴え」元女優・高樹沙耶、医師・正高佑志、非営利大麻農家・青山哲也らによる記者会見全編

6日、日本外国特派員協会主催により、元女優の高樹沙耶氏と、農家であり医療大麻合法化の活動家として知られる青山哲也氏、そして、神経内科医であり、GREEN ZONE JAPAN代表理事である正高佑志らの記者会見が行われた。

三者は、医療大麻合法化の活動について説明すると共に、日本の大麻取締法の問題点に関して外国人記者に対して訴えた。

先進国で医療目的の大麻の使用が合法化が進む中、日本では、依然として、いかなる場合も大麻の所持は厳しく規制されている。

今回は、記者会見の概要をまとめるとともに、ノーカット全編の動画も添付するので、是非、等身大の彼らの訴えをご覧いただきたい。

【会見者】
・高樹沙耶氏(元女優、キャンピングロッジ「虹の豆」オーナー)
・青山哲也氏(非営利・非合法大麻農家)
・正高佑志氏(内科医、Green Zone Japan 代表理事)

【主催】 日本外国特派員協会

非営利・非合法大麻農家・青山哲也の裁判の論点

非営利・非合法大麻農家の肩書きで知られる青山哲也氏は、北海道十勝で、農家を営んできたが、自殺願望を伴う重度のうつ病を発症した際に、知人から譲り受けた大麻を吸った事で症状が緩解した事から、大麻の栽培・研究を始めた事を告白した。

その後、青山氏は、十勝大麻加工研究会を設立し、大麻合法化のための啓もう活動を行ってきた。

また、青山氏は、農作業中に高所から落下した際に、頸髄損傷を患い、手足の強いしびれと痛みに悩まされており、主治医には絶対に治らないと言われたものの大麻を吸引する事で症状が緩和し、2年後には農作業に復帰できるまでに完治したという。

青山氏は、自分と同じようなうつ病で苦しむ知人や、交通事故後の脳性麻痺で痛み止めが効かないという人や、小児がんの患者に対して求められるがままに、大麻を無償提供してきた。

その栽培規模は、周囲の要求に応じて大きくなり続け、2018年12月3日麻薬取締法にて逮捕された際に、青山氏が所持していた大麻は、29キログラム、末端価格1億7600万円だった。

青山氏は、営利目的による大麻の所持を追求され逮捕されたが、所持の目的は、大麻の啓もう活動の一環であり、営利目的では決してない事を強調した。

現在、係争中の青山氏は、世界では、大麻の医療効果が見直されている一方で、日本では、「ダメ絶対」という標語の元に厳罰に処している事を指摘するとともに、現行の大麻取締法は、日本国憲法13条の生命自由および幸福の追求権と、25条の健康的で、文化的な最低限度の生活を送る基本的人権を侵害している事を指摘しており、今後の裁判でも重要な論点となっていくと考えられている。

病気の人達のために無償で大麻を配り続けてきた青山氏の行為の人道性が評価され、Change.orgにて、3319名の署名と共に。裁判費用を援助する有志が集まっている。

元女優・高樹沙耶「大麻に関して”普通の議論”ができるように」

続く、高樹沙耶氏は、女優業に取り組む傍ら、環境問題の活動を始める事がキッカケで大麻について関心を持つようになったという。

海外のエコロジー活動家との交流を通じて、大麻は、日本の行政が言うような悪いものではなく、農業や産業の観点からも人々の生活に役に立つものだと考えるようになり、大麻の啓もう活動も始める事となった高樹氏は、2016年に医療大麻の合法化を制定させるために参議院選にも出馬している

12月に大麻取締法により逮捕された際には、同氏の知名度からも各マスメディアが一斉にセンセーショナルな報道を連日行った。高樹氏は、当時を振り返り、真実よりも教育とメディアによる洗脳の力が勝るという事の恐ろしさを痛感したという。

この時の裁判において、高樹氏は、使用は認めたものの所持は認めておらず、現行の大麻取締法では使用罪はない事、同様な件では、これまで90%以上が不起訴になっている事、また、女優だという事で逮捕時に各テレビ局が同行しており、守秘義務を違反して全国放送された事から、当時の捜査手法とマスメディアの報道姿勢の正当性について大きな波紋を呼ぶ事となった。

高樹氏は、最後に、科学的根拠も世界の動静も無視して、被害者なき犯罪を生み出す犯罪をいち早く見直してほしい事、日本でも大麻に関して”普通の議論”が始まるように海外でも喚起してほしいと、外国人記者らにむけて訴えた。

神経内科医・正高佑志「大麻に関するエビデンスベースの情報を」

最後にマイクを取ったのは、神経内科医であり、GREEN ZONE JAPAN の代表である正高佑志氏。正高氏は、医師の立場から大麻取締法の改正の必要性を語った。

ある外国人記者が、医療難民の問題が、医療大麻の合法化の原動力となった事を指摘すると、正高氏は、日本にも、医療大麻の適応となる疾患を持つ患者は数多くいる一方で、そのような患者が、自分が医療大麻の適応である事を知らない場合が多い事を伝えた。

また、正高氏は、日本では大麻に関してエビデンスに基づいた正しい情報が不足している現状がある一方で、日本てんかん学会にて、大麻由来のCBD製剤のシンポジウムが開催されるなどの進展がある事も紹介した。

「日本では、大麻に関して医療目的の研究も一切禁止されており、海外では一般的な倫理上の特例もありません。その他医に治療手段がなく必要な人が医療大麻にアクセスができるようにする法整備が必要だと考えています。」

【高樹 沙耶】 

元女優、キャンピングロッジ「虹の豆」オーナーキャンピングロッジ 虹の豆を運営中。元 女優。2002フリーダイビングワールドカップにて2位取得53メートル素潜り達成。医療大麻合法の活動中。

【正高 佑志】 

Green Zone Japan代表理事/医師まさたか・ゆうじ/1985年京都府生まれ。医師。熊本大学医学部医学科卒。在学中よりアジア諸国を中心に周遊し公衆衛生、伝統医療への見聞を深める。2016年カリフォルニア州にてカンナビノイド専門医、Jeffrey Hergenrather氏と出会い、カンナビノイド医療を専門とする事を決意。医療大麻の啓もう活動を行う。

【青山 哲也】 

非営利・非合法大麻農家北の大地、北海道、十勝から大麻草の安全性や医学的有用性を周知する為に『日本緑化計画』の最中、昨年12月3日、大麻取締法違反にて逮捕。 29kg、末端価格1億7600万円分の大麻所持との報道。人道的大麻所持にて係争中。

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