• NEWS
  • <p>大麻関連の最新注目ニュースを配信します。</p>
  • HOME
  • 記事
  • NEWS
  • 新たな研究が大麻のゲートウェイドラッグ説を否定 -「ゲートウェイドラッグ」説の信憑性に終止符
大麻研究

新たな研究が大麻のゲートウェイドラッグ説を否定 -「ゲートウェイドラッグ」説の信憑性に終止符

大麻が解禁された2州で十代の若者がハードドラッグに転向する傾向はないとする研究が発表され、大麻はゲートウェイドラッグだとする合法化反対勢力の主張を否定する結果となりました。

「薬物治療ジャーナル」(the Journal of Substance Abuse Treatment)3月号に発表された研究[1]の中で、2012年に大麻の嗜好目的での使用が合法化されたコロラド州とワシントン州に住む「青少年」(12~17歳)、「前期ヤングアダルト」(18-20歳)、「後期ヤングアダルト」(21-24歳)を対象とした調査が実施されています。

研究リーダーは以下のように述べています。

「嗜好用大麻合法化(RML)から生じる健康上の懸念は、若者やヤングアダルトにとって大麻が『ゲートウェイ(入口)』ドラッグになっているとの考えによるものです。大麻使用の高まりがより『ハード』な違法ドラッグによる薬物障害(SUD)につながるというわけです。

今回の研究ではコロラド州とワシントン州のRML制定を期として青年の間でコカイン、オピオイド(アヘン類)、メタンフェタミンといったドラッグによる障害治療数に増加が見られたかどうかを調査しています。」

大麻が合法化されていない他州と比較した結果、両州での嗜好用大麻解禁と「コカイン、オピオイド、メタンフェタミン障害との相関関係はない」との結論が得られています。

テンプル大学とテネシー大学からなる研究グループは、「今後は他の州や他のドラッグ、より広い年配層、あるいは長期間にわたる調査を行ない、異なる法制度のもとでのドラッグ政策がどう影響するのか検討すべき」だと結論付けています。

政策の根拠は薄弱

大麻が「ゲートウェイドラッグ」だとする考え方には昔から疑念があり、これを否定する調査も行なわれてきました。

米政府の政策はこの考え方に基づいています。疾病予防管理センター(CDC)[2]「大多数の大麻ユーザーは他の『ハードドラッグ』に移行することはない」としながらも、「大麻が『ゲートウェイドラッグ』であるかどうか判断するためにはさらなる研究が必要」との見解です。

研究グループはこうしたギャップを埋めようとしています。

大麻関連法の改革を目指す非営利団体「NORML」はグループの発言を引用し、以下のように記しています。

「嗜好用大麻の合法化が大麻以外の違法薬物障害増加に関係するかどうか調べた最初の研究」として、「コロラド州とワシントン州での合法化がコカイン、オピオイド、メタンフェタミンによる障害治療数の増加につながらないことを示した。」

NORMLのポール・アーメンタノ副所長も合法化運動に投げかけられる議論をけん制する立場から、今回の研究を歓迎する意向を示しました。

アーメンタノ副所長は金曜日(1月29日)の声明[3]の中で次のように述べています。

「大麻が他の規制薬物乱用への『ゲートウェイ』になるという昔ながらの主張はこのデータによって覆されることになります。明確な根拠がないにもかかわらず、こうした主張が歴史的にアメリカにおける反大麻政策を主導してきたのです。」

昨年末に発表された別の研究結果は、合法化が十代の子供に与える影響を心配する親たちの不安をさらに和らげることとなりました。

この研究内容は12月に「青少年健康ジャーナル」(the Journal of Adolescent Health)へ掲載され、大麻合法化がティーンエイジャーの大麻使用増には結び付かないことを示しています。

【参考】
[1]PubMed:Treatment admissions for opioids, cocaine, and methamphetamines among adolescents and emerging adults after legalization of recreational marijuana
[2]疾病予防管理センター(CDC)
[3]NORML:Adult-Use Marijuana Legalization Not Associated with Any Rise in Substance Abuse Treatment Admissions

マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
大麻に関する正しい知識、正しい情報を発信し、医療用大麻、産業用大麻、嗜好用大麻等 多岐にわたり世界中の人々から必要とされている大麻を伝える、日本人のためのメディアです。マリファナJPでは大麻の関連の情報の発信をしていますが、大麻取締法を犯す事を「扇動、教唆、示唆、ほう助」する内容ではございません。日本では大麻の所持、栽培は違法ですので絶対に使用しないでください。

The following two tabs change content below.

Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。
CBDリキッドランキング

関連記事一覧