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医療用大麻を合法化した韓国のメディカルツーリズム戦略が、日本を席捲する日

昨年11月、韓国が東アジアでいち早く医療大麻を合法化した事が話題となったが、韓国の医療大麻はその後どのように展開していったのだろう。

医療大麻については以下の記事で詳しく解説しています。

医療大麻とは?嗜好用大麻との違いから効果・効能・メリットを徹底解説

月間300件を超える医療大麻の処方

マリファナビジネスデイリーによると、今年6月、韓国では300を超える医療大麻製剤が処方されたという。

処方された医療大麻製剤の処方箋の内訳はエピディオレックスが300件サティバックスが1件だった。

両製剤ともに、英国GWPharmaが製造を手掛けており、エピディオレックスは小児の難治性てんかんなどに適応があり、昨年5月には、日本でも治験が認められている。

カンナビノイド性疼痛治療薬のサティベックスは、2005にカナダにおいて「多発性硬化症に伴う神経因性の疼痛治療」の適応を取得している事から、神経性疼痛の管理において適応の拡大が期待されている製剤だ。ちなみに、サティベックスの米国での販売権は大塚製薬が取得している。

医療大麻に対する官民一体の取り組み

韓国初のカンナビノイド専門医であるコン・ヨヒュン氏は、マリファナビジネスデイリーでのインタビューにて、現在の医療大麻の処方箋数は予想を下回るものであったとし、さらなる医療大麻の普及のためには、医師むけの医療大麻に関する教育の必要性を語った。

現在の韓国では、医療大麻製剤を処方するのに十分な知識を持つ医師の数が十分でないため、医療大麻製剤の処方の際には他に代替となる製剤がない場合に限定されるなど、厳しく規制されており、専門医の育成が成長の課題だという。

昨年11月に麻薬取締法を改正して、医療大麻の輸入を合法化した韓国では、現在、エピディオレックス、マリノール、セサメット、サティベックスの4製剤の輸入が許可されているが、韓国食品医薬品安全省(MFDS)は、今後、より多くの医療大麻製剤を認可する予定だとされている。

また、コン氏は、その他の大麻製剤の食品医薬安全省による認可手続きも順調に進んでおり、政府も需要の拡大に対してしっかりと準備していると自信を見せた。昨年、東アジアで医療大麻をいち早く合法化した韓国だが、今のところ韓国でのシーンは着実に進展しているようだ。

(出典:mjbizdaily.com

韓国のメディカルツーリズム戦略

長年にわたり日中韓でメディカルツーリズムに携わってきたという、ある事業者は医療大麻業界における韓国の取り組みに関して、以下のように話す。

「いま韓国では、医療大麻の市場という巨大な成長産業を前にして中国や日本が何もしないのならば、我々がアジアにおける医療大麻のリーダーとなろう、アジアで医療大麻を必要とする人達へのメディカルツーリズム強国になろう、といったムードですね。美容整形におけるメディカルツーリズムの大成功で韓国人は自信をみなぎらせています。」

美容整形のメディカルツーリズムにおいて、東アジアの膨大な需要に対して的確なアプローチをして成功を収めた韓国だが、彼の言うようにライバル不在の中で、東アジアのマーケットを独占するのは時間の問題なのかもしれない。

未だに日本の厚生労働省は、戦時中の大本営発表のような漫画や標語を作り続けている事を考えると、韓国の官民一体で総出を上げた取り組みは、あまりにも対照的だ。

昨今の日韓関係は冷え込むばかりであるが、あなたが韓国を好こうが嫌おうが関係なく、 韓国は医療大麻を求める日本の患者に対するメディカルツーリズムを着実に進めている。

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