「CBD(カンナビジオール)に依存性はある?気になる依存性について徹底調査!」
話題を集めている大麻の主成分「CBD(カンナビジオール)」。日々の生活のストレスが溜まっている方や最近よく眠れていない方などにおすすめです。
しかし、CBDを始める上で気になるのが「CBDに依存性ってあるの?」という点ですよね。
いくら体に良い影響を及ぼすとしても、酒やタバコのように依存性があると使うのを躊躇ってしまいます。
今回はそんなCBDの気になる依存性について、国際機関や研究などの見解を紹介していていきます。
そもそもCBDとは?
CBD(カンナビジオール)は大麻、ヘンプから抽出される化合物の一種で数百種類あるカンナビノイドの一種として知られています。
CBDの効果・効能は、未だ全容が解明されていませんが、現在世界各国で研究が進められています。潜在的な可能性を秘めた天然の化合物として世界中で注目が集まっているのです。
CBDは、様々な症状に効果がある事が明らかになるつつあり、海外では医薬品としても利用されています。また、日本でも合法的に売られているため、近年人気が高まりつつあります。
サプリメントは、食べ物と同じく腸から吸収され数週間から数か月をかけて、体の細胞を修復しますが、CBDは、通常のサプリメントとは異なり、人の身体の中にあるECS(エンドカンナビノイドシステム)を活性化し、脳内にある受容体に直接作用します。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒CBDとは何か?大麻の主成分であるCBDの効果・効能を徹底解説
CBD(カンナビジオール)に依存性に関するWHOの見解
CBDの依存性に関するWHO(世界保健機関)の見解が「カンナビジオール(CBD)事前審査報告書」[1]に記載されています。
こちらは2017年ジュネーブにて行われた、WHOとECDD(薬物依存に関する専門委員会)によって行われた会議の報告書でCBDの持つ依存の可能性について以下のような評価を下しています。
「ヒト臨床試験では、CBDの潜在的な身体依存効果(例えば、離脱症状や耐性)は報告されていない」
動物実験でもCBD身体依存の可能性は見出されておらず、非医療目的による使用でも依存または乱用の症例は報告されていません。
つまり、CBDにはタバコやお酒の摂取によって生じる依存性はないと判断していいでしょう。
「CBDには依存性が確認されない」と国際的な機関によって評価されている成分でもあるので、安心して利用できますね。
CBD(カンナビジオール)は依存症治療に役立つ可能性を秘めている
CBDには依存性がないだけでなく、その他の依存症治療に役立つ可能性が示されています。
「REMEDY REVIEW」が掲載している「Treating Addiction with CBD | What Studies Say」[2]というタイトルの記事には以下のような内容が記されています。
- CBDにはタバコ、アルコール、ドラッグなどの依存性薬物中毒の治療に役立つ可能性がある。
- CBDの持つ鎮痛および抗不安作用によって薬物中毒などの禁断症状を和らげることができる。
このようにCBDが他の依存症治療に役立つ可能性が示されています。
「 journal Substance Abuse」で報告された研究結果からは、CBDがマウスの禁断症状を抑制する効果が示されており、「Journal of Clinical Pharmacy and Therapeutics」では、大麻の離脱症状に対して、CBDによる治療を行なった結果、離脱・不安・解難症状がみられなくなったという結果を報告しています。
まだ確定的なコンセンサスが得られているわけではありませんが、将来的にCBDが依存治療に使われれる可能性が非常に高いことが示されています。
今後あらゆる中毒症状の治療に対して、CBDが救世主となる日も近いかもしれませんね。
CBD(カンナビジオール)が禁煙に効果あり
イギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)では、CBDがニコチン中毒に効果があるという研究結果[3]を発表しています。
喫煙者に対してCBDを投与する実験を行なったところ、タバコに関連する視覚的な情報に対して関心を向けることが少なくなったという結果が報告されています。
禁煙中はタバコに関連する視覚情報からも、喫煙に対する欲が喚起されてしまいます。CBDを摂取することで、禁煙中に誘惑が目に入っても失敗することなく、禁煙を継続することができるかもしれません。
そろそろタバコを辞めようかと考えている方は、タバコの代わりにCBDリキッドを使って禁煙に取り組んでみるのもおすすめです。
CBDと禁煙の関係性はは下記の記事で解説してますので興味あればチェックしてみてください。
CBD(カンナビジオール)はアルコール依存症にも効果的?
2019年5月31日に「Frontiers in pharmacology」で紹介された「Therapeutic Prospects of Cannabidiol for Alcohol Use Disorder and Alcohol-Related Damages on the Liver and the Brain(アルコールの使用障害および肝臓と脳のアルコール関連損傷に対するCBDの治療の可能性)[4]では、CBDのアルコール依存症に対する効果が紹介されています。
CBDを摂取することで不安や衝動性を緩和し、アルコール摂取の全体的なレベルを低下させることが判明したと報告されています。
動物実験によって、CBDを摂取することでアルコールの摂取量を抑えることが可能であると示されており、アルコール中毒の治療に応用される可能性も期待されます。
まとめ「CBDに依存性はない」
CBDの依存性に関連する国際機関や研究発表を紹介していきました。現状として、「CBDに依存性はない」という評価が一般的なようです。
また、CBDには、お酒やタバコ、薬物依存に対する治療に効果が期待されており、研究も盛んに実施されているようです。
これからCBDを試してみようと思っている方は「とりあえず依存性はないので大丈夫」だと思って気軽に始めてみてください。
【参考】
・[1]「カンナビジオール(CBD)事前審査報告書」
・[2]「REMEDY REVIEW」-Treating Addiction with CBD | What Studies Say
・[3]「UCLNEWS」-Cannabis component could treat nicotine addiction
・[4]「Frontiers in pharmacology」-Therapeutic Prospects of Cannabidiol for Alcohol Use Disorder and Alcohol-Related Damages on the Liver and the Brain
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