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薬物検査

大麻は抜けるまでに時間がかかる?大麻やドラッグが体内に残存する期間はどれぐらい?

仕事柄定期的に薬物検査を受ける必要がある人や、何かしらの薬を服用している人など、特定のドラッグが体の中にどのぐらい残存するかを知っておいた方がいいでしょう。

ドラッグの効果自体がなくなった後でも、体内には成分が残存しており、検査をすることでドラッグが検出されることもしばしばあります。

もちろん体格や年齢、使用頻度などによって残存期間は異なりますが、大まかな目安を把握しておくといいでしょう。

今回はドラッグが体内に残存する期間について解説していきます。

ドラッグの検査を行う方法について

まずは、一般的なドラッグの検査方法について知っていきましょう。多くの方が薬物検査について「尿検査」をイメージされるかもしれません。

しかし、薬物検査は「尿」だけではなく、それ以外のサンプルによっても行われます。主に薬物検査に使われるサンプルとしては以下の3つが挙げられます。

  • 毛髪
  • 尿
  • 血液

それぞれの検査方法に関しては、特徴が異なります。例えば、尿を使った検査では、サンプルの採取及び検出が非常に簡便で、結果が出るまでの期間が短いというメリットがあります。

検査時間は10分程度で完了すると言われています。そのため、パイロットやドライバーなど、定期的な検査が必要となる職種では一般的な方法として利用されています。

しかし、尿を使った検査では、検出可能期間が短いというデメリットもあります。そのため定期的に検査を行うような状態であれば適しているのですが、薬物使用者の捜査を行う目的では適していません。

そういった用途では、尿検査で陰性になってしまう可能性も高く薬物使用者を逃してしまうこともしばしばあります。しかし、毛髪検査ではこういったことを防ぐことができます。

毛髪検査では、検査期間が2週間と長いものの、検出可能期間が非常に長く3〜4ヶ月程度までであれば薬物の検出が可能といわれています。そのため、薬物使用者がドラッグが体から抜けたと思い出頭しても、毛髪検査によって陽性になることがあります。[1]

このように各種検査方法は、その特徴が異なるためそれぞれの目的に適した場面で利用されるようになっています。

各種ドラッグから体内に残存する期間

それでは各種ドラッグが体内に残存する期間について解説していきます。もちろんここで紹介する残存期間[2]については、年齢や体格、使用量・頻度、健康状態によって左右されます。

中には、目安として紹介した期間よりも長く体内に止まることもあるので注意してください。

①アルコール

ドラッグとは少し異なるかもしれませんが、アルコールに関しても残存期間が示されています。

・血液:12時間
・尿:5日間
・毛髪:90日間
 

お酒を飲んでも次の日には抜けていると思っても、意外に尿や毛髪にはアルコールが残存しているようです。

アルコールについては以下の記事で詳しく解説しています。

お酒は少量なら健康に良いは嘘!?大麻と比較される社会、人体に最も悪影響を与えている「アルコール」という薬物

②マリファナ(大麻)

アメリカなどではソフトドラッグとして、医療用や娯楽用など幅広い使い方がなされている大麻の残存期間は以下のようになっています。

・血液:336時間
・尿:30日間
・毛髪:90日間
 

マリファナは各種ドラッグの中でも、体内の残存期間が長いようです。この他のドラッグでは、血液中の残存期間は2〜3日程度なのに対して、マリファナは2週間程度になっていますし、尿中には1ヶ月程度残存します。

残存期間が長いということは検査によって薬物が検出されやすくなるということでもあるため注意が必要です。

大麻については以下の記事で詳しく解説しています。

【大麻完全ガイド】大麻の成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」について解説

③アンフェタミン

日本では「覚醒剤」と呼ばれることも多い「アンフェタミン」の残存期間は以下のようになっています。

・血液:12時間
・尿:5日間
・毛髪:90日間
 

アンフェタミンの残存期間はアルコールと同程度といえるようです。

④メタンフェタミン

メタンフェタミンも覚醒剤の一種として知られています。日本では「ヒロポン」という名称で使用されていた歴史もあります。

こちらの残存期間は以下のようになっています。

・血液:37時間
・尿:6日間
・毛髪:90日間
 

メタンフェタミンの残存期間はその他のドラッグと比較してもやや長めになっています。

⑤コカイン

コカの木に含まれるアルカロイドから抽出されるコカインは、ハードドラックとしてアメリカなどで社会問題になっている薬物でもあります。コカインの残存期間は以下のようになっています。

・血液:48時間
・尿:4日間
・毛髪:90日間

⑥ヘロイン

アヘンに含まれるモルヒネを精製することで作られた「ヘロイン」は、現在ハードドラッグとして、最も危険性の高いドラッグとして評価されています。そんなヘロインの残存期間は以下のようになっています。

・血液:12時間
・尿:4日間
・毛髪:90日間

⑦LSD

幻覚剤として知られている「LSD」は、パーティドラッグとしても問題化されています。そんなLSDの残存期間は以下のようになっています。

・血液:3時間
・尿:3日間
・毛髪:3日間 
 

LSDは他のドラッグと比較しても体内での残存期間が短いようです。

⑧MDMA

幻覚剤に分類される合成麻薬としても知られる「MDMA」は、別名「エクスタシー」とも呼ばれています。そんなMDMAの残存期間は以下のようになっています。

・血液:48時間
・尿:4日間
・毛髪:90日間 

毛髪検査は本当に有効なのか?

薬物検査の方法として、尿・血液・毛髪などの種類がありますが、それぞれの特徴が異なるため違った用途で利用されています。中でも、毛髪はドラッグの残存期間が長いため、ドラッグの使用歴を明らかにする上で重要な検査といえるでしょう。

しかし、そんな毛髪検査に対する疑念がアメリカで生じています。研究によると髪の毛のメラニンにコカインなどが外部から付着することで蓄積することがあると言われており、ドラッグの使用歴がなくても毛髪検査によって陽性と判断されることがあるようです。[3]

アメリカでは毛髪検査に対する有効性を巡る訴訟が起きており、2009年には一度検査が停止されたものの、2014年に再開しました。有効性や欠陥などが示される中で、毛髪検査に対する議論は続いていくようです。

まとめ

ドラッグの残存期間について解説しました。さまざまなドラッグの中でもマリファナは、血液・尿中の残存期間が長いようです。

定期的に薬物検査を受けなければならない仕事に就いている方や何らかの薬を服用している方などは参考にしてみてください。

【参考】
[1]法科学鑑定研究所:毛髪検査が選ばれる理由
[2]businessinsider:Here’s how long various drugs stay in your body
[3]WiRED:毛髪による薬物検査は本当に有効? その科学的な正確性と、黒人警官による「差別訴訟」の行方 

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Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。
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