大学生の飲酒量、大麻を合法化している州では減少傾向、研究結果
オレゴン州立大学の研究者らは、嗜好用大麻を合法化している州で、21歳以上の大学生の飲酒が大幅に減少したことを明らかにしました。
『Addictive Behaviors』誌に掲載されたオレゴン州立大学の研究チームによる最新の研究によると、嗜好用大麻が合法化した州で学校に通っている大学生は、大量の飲酒をする可能性が大幅に減少するといいます。
この研究では、2008年から2018年までの飲酒傾向と大麻の消費量を調査し、嗜好用大麻が入手しやすい州の大学に通っていた学生の大量飲酒が5~13%減少したことが明らかになりました。
この10年間の研究は、110万人以上の大学生が行った調査を参考にしています。
オレゴン州立大学の博士課程の学生であり、本研究の著者の一人であるZoe Alley氏はGlobal Newsに以下の様に語りました。
「私たちの研究から得られた最大の結論は、21歳以上の大学生の飲み過ぎ問題は、嗜好用大麻の合法化後に変化しているということです。」
結論として、Alley氏と共同著者らは、統計的な変化は年齢制限と利用しやすさに起因する可能性が最も高いとの仮説を立てました。
いまだに嗜好用大麻が違法である州では、21歳以上の大学生が闇市場で大麻を購入したりするリスクを冒す代わりに、合法で入手し易いアルコールに頼る可能性があります。
「嗜好用大麻の合法化されていない州で21歳になると、比較的簡単にアルコールを手に入れることができるようになり、人々はアルコールに切り替えるかもしれません。オレゴンにはたくさんの大麻小売店があり、広告にも出ています。お店は、塗装や展示の仕方がとてもわかりやすいです。」
とオレゴン州立大学の心理学教授David Kerr氏はGlobal Newsに語りました。
また、新しい嗜好用大麻市場が急速に拡大していることから、この研究の著者らは、大麻へのアクセスが増加すれば、飲み過ぎや過剰消費による弊害を減らすことができると期待しています。
「大学キャンパスでの飲み過ぎには多くの問題があります。性的暴行、飲酒運転、アルコール中毒、致死率などです。それを下げることができれば、それは明らかに良いことです。」
とAlley氏はGlobal Newsに語りました。
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