大麻を吸いすぎて翌日だるい？大麻の二日酔いを治す方法を解説

二日酔いというと、まずアルコールが思い浮かびます。しかし、大麻でも二日酔いになる可能性があるのです。アルコールと大麻の二日酔いの違いは、症状にあります。

一般的にアルコールでの二日酔いの症状は、吐き気、脱水症状、不眠症ですが、一方で大麻による二日酔いの症状は、アルコールとは違うのです。

今回は大麻の二日酔いの原因とその対策について解説していきます。

大麻については以下の記事で詳しく解説しています。

⇒【大麻完全ガイド】大麻の成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」について解説

大麻の二日酔いとは？

大麻の二日酔いは、自分の限度を超えて大麻を吸い過ぎた時になります。限度は人によって大きく個人差があるので、自分の限度が分かるのは、自分だけです。

他にも、吸った大麻の種類や、テトラヒドロカンナビノール(THC)の含有量が、二日酔いに影響します。そして、大麻を吸い過ぎた時は、大麻のTHCが高いほど二日酔いになりやすいのです。

大麻の二日酔いは、自分の限度を超えて吸い過ぎた時になります。さらに、エディブル（食用大麻）を摂取した方が、二日酔いになりやすくなります。その理由は、ゆっくりと体内で代謝されることで、翌朝になってもまだ効果が残るからです。

例えば、大麻ブラウニーや大麻クッキーは、ジョイントで大麻を吸った時よりも二日酔いになりやすいのです。そのため、もし食用大麻を作るなら、自分の限度を超えないようなものにしてください。

結論としては、大麻は吸った方が二日酔いになりにくいのです。しかし、それでも二日酔いになる可能性は十分にあります。

大麻を吸いすぎてしまった時の対処法は以下の記事で詳しく解説しています。

⇒「大麻とバッドトリップ」大麻でハイになりすぎた時の対処法3選！

大麻の二日酔いになった時の一般的な症状

以下が大麻の吸いすぎなどで二日酔いになった場合の主な症状になります。

• もうろうとし、集中力が欠ける
• 長く続く頭痛、鈍痛
• 乾燥、目のかゆみ
• ふらつき、疲労感
• 口の乾き(アルコールを飲み過ぎた時に起きるような全身の脱水症状ではない)
• 光や大きな音に敏感になる
• また大麻を吸いたくなる

大麻の二日酔いになる原因とは？

大麻の二日酔いになる主な原因は、向精神作用のあるTHCが高い大麻を過剰摂取することです。中でも、20%かそれ以上のTHCが含まれる大麻が特に二日酔いになります。ちなみに、THCの含有量が高いものとしては、ホワイトファイヤーOG、サワーディーゼル、ケムドッグ、そしてアムネシアヘイズなどが当てはまります。

また、ライフスタイルも大麻を吸った翌日のコンディションに影響します。例えば、食事が不十分であったり、運動不足だったりすると、大麻を吸った後に気分が悪くなりやすいです。

そのため、健康的なライフスタイルを送るほど、より健康状態が保たれ、その結果、大麻の二日酔いを防ぐことができます。最後に、大麻を吸う頻度によっても、二日酔いになることがあります。もし日常的に大麻を吸っている場合は、吸う量を減らして調整した方がいいでしょう。

例えば、もし毎日のように大麻を吸っているなら、隔日もしくは終末のみの使用にしたほうがいいかもしれません。または、大麻を吸う時間帯を変えてみるのもオススメです。

大麻の二日酔いに関する研究

過去にたくさん行われてきた研究では、大麻を吸うことと、それによる生物学的な影響について言及しています。例えば、2006年に「Experimental Biology and Medicine」という雑紙に掲載された研究［1］によると、大麻を吸うと唾液の分泌が減少し、これが口の渇きにつながるとされていました。

しかし、口内の唾液の減少は、アルコールの過剰摂取とは異なり、全身の脱水症状を引き起こすことはありません。

また、大麻の二日酔いは本当に起きるのか、それとも思い込みなのかという研究も活発に行われました。1998年に「Pharmacology, Biochemistry, and Behavior」という雑紙で掲載された研究［2］によると、大麻を吸うことによる影響はわずかなものであり、目立った症状というと、心拍数の上昇くらいでした。

しかし、そのわずかな影響は、翌日になっても続きました。この研究の著者は、大麻を吸うことは、後日になっても身体や脳に重大な影響は与えないという結論に至りました。

ただ、この研究は被験者数がたったの10人、それも全員が男性という小さなものだったので、より多様な人を対象とした時に、この結果は正確とは言えないのです。

他にも、1985年に「Drug and Alcohol Dependence」という雑紙に掲載された研究［3］では、タスクにおけるパフォーマンスの変化と、心拍数の上昇のような症状が見られました。

このタスクとは、カードの並べ替えや、自由再生(記憶の測定方法の一種)が含まれます。研究者は、二日酔いの兆候がある可能性を指摘しましたが、「この結果の正確性と、そして実質的な関係は、まだ決定的ではない」としています。

また、1998年の研究において被験者であった男性全員は、THCの低い(2.9%ほど)プラセボのジョイントか、大麻のタバコを摂取していました。

もしTHCがもっと高かったり、先ほども述べたように、より多様な人を対象にしたりすると、おそらく結果は大幅に変わってきます。

実は、このトピックに関する研究はほとんどありません。そのため、新しい研究と視点が必要なことは明らかです。

次に大麻の二日酔いになった場合の直し方について解説していきます。

大麻の二日酔いの治し方

おそらく1日中ベッドで寝るかもしれませんが、大麻の二日酔いを治すのに最も効果的な方法は、体を動かすことなのです。

その他にも、水分補給に加えて健康的な食事、リラクゼーション、そしてもしやる気があれば、瞑想も回復効果があるのです。

大麻の二日酔いに有効な回復方法は、運動、水分補給と健康的な食事、リラクゼーション、そして瞑想です。

自宅でできる、大麻の二日酔いを治す5つの方法

1. 外に出て新鮮な空気を吸い、散歩します。歩きながら深呼吸し、脳と肺に新鮮な酸素を送って、心のもやもやを晴らします。散歩は最低でも20分間、長くても1時間すると効果的です。
2. ヨガマットを広げ、心の浄化と深呼吸を意識しながら、簡単なストレッチをします。体を後ろに倒して胸を開き、より多くの酸素を取り込むことが特に効果的です。締めくくりに5分間の瞑想とビジュアライゼーションをすれば、元気になります。
3. 朝ご飯をしっかり食べます。自家製の七面鳥オムレツやヴィーガンボウル、スチールカットのオートミールや新鮮なベリーがオススメです。何を選んだとしても、自然で栄養価の高い食事が体に栄養を与えます。
4. 二日酔いに効く基本的なものといえばコップ一杯の水ですが、カフェインを摂取すればさらに効果が高まります。コーヒーやお茶は心を刺激し、体に必要なエネルギーを高めてくれます。もし頭痛が続くなら、タイレノールを2錠か、別の鎮痛剤を入れたレモン水を飲むと即効性があります。
5. もし食事も運動もできなければ、冷たいシャワーを浴びてリフレッシュします。シャワーの水圧は治療効果があり、筋肉をほぐしてくれます。

バランスの取れた食事と適度な運動で健康的な1日を過ごし、二日酔いを治しましょう。

夜になったら、いつもより少し早く就寝するようにして、体調が万全になるまで大麻は控えましょう。

それでも不快感がずっと続く場合は、こめかみや首といった患部にCBDオイルを塗ることもオススメです。

まとめ「大麻の二日酔いを防ぐには？」

大麻の二日酔いを防ぐベストな方法は、自分の限界を知り、それを守ることです。また、大麻入りの食品を食べるよりも、喫煙した方が二日酔いを防げます。

さらに、THCが低いものを選ぶようにしましょう。THCが12%前後のものがおすすめです。

このように、初心者やTHCに敏感な人向けの種類はたくさんあるのです。THCに対するカンナビジオール(CBD)の割合が高いほど、二日酔いになりにくくなります。

もし大麻と一緒にアルコールやタバコを摂取しているなら、アルコールとタバコは控えてみて、何か変化があるか見てみましょう。また、もし大麻を吸った後も気分がずっと悪ければ、病気かどうかを診断するためにも医師に相談してください。

最後に、自分の体の限界を知って労ることが、二日酔いを防ぎつつも大麻を楽しめるベストな方法なのです。

※この記事は情報提供を目的としており、医学的や法的なアドバイスではありません。

2023.04.14

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【参考】
・［1］PubMed:Inhibition of salivary secretion by activation of cannabinoid receptors
・［2］PubMed:Acute and residual effects of marijuana in humans
・［3］PubMed:’Hangover’ effects the morning after marijuana smoking

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