大麻を刈る機械

中国は大麻産業も飲み込むのか!?中国で産業用大麻市場が急速に拡大中!

嗜好用や医療用で使われることが多い大麻ですが、産業用としても大麻は多く用いられています。日本でも一部の地域ですが、厳密な管理の下で産業用大麻が栽培されています。栽培された産業大麻は、衣類や神事、漁具などに使用されています。

そんな大きな産業用大麻市場ですが、中国での市場が拡大しています。なぜなら、中国政府自体がこの市場に参入に力を入れているからです。なぜ中国は産業用大麻に力を入れているのでしょうか?そこで今回は、中国での産業用大麻市場についてお伝えしていきます。

産業用大麻

まずは産業用大麻の解説をしていきましょう。産業用大麻とは、日用品や衣類などの産業用途で利用される大麻のことです。英語名では、Hemp(ヘンプ)と呼ばれています。

この産業用大麻は、テトラヒドロカンナビノール(THC)の含有量が0.3%以下となっているものを主に使用しています。含有量が低い品種を使用するのは、薬物乱用防止などの観点からTHC含有量は低くしているようです。産業用大麻は、1990年代からヨーロッパ、カナダなどで栽培の規制緩和が行われ、それ以降産業用大麻市場は拡大を続けています。

産業用大麻の用途としては、茎から採った繊維は衣服や縄の原料となります。また、種子は「麻の実」として香辛料に用いられたり、花は、エッセンシャルオイルとして加工されています。日本では北海道や栃木、鳥取などで栽培されており、品種改良を重ねて日本独自の低THC大麻種である「とちぎしろ」を生み出すほど。このように、産業用大麻は世界中の人々の生活に欠かせないものになっています。

中国は産業用大麻市場の半分を独占

大麻を刈る機械

中国は世界最大の産業用大麻産出国となっています。現在もその拡大は、止まりません。2018年度の中国の産業用大麻の売上高は、総額12億ドル(約1200億円)で、主に大麻草の茎から作られたテキスタイル繊維でした。

テキスタイルとは、衣服や小物、インテリなど生活のあらゆるものに使われる布製品の生地のことを指します。つまり、中国で生産・加工された繊維などが世界中で使われているということです。また、産業用大麻からは他の製品も作られます。皆さんがよく知っている製品としては「カンナビジオール(CBD)オイル」が挙げられます。CBDは、向精神作用がない大麻成分で、睡眠改善や疾患治療に用いられています。

CBDが利用された例として有名なのは、子供の希少疾患であるドラベ症候群とレノックス・ガストー症候群の治療薬として承認された「エピディオレックス」はCBDが原材料となっています。

産業用大麻には、THCはほとんど含まれていませんが、CBDは豊富に含まれている場合があります。そのため、このようにオイルや医薬品として加工されるというわけです。ますます産業用大麻の需要が増えているため、それに伴って中国の産業用大麻市場も拡大しているということです。

中国で最も産業用大麻の生産が盛んな地域

JWマリオット
From booking.com

中国内で最も産業用大麻の生産が盛んな地域が黒竜江省といわれています。2017年の大麻栽培面積が28000haとなっており、国内の60%を占めています。中国では最大の面積を誇ります。

世界の大麻需要で黒竜江省も急速に発展しており、黒竜江省の省都であるハルビンでは多くの高層マンションが立ち並んでいます。元々黒竜江省は、産業用大麻の古くからの生産地であり、栽培加工や品種改良が盛んな地域だったそうです。黒竜江省では、2017年5月から条例に工業用大麻管理条項を設けて、産業用大麻の普及を本格化しています。

また、世界各国の大麻関係者を集めた国際会議を開催するなど省全体で産業用大麻の振興を行っています。さらに、黒竜江省では大麻栽培加工管理条例が制定され、産業用大麻に限っては合法化されました。中国は、産業用大麻を独占しようと国を挙げて取り組んでいるようです。

中国の思惑とは?