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大麻とは何か?

【大麻完全ガイド】大麻の成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」について解説

この記事では、大麻に含まれる成分や植物としての特徴、得られる効果についてまとめています。

「大麻」と聞くと「ドラッグ」「違法薬物」という理解をしている方が多いと思いますが、そもそも大麻はどのような植物なのでしょうか?

大麻自体が麻という植物の葉や花を加工することで製造されるものですが、植物としての特徴や見分け方など、結構知らないことがたくさんあるはずです。

大麻に関する基本的な情報をチェックして理解を深めていきましょう。

大麻って何?

大麻は別名「マリファナ 」や「カンナビス」とも呼ばれる植物の一種で、麻の葉や花を原料に作られてます。

学術的には「アサ科アサ属」に分類されており、「カンナビス・サディバ」という学名で呼ばれています。

日本では違法薬物として悪いイメージをもたれることが多い大麻ですが、アメリカやカナダなど大麻を合法化する国や地域も増えてきており、最近ではそこまでネガティブなイメージをもたれることも減ってきています。

大麻に含まれる成分を紹介

大麻草とTHC、CBD

大麻にはさまざまな成分が含まれています。その中でも代表的な成分が「カンナビノイド」です。大麻には100種類を超えるカンナビノイドが含まれているといわれています。

カンナビノイドについては以下の記事で解説しています。

カンナビノイドとは?大麻由来の成分「カンナビノイド」の種類や効果を解説!

ここでは、中心となる「THC」「CBD」「CBN」「CBG」についてご紹介します。

①THC

THCは「テトラヒドロカンナビノール」と呼ばれる成分で、精神活性作用を生み出すことでも知られています。

大麻の主成分として嗜好用・医療用として使われており、摂取することで陶酔感や高揚感を生み出します。

他のカンナビノイドと比較して、THCにのみ精神活性作用があるというのが特徴です。

大麻の主成分であるTHCってどんな成分?THCの歴史や効果・効能を解説!

②CBD

CBDは「カンナビジオール」と呼ばれる成分で、麻の抽出物の40%を占めることのある成分です。

睡眠の改善やリラックス、ストレスの緩和といった効果が期待されており、THCのような精神活性作用を生み出さないことから、健康食品やサプリメントとして親しまれています。

商品の幅も広く「CBDオイル」や「CBDリキッド」 「CBDグミ」 「CBDクリーム」 「CBDパウダー」など多岐に渡ります。

CBDとは何か?大麻の主成分であるCBDの効果・効能を徹底解説

③CBN

CBNとは「カンナビノール」と呼ばれる成分です。大麻内に微量しか存在しない化学物質で、THCを酸化することによって生じます。

効果としてはCBDと同様のものが期待されていますが、大麻内に微量しか含まれていないため、成分を摂取するための製品は存在していません。

大麻の主成分の1つのCBNって何??CBN(カンナビノール)の知られざる効果を解説!

④CBG

CBGは「カンナビゲロール」と呼ばれる成分です。カンナビノイドの主成分の1つでもあり、CBD・THCが変化する前の成分といわれています。

摂取しても精神活性作用を生み出さず、ストレスの緩和や睡眠の改善、食欲の増進といった効果が期待されています。

ただし、CBDと比較して希少性が高く、値段も高価なのがデメリットとして挙げられます。

CBDに次ぐ注目成分「CBG(カンナビゲロール)って何?どんな成分?

大麻の植物としての特徴を解説

次に、大麻の植物としての特徴を紹介していきます。大麻が一体どのような植物なのか詳しく見ていきましょう。

①大麻の植物としての特徴

大麻は「アサ科アサ属」に分類されている植物で、学名は「カンナビス・サディバ」と呼ばれています。

奇数枚で細長くギザギザした葉を持っているのが特徴で、主に、葉や花冠、樹脂が嗜好用大麻として使われます。

また、大麻は成長が早いことでも知られる植物です。

大きいものになると草丈が3mになることもあるのですが、種子をつけた後はすぐに枯れてしまう植物でもあります。良好な状態で成長した大麻の茎は太く真っ直ぐに立っており、浅い縦筋が通るという見た目になります。

②大麻と麻(ヘンプ)の違い

大麻と麻(ヘンプ)は同じ植物ではありますが、THCの有無によって区別されています。

THCの含有量が0.3%以上のものを「大麻」0.3%以下を「麻(ヘンプ」)と呼んでおり、ヘンプから作られた「ヘンプオイル」は日本でも親しまれています。

ヘンプにはTHCが微量にしか含まれていないため、精神活性作用も生み出しません。

そのため、嗜好用としてではなく、健康食品やサプリメント、ボディケア用品などに目的に使われます。

「大麻」と「麻(ヘンプ)」の違いを解説!成分・用途・法律の違いをチェック!

③自生している大麻もある

北海道の一部の地方では自生している大麻も存在します。

しかし、自生している大麻にはTHCがほとんど含有されていないため、収穫してもメリットがありません。

北海道では野生大麻の収穫に対して厳しい取締りを行っているため、無闇に収穫してしまうと逮捕されてしまうので注意してください。

北海道では大麻が自生してるって本当?野生の大麻を取りに行ってはダメなのかを調査しました!

大麻の部分的な特徴

ここでは、大麻の葉や花、種子といった部分的な特徴を紹介していきます。それぞれの部分がどのような植物的特徴を有しているのか理解していきましょう。

葉の特徴

大麻草

大麻の葉は細長い柄の先に3枚から9枚の小さな葉が集まって手のひらのような形になっています。葉の枚数は通常「奇数枚」になることでも知られており、葉の大きさは10~20cm程度と言われています。

葉のふちはギザギザとした形状になっており、葉脈に溝ができています。

花の特徴

大麻の花は雄花と雌花が別々の株につきます。大きな花弁があるわけではなく、それぞれ違う茎につくのが特徴と言えるでしょう。雌花の株は葉のつけ根に穂状のものを数多くつけ、触るとねばねばした樹液が出てきます。

花の芽の特徴

大麻の花の芽は「バッツ」と呼ばれており、精神活性成分でもある「THC(テトラヒドロカンナビノール)」が多く含まれることでも知られています。花の芽には「トリコーム」と呼ばれる小さな毛のような粘着質の突起がついています。

基本的に医療用、嗜好用共にバッズを使用します。

トリコームについては以下の記事で詳しく解説しています。

トリコームとは何か?なぜ大麻に存在するのか?

種子の特徴

大麻の種子はやや平たい卵のような形で、長さ4~5mm、幅3~4mm程度の大きさです。重さは1粒あたり15~35mgというのが一般的で、灰緑色や黒褐色のものが多く見られます。

大麻の種子は七味唐辛子の成分の1つでもあり、鳥のエサとしても使われることがありますが、こういったものは発芽しないうちに処理をしています。

樹脂の特徴

大麻の樹脂は「ハシシ」「チャラス」などの名称で呼ばれています。大麻の花から落ちた樹液が固まった部分のことで黄緑色で粘着質なのが特徴です。

大麻の種類について

大麻は加工されることによって医療用や嗜好用として用いられるようになります。加工方法によって種類が分けられており、それぞれ楽しみ方や味わいが異なると言われています。

ここでは、大麻の種類について詳しく見ていきましょう。

乾燥大麻

大麻の花や葉を乾燥させたものを指します。また、無受精の雌花の花穂を乾燥させたものには「THC(テトラヒドロカンナビノール)」や「CBD(カンナビジオール )」といった成分が多く含まれているため、愛用する人も多くいます。

インドでは、葉や茎が原料で効果の弱いものが「バング」、花穂から作られるものが「ガンジャ」と呼ばれます。

大麻樹脂

大麻樹脂は、花穂や葉から取れる樹液を圧縮することで固形状の樹脂にした加工品です。欧米や中近東では「ハシシ」、インドでは「チャラス」などの名称でも呼ばれています。

ハシシの製法にはさまざまなものがあり、主なものでは「手もみ」や「ポリネーター」「アイソレーター」があります。西ヨーロッパで多く消費されており、世界における大麻樹脂の74%はここで押収されています。

ハシシ/ハッシュとは?ハシシと大麻との違いや使用方法について解説!

液体大麻

乾燥大麻や樹脂を溶剤で溶かして抽出した加工品のことを指します。「ハシシオイル」や「ハッシュオイル」「ハニーオイル」といった名称で呼ばれており、使用される溶剤にはアルコールや油、ブタンなどが挙げられます。

THCの含有量が高く、50%を超えるような高濃度な製品もあります。

大麻を摂取するとどうなる?

大麻を使用することで得られる効果について紹介していきます。

成分自体の効果や摂取することで効果が生じる体内のメカニズムについても見ていきましょう。

①エンド・カンナビノイド・システム(ECS)について

人間の身体には「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」と呼ばれる身体調整機能が備わっています。

記憶や睡眠、感情、食欲など、身体のさまざまな機能に関係しており、外部からの強いストレスによって、ECSの働きが弱まると「カンナビノイド欠乏症」に陥り、心身の不調に繋がります。

カンナビノイドを摂取することで、ECSの働きを元に戻し、心身を正常に保つことができます。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?CBDとの関係も徹底解説

②医療用大麻について

大麻が合法化されている国では、医療目的で大麻が使用されています。がんの抗がん剤治療によって生じる痛みや吐き気といった副作用を抑える目的で導入されたり、治療法がない疾患に用いられたりすることもあります。

嗜好用大麻との違いとしてはTHCの含有量が挙げられます。効果が強くハイになりやすい嗜好用大麻はTHCの含有量が高いといわれています。

医療大麻とは?嗜好用大麻との違いから効果・効能・メリットを徹底解説

③大麻を毎日吸うとどうなる?

大麻を毎日吸うと以下のようなメリット・デメリットが生じます。

【メリット】

  • 活気に溢れ元気に過ごせる
  • 持病の痛みなどを緩和できる
  • クリエイティブな能力が発揮される
  • 体重が増えにくくなる
  • 毎日が活気付く
  • 脳細胞を若返らせる

【デメリット】

  • 記憶能力に悪影響を与える
  • 知能の低下を招く
  • 中毒になるリスクがある
  • 血圧上昇による死亡リスクがある

メリット・デメリットの両方を理解した上で使用方法を検討してみてください。

大麻を毎日吸うとどうなる?身体への影響やメリット・デメリットを解説!

④大麻を吸いすぎたらどうなる?

バッドトリップとは、適正な使用量を超えて、過剰に摂取してしまうこと。つまり、大麻を過剰に摂取してしまい、ハイになり過ぎてしまうということです

大麻を日常的に使用する人であれば、自分の適正な大麻の摂取量を把握しているので、バッドトリップになることはあまりありません。

しかし、はじめて大麻を摂取する人や、まだ数回しか摂取していない人は、自分の適正な摂取量がわからないためバッドトリップに陥りやすいです。

「大麻とバッドトリップ」大麻でハイになりすぎた時の対処法3選!

⑤大麻には依存性がある?

大麻には精神的依存性はあるものの、身体的依存性はありません。

また、依存リスクという観点からみると、大麻はカフェインやアルコール、ニコチンといった成分と比較しても依存性が低いと言われています。

大麻は依存度が低い?お酒、タバコ、カフェインと徹底比較!

⑥大麻の副作用は?

大麻は、副作用があることも知るべきでしょう。大麻の副作用は以下のようなものがあります。

  • 短期の記憶障害
  • 物忘れ
  • 不安感やパラノイア
  • 精神衛生上のリスク

まだ多くの日本人には、誤解されている大麻ですが、人々の誤解を解くための最初のステップは、大麻が全く無害ではないということを認めることです。

【大麻の副作用】脳と体に大麻が及ぼす影響

⑤大麻の残存期間は?

大麻が体内に残存する期間は以下のようになっています。

  • 血液:336時間
  • 尿:30日間
  • 毛髪:90日間

大麻は他のドラックと比較しても、体内の残存期間が長いといわれています。

大麻は抜けるまでに時間がかかる?大麻やドラッグが体内に残存する期間はどれぐらい?

大麻を使って生じる作用について

大麻とパイプ

大麻を使うと「ハイになる」という以外にも、「マンチー」「カウチロック」といった現象が生じます。

こういった大麻を使うことで生じる現象について紹介していきます。

①カウチロックについて

「カウチロック 」とは、大麻を使ってハイな状態になり過ぎることで、動けなくなる状態を指します。

疲労が溜まっているときや睡眠不足のときに大麻を使用すると生じやすいといわれており、意図的にカウチロックを楽しむ愛好家も存在します。

大麻は抜けるまでに時間がかかる?大麻やドラッグが体内に残存する期間はどれぐらい?

②マンチーについて

「マンチー」とは、大麻を使用することで食欲が増進される状態を指します。

脂分を含む食べ物がより美味しく感じられるため、スナック菓子やケーキを見境なく食べてしまうといわれています。

大麻を使ったときに起きる食欲増進作用「マンチ」とは?空腹をコントロールする方法も解説!

③体重が減少する?

大麻を使うことで「マンチー」が生じるのに対して、体重を減らすという効果も期待されています。

一部の大麻には食欲を抑制する「THCV」と呼ばれるカンナビノイドが含まれています。

マンチーを的確にコントロールすることができれば、大麻を体重減少に役立てることができるかもしれません。

大麻は体重を減らす?食欲を抑制する作用を持つカンナビノイド「THCV」とは

④目が充血する

大麻を使用すると目が赤く充血するといわれています。

THCを摂取することで血圧が低下し、血管が拡張することが原因の1つとも言われており、「目薬を使用する」「水分を摂取する」といった方法で対処できます。

【赤目対策におすすめの商品3選】大麻を吸うと目が充血する理由と5つの対策

⑤二日酔いになる

大麻の使いすぎで二日酔いの状態になることもあります。特に、自分の限度を超えて大麻を使ったときなどに生じるので、使いすぎに注意しましょう。

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大麻の法的な取扱いについて

日本では第二次世界大戦後の1945年のポツダム緊急勅令に基づく「ポツダム省令」によって大麻が禁止され、その後1948年に大麻取締法が制定されています。

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①大麻を栽培すると?

大麻の栽培も違法となっており、栽培できるのは都道府県知事の免許を受けた大麻研究者や大麻取扱者に限られています。

栽培については「7年以下の懲役」が罰則として規定されており、営利目的で大麻を栽培した場合には、「10年以下の懲役」または「10年以下の懲役及び300万円以下の罰金」が科せられます。

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②日本人が海外で大麻を吸うと?

海外では大麻が合法な国も存在します。そういった国に観光で訪れ大麻を使用すると、日本の大麻取締法が適用されて逮捕される可能性があるため注意してください。

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③大麻の見分け方は?

大麻といっても麻の一種でもあるため似たような植物はたくさんあります。例えば、「亜麻(リネン)」「苧麻(ラミー)」「黄麻(ジュート)」といった種類の植物もあり、見た目だけでは大麻と見間違えてしまう人もいるでしょう。

また、葉の形が大麻と間違われやすい植物として「洋麻(ケナフ)」が挙げられます。大麻と洋麻(ケナフ)の違いとしては、ケナフの葉は基部まで深く切れ込んでいないというのが特徴で、花についてもケナフは黄色の美しい花を咲かせます。

葉の形状を見れば大麻と洋麻(ケナフ)の違いは一目瞭然なので、見間違えないようにしましょう。

まとめ:大麻について理解しよう

大麻に含まれる成分や植物としての特徴、摂取することで得られる効果などについて紹介しました。

イメージだけでなく正しく理解することで、大麻に対する印象も変わるのではないでしょうか。

大麻の植物としての特徴や他の植物との見分け方などを知って、大麻について深く理解し、興味を持った方は他の記事も是非ご覧になってみてください。

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Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。
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