【大麻とお酒の関係性】大麻とアルコールを一緒に摂取すると何が起こるのか?
大麻とアルコールは、それぞれ独自の効果を持っており、一緒に摂取することでどのような効果が現れるのでしょうか?
この記事では、大麻とアルコールを組み合わせた際の短期的および長期的な影響について解説します。
アルコールについては以下の記事で詳しく解説しています。
大麻とアルコールの短期的な効果
大麻とアルコールを同時に摂取すると、それぞれの物質がもたらす効果が相乗効果を生み出すことがあります。大麻はリラックス感や幸福感を与え、アルコールは鎮静効果や抑制の緩和をもたらすため、両者を組み合わせることで、これらの効果が増強されることがあります。
しかし、大麻とアルコールを一緒に摂取することは、一部の人にとっては不快な経験を引き起こすことがあります。特に、アルコールの摂取量が多い場合や、大麻に対する耐性が低い人は、めまいや吐き気、過剰な眠気などの副作用を経験する可能性があります。
大麻とアルコールの長期的な影響
大麻とアルコールを同時に摂取することが、肝臓への影響については研究が進んでいます。2018年の研究[1]では、大麻を摂取して飲酒していた患者は、飲酒しただけの患者よりも肝疾患の発症率が低いことが明らかになりました。大麻は血糖値を分解するホルモンであるインスリンを調節し、肝臓の健康に貢献しているため、大麻がアルコールによる肝臓への影響を緩和する可能性があるとされています。
しかしながら、依存症になりやすい人にとっては、大麻とアルコールの組み合わせが問題を引き起こすこともあります。大麻とアルコールが同時に摂取されることで、ドーパミンの急増がお互いを強化するフィードバックループを引き起こす可能性があります。これは、心理的にどちらかまたは両方の物質に依存しやすくなることを意味します。
実際に、タバコを吸う人は、それだけでお酒を飲む人よりもアルコール依存症になるリスクが5倍も高いとされています。[2]さらに、タバコを吸いながら大麻を吸ったり、お酒を飲んだりすると、依存症になる可能性が3倍に増加する可能性があります。[3]
注意事項
大麻とアルコールを組み合わせることが、必ずしも良い結果をもたらすわけではありません。個人の体質や状況によっては、副作用や依存症のリスクが高まることがあります。また、大麻がアルコールによる肝障害を最小限に抑えることができるという主張には、まだ科学的なコンセンサスが得られていません。
したがって、大麻とアルコールの組み合わせについては、十分な注意が必要です。自分自身の体調や状況をよく理解し、適切な判断を行うことが重要です。
まとめ
大麻とアルコールの組み合わせは、一部の人にとっては心地よい効果をもたらす一方で、他の人にとっては不快な副作用や依存症のリスクが高まることがあります。
個々の体質や状況によって異なる効果が現れるため、自分自身の体調や状況をよく理解し、適切な判断を行うことが大切です。
【参考】
・[1]Wiley Online Library:Cannabis use is associated with reduced prevalence of progressive stages of alcoholic liver disease
・[2]WebMD:What Is Marijuana Misuse?
・[3]Wiley Online Library:Patterns of the co-use of alcohol, marijuana, and emerging tobacco products in a national sample of young adults
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Kohei
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