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ギリシャでもようやく開始:医療用大麻の栽培および販売

医療用大麻の合法化から5年後、ようやくギリシャでも医療大麻の栽培および販売ができるようになりました。

医療大麻の製造および販売の合法化がついにギリシャ議会で決議され、遅れを取っていたギリシャの医療大麻プログラムがようやく前進できそうです。

ギリシャでは2017年の時点で医療大麻が合法化されたにも関わらず、当初はTHC含有量が0.2%を超える大麻製品の栽培および販売は認められていませんでした。その翌年にも、大麻生産と販売を促進するための限定法案も議会で可決されましたが、大麻規制の問題が山積みのまま、結局医療大麻プログラムが前進することはありませんでした。

「ギリシャはカリフォルニアのように、ヨーロッパを代表する大麻大国になるだろう」

と期待した米国拠点の大麻投資会社Dev Cannですが、2019年にはギリシャの医療大麻市場に約1,400万ドルを出資しました。2019年の終わりには、イスラエル、サウジアラビア、およびその他さまざまな国が、ギリシャの大麻事業に出資し、その金額は4億ドルにまでのぼりました。

多額の出資を受けたギリシャですが、結局は医療大麻プログラムの成功を収めることはできませんでした。

さらに2年が経過し、ギリシャの開発投資省では、医療大麻の販売と生産をより明確に合法化するための新しい法案が上がりました。開発投資副大臣のニコス・パパスタナシスは、以下のように述べました。

「この法律によって医療大麻のビジネスライセンス取得までにかかるプロセスが早まり、ギリシャでの医療大麻ビジネスがもっと容易になるだろう。」

また、新民主主義党の広報担当者クリストス・ケラスは、ギリシャのニュースサイトであるグリークリポーターに対し、以下のように語っています。

「この新法案はギリシャ大麻産業の統合的枠組みとなり、今後の発展や経済的利益にもつながり、さらなる投資の機会や新しい雇用源となるだろう。農業と加工業の分野でも新しい選択の幅が広がることは明らかだが、最も重要なのは、大麻が必要な患者にとっては今後の治療の幅も広がることである。」

治療の一環として大麻が必要と医師に判断された場合、医療大麻を使って病気の症状を和らげることができ、またその他の治療においても大麻使用は有益なのです。

ギリシャの左翼政党であるシリザは、この法案を「弱虫で臆病だ」と述べ、その他の野党もこの法案に対して異議を唱えました。シリザの広報担当者アレクシス・ハリトシスは、以下のように主張しました。

「この法案は医療用の大麻花の製造および販売のみを合法化する案であり、大麻全体の合法化という意味では不十分である。」

抽出物、オイル、食用大麻などといった人気の大麻製品は依然として違法のままなので、近隣諸国と比較してもギリシャが競争力という面で不利な状況に置かれるかもしれない可能性を指摘しています。

こうした反対があったにもかかわらず、法案は158対33で先週可決されました。シリザのハリトシス氏は、法案修正案を提出して大麻抽出物の栽培および販売許可を求める意向を表明しています。また、野党は大麻ビジネスのライセンスを取得することで、国内の医療大麻販売だけでなく、輸出向けの大麻も取り扱えるように法案修正を求めていくようです。

医療大麻でさえギリシャがいまだに苦戦している中、一部の近隣諸国では大麻改革の大きな動きが起こっています。バルカン半島にある北マケドニアでは、バルカン半島の観光地として人気ナンバーワンを目指しています。昨年の秋には、ゾラン・ザエフ首相が今後の見通しを発表しており、観光客も北マケドニア大麻を楽しめるよう、成人による大麻使用の合法化が進められています。

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Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。

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