大麻依存症とは?大麻の依存性について知っておくべきこと

「近年大麻は、医療目的や嗜好目的で、合法化する国が増えてきていますが、実際、私たちにどのような影響があるのでしょうか？」

大麻の推定致死量は、1500ポンド(約681キログラム)と言われており、大麻の過剰摂取で死ぬことはほとんど不可能です。それも15分以内に摂取しなければいけません。

多くのユーザーは、大麻への依存はほとんどないものだと思い込んでいます。

しかし、「大麻依存症とは何でしょうか？」

「大麻は中毒性があるのでしょうか?」

お酒であっても大麻であっても適度に使用することが、とても重要です。

大麻は、リラックス作用や鎮痛作用などがあり、副作用が少ないことは多くの人が認知していますが、副作用や害が少ないからと言って、依存しないとも限りません。

今回は、大麻の危険性ではなく、大麻の「依存」という観点から見てみましょう。

大麻については以下の記事で詳しくまとめています。

⇒大麻とは？成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」についての【完全ガイド】

大麻依存症とは？

大麻の依存性は、他の依存性よりもはるかに軽度であるため、「大麻依存症」を定義することは多くの研究者にとって困難な課題となっています。

国立衛生研究所（NIH）［1］は、特定の継続的な要因を大麻の依存と乱用と見なしています。大麻の乱用や依存症の治療を求める成人は、平均して、10年以上の毎日の使用と、６回以上の禁煙の試みを経験しています。

大麻に依存しているユーザーは、大麻を吸い続けるという事実を強調し、頻繁な使用を正当化するために、多くの環境的な要因を利用する可能性があるそうです。

一方で、米国立薬物乱用研究所が資金提供した 「大麻依存とその治療」 の研究［2］によると、「大麻の依存性は、他の薬物よりも少ない」ことが明らかになっています。例えば、

コカインを試した人の15%
ヘロインを試した人の24%と比べ、大麻を試した人の約9%が依存症を発症します。

しかし、この研究によると、大麻は他の薬物と比べ非常に多くの人が使用するため、「大麻依存症は、他の違法な精神活性物質への依存症の2倍も多い。」と指摘しています。

大麻依存症になりやすい人の特徴

以下の３つに該当する場合、長期的に大麻に依存する可能性が高まるため、注意が必要です。

1. 未成年のユーザー
2. 併存疾患(別の病気を併存している状態のこと)のある人
3. 精神的に不安定の人

特に、危険な副作用がないという理由で、大麻を使用している患者は、依存する傾向があります。

またNIHは、より有害な薬物の使用から大麻の使用に代替えした場合、根本的な問題が治療されなければ、大麻依存症の要因となる可能性があることも発見しました。

さらにNIHが行った「大麻は中毒性があるのか？」という研究［3］では、18歳までに大麻の喫煙習慣を身につけた人は「大麻使用障害を発症する可能性が成人の4~7倍高くなる」と示唆しています。

自分が大麻依存症かどうかを知る方法

文化的にも科学的にも、大麻は一般的に無害であるため、大麻依存している人が自身の大麻使用を問題視することは難しくなる場合があります。

これにより、特に長期間、大麻を使用する場合には、辞めるのがさらに困難になる可能性があります。もしあなたの行動が以下のいずれかに当てはまる場合、大麻依存症の可能性があります。

大麻に限らず何かに依存するということは、「その物を使って問題から逃れるのではなく、自分が直面している問題に向き合う時」だということを忘れないようにしましょう。

2019.03.20

大麻を止めたい！大麻を禁煙する方法とそのメリット

大麻合法国で大麻を楽しむことは何の問題もありません。しかし、日本などの大麻違法国に戻る際には、完全に大麻をやめなければいけません。 日本などで大麻を使用することは違法です。また世間一般では、大麻には依存性があり、一度使用すると依...

【参考】
［1］国立衛生研究所（NIH）
［2］NCBI:Marijuana Dependence and Its Treatment
［3］NHI:Marijuana Research Report Is marijuana addictive?

マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
大麻に関する正しい知識、正しい情報を発信し、医療用大麻、産業用大麻、嗜好用大麻等　多岐にわたり世界中の人々から必要とされている大麻を伝える、日本人のためのメディアです。マリファナJPでは大麻の関連の情報の発信をしていますが、大麻取締法を犯す事を「扇動、教唆、示唆、ほう助」する内容ではございません。日本では大麻の所持、栽培は違法ですので絶対に使用しないでください。