CBDのマイクロドージングとは?CBDを毎日摂取すると体にどのような効果があるのか
「オーバードーズ」。ロックやヒップホップのアーティストが好きな人なら、一度は聞いた事はあると思います。
推奨量を超える薬物などの過量摂取、過量投与のことを指します。オピオイド鎮痛薬やドラックの多量摂取での死亡例も多く、社会問題となっています。
オーバードーズ相対した「マイクロドーズ」とは、少量投与のことを指し、劇的な効果を目的としたものではありません。医療大麻としては、ここ数年の間に取り入れられるようになった新しい方法です。
今回は、国内でも入手出来るCBDのマイクロドージングについて調べてみました。
この方法を知っていれば、CBD製品を摂取した後に、リラックスしすぎて眠くなるのを防げるかもしれません。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒CBDとは何か?大麻の主成分であるCBDの効果・効能を徹底解説
そもそも、マイクロドージングとは?
マイクロドージングとは、1回もしくは1日を通しての大量投与を行うのではなく、定期的に少量投与する方法です。
日常生活を妨げる可能性のある作用の影響を避け、一日を通してより少ない用量を服用することで、必要な効果を得る方法です。
アルコールで例えるなら、少しだけのお酒を飲んで「ほろ酔い」気分だけで終わらせる、という感じと似ているかもしれません。
アルコールで酔っ払っている自覚があり、高揚した気分であるものの、コミュニケーションや行動は、アルコールを摂取していない状態とほぼ同じように行える状態です。
マイクロドージングは、本来は医薬品等の販売前に使用される手法です。欧州医薬品庁とアメリカ食品医薬品局によって、マイクロドージングは暫定的に承認されていると報告されています。
日本国内ではMD試験と呼ばれ、超微量(推定薬効量の 1/100 以下かつ 100マイクログラム以下)の化合物を、ヒトに投与して検証することが薬事法で認められています。(もちろん、大麻での検証は違法です。)
マイクロドージングが注目されるきっかけになったのは、米国カリフォルニアに本社を置く、MAPS(Multidisciplinary Association for Psychedelic Studie)が、LSDやマジックマッシュルームを使用した幻覚剤のマイクロドージングで、うつ病やPTSD、中毒などの治療研究を始めたことがきっかけです。
CBDでマイクロドージングする理由
CBDは、決して安価な製品ではありません。同じ効果が、大量に摂取した時より、より少ない摂取量で得られるのであれば、その方法を取り入れた方が経済的にも効率がいいでしょう。
そのため、アメリカをはじめとする欧米諸国では、マイクロドージングが注目されているのです。
と思うでしょう。しかし、CBD製品はアルコール等とは異なり、含有率が高いほど反応があるわけではありません。
CBDをはじめとした大麻の効果に影響する受容体レベルは人によって異なり、例え、隣にいる友人と同じ含有率を摂取したとしても、期待していた反応では無かったり、逆に効果が出過ぎてしまうことがあります。
欧米諸国の多くの人は、病気や疾患の予防のため、また健康のために、CBDをサプリメントとして毎日摂取しています。
サプリメントとして摂ることについての具体的な研究はまだされていませんが、CBDに抗炎症作用と神経保護作用があることを考えればセルフケアにCBDを加えるのは間違いではないでしょう。
実は、CBDサプリメントとして販売されている製品の含有量のほとんどは、2〜6mgで、この容量はマイクロドージングに当てはまります。
また少量のCBDは、体内のCBD受容体と結合するのではなく、受容体を錯乱させ、カラダに本来ある、免疫機能のバランスを整えるように刺激をすることが分かっています。それが、エンドカンナビノイドシステム(ECS)の機能を高めます。
エンドカンナビノイドシステム(ECS)については以下の記事で詳しく解説しています。
⇒エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?CBDとの関係も徹底解説
CBDでマイクロドージングはどうやって始めるべき?
これがCBD製品を摂取する時のアドバイスです。残念ながら、他のサプリメントのように明確な数字は示せません。
参考までに数値化するとしたら、2〜6mgで摂取し続けることがオススメです。
自分にあった1回分の用量を見つけ、最低限の摂取量で、最大限の治癒効果を引き出すには、自分自身でモニターするしかありません。
CBD製品には、「CBDオイル」「CBDリキッド」「CBDカプセル」「CBDクリーム」「CBDグミ」など多くのバリエーションがあります。
まずは、同じ製品を継続的に使用しましょう。初めてCBD製品を試すのであれば、CBDの含有量が測れる、ティンクチャーオイルやカプセルから始めてみましょう。
リラックス効果が謳われるCBD製品ですが、低用量のCBDの場合、覚醒作用があり、安眠の妨げになることもあります。慣れないうちは睡眠前の摂取は控えた方がいいかもしれません。
摂取しすぎると耐性が付く
これは、CBDだけに留まる話ではありませんが、CBDを含めた大麻製品は、定期的に摂取すると耐性が付きます。
カラダの受容体が、結合を抑制し始めるために起きる現象です。アルコールと同じように、飲むことに慣れると、酔っ払うまでに飲む量が増えていくのと一緒です。
あまり効果を感じられなくなってきたなら、数日、摂取を控えるのがオススメ。2日も経てば、受容体は元に戻り始めます。
ただ、かなり耐性が付いてしまった場合は、2週間ほど摂取を控えてみることで、その効果の影響は元に戻ります。
医療大麻に詳しいダスティン スラック博士は、PROJECT CBDでのインタビューにて以下のように述べています。
「ほんの少量を摂っている患者は、似た症状で高容量の大麻を摂取している患者と比べ、より良い治療結果は持続している、ということに気がつきました。ほとんどの人は、ある特定の限界値があり、それより少ない用量を摂り続けると日が経つにつれて徐々に健康効果が高まります。逆にそれより多く摂ると、耐性がつき、効果が弱まるということがわかりました。」
大麻と耐性に関する記事はこちらでも解説してますので興味があれば見てみてください。
⇒大麻を吸ってもキマらない?大麻の耐性の仕組みと耐性をリセットする方法
まとめ
CBDは、精神作用がないので極端な大量摂取をしなければ、日常生活大きく支障をきたすことはないかもしれません。
摂りすぎてしまった後の副作用は、他の化学薬品に比べて少ないですが、全くないわけでもありません。眠気に襲われたり、口が渇いたりなどの影響もあります。
自分のカラダと向き合って、CBD製品の摂取を見つけてください。
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