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ジャマイカと大麻の歴史

100年以上もの間、ジャマイカ政府は大麻問題を抱えてきた一方で、ジャマイカの文化と大麻は切っても切り離せない関係となっています。

ラスタファリ運動やその他のジャマイカの伝統は大麻を前向きに描いていますが、政府は国民の大麻使用に強く反対してきました。

しかし、世論や経済情勢が変化したため、政府はその制限を緩和し、2015年に大麻が非犯罪化される流れとなりました。

これがきっかけとなり、ジャマイカの政府と文化が大麻の使用をより広い範囲で受け入れるにことで今後ジャマイカの大麻経済も拡大していく可能性があります。

 

ボブマーリー
rollingstonejapan

ジャマイカに大麻が持ち込まれたのは、19世紀中頃でインドから持ち込まれたと言われています。

ジャマイカの豊かな土壌と一年中温暖な熱帯の気候は大麻を育てるのに最適で、インドから持ち込まれた大麻はすくすくと育ちました。

直近50年間で、大麻の使用はますます一般的になり、日常生活ではもちろんのこと、文化的習慣にも大麻が組み込まれていくようになって行きました。

しかし、欧州諸国の植民地となっていた背景もあり、白人やクリスチャンは、大麻が暴力的行動に繋がると主張し、大麻について否定的な見解を示していました。

20世紀の初めに、植民地時代に作られた宗教施設であるジャマイカ福音派協会評議会が大麻の使用者を犯罪者とするキャンペーンを開始しました。

この運動の結果、1913年にジャマイカにて大麻を取り締まる法律が制定されました。この法律では、ジャマイカで大麻を栽培することや他国から大麻を輸入することを禁じ、違反者には1年の懲役または100ポンドの罰金が課せられることとなりました。

 

~ラスタファリズムの役割~

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政府は大麻を規制したのにも関わらず、大麻はジャマイカの国民の間で継続的に使用され、ジャマイカで最も有名な文化運動の多くと関連していくようになりました。

ラスタファリアニズムは、ジャマイカの労働者層から発生した運動で、キリスト教聖書をベースとしているが特定の教典は存在せず、細かい解釈は人によってもかなりの差異があります。

エチオピア帝国最後の皇帝であるハイレ・セラシエ1世をジャー(キリスト)の化身と考え、菜食主義、自然志向を主な考え方としています。

ラスタファリアンは大麻を吸ってメディテーションする時間は自分を見つめ直したり、国の腐敗したシステムについて考えたり、新しいアイデアがひらめいたり、未来のことを想像する時間が重要であると考えています。一方でこの考えはアルコールと対照的で、アルコールを摂取することは人間の知性を損なうと考えています。

ボブ・マーリーを中心に、ラスタファリアンは自らの宗教的儀式に大麻を取り入れて、医療現場で大麻を使用すべきだと主張していくようになりました。

~ジャマイカ政府の大麻規制緩和~

ビーチ
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1960年代から1970年代にかけて、イギリスの植民地支配の終焉を迎えたジャマイカでは、徐々に大麻の規制が緩和されていく流れとなりました。

1972年には研究者のVera RubinとLambros Comitasはジャマイカ国内で大麻の使用に関する研究を行うことを許可されました。彼らの調査結果は西半球の多くの国々の麻薬政策の議論に影響を与えるものとなりました。

ジャマイカの農民も秘密裏に大麻を輸出するようになりました。その規模も徐々に拡大し、アメリカを中心とした様々な国々の大麻の需要を満たして行きました。もちろん、大麻の規制が緩和されたとはいえ、大麻の輸出に関しては依然として違法のままなので、農民たちはあの手この手で政府の目を掻い潜り輸出しなければなりませんでした。

 

~大麻を非犯罪化へ~

ジャマイカの男性
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2015年にジャマイカ国内の法律が改定されました。この法律では大麻の売買と所持は依然として禁止されていますが、2オンス(約56g)の大麻を所持することは、犯罪歴がつくことのない軽犯罪として扱われることとなりました。また、5株を上限に自宅での大麻栽培も許可されています。こうして大麻

また先に述べたラスタファリアンは宗教的な儀式において大麻を使用することを正式に許可されるようになり、国民や観光客も医療用として大麻を購入できるようになりました。

大麻を非犯罪化することで、ジャマイカの政府は国内の経済を活性化することが出来るのではないかと目論んでいます。ジャマイカはカリブ海において最も貧しい国のうちの一つで、国民一人当たりのGDPは約5,1ドルとなっており、日本のGDP(約38ドル)と比較するとその貧しさは一目瞭然です。

ジャマイカ政府はこの現実と向き合い、ジャマイカを訪れる観光客が医療用の大麻を購入できるようにすることで、国内の経済を発展させていこうと考えています。同時に、大麻を非犯罪化することでジャマイカの警察は、大麻の使用者を取り締まる必要はがなくなり、政府の負担を軽減することができました。

大麻の非犯罪化は、ジャマイカの経済問題を解決する為の大きな起爆剤となる可能性を秘めています。

 

~今後のジャマイカの大麻合法化の動き~

ビーチ

今後ジャマイカ国内では大麻の”合法化”に向けて、国内企業を中心に大麻の規制をさらに緩和するために政府に働きかけをしていくでしょう。

ジャマイカで大麻が完全に合法になるのは、まだ先のことかもしれませんが、大麻を合法化し、国内で販売、そして諸外国に輸出できるようになることで、ジャマイカの経済を発展させる起爆剤となりうるのではないでしょうか。

今後もジャマイカと大麻の関係には目を離せません。

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