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大麻の調査をする女性

日本人が知らない「大麻」を合法化するメリットとデメリット

近年世界各国で大麻が合法化されています。2018年1月では米カリフォルニア州、2018年10月には、カナダで大麻が合法化されました。世界中の国が大麻合法化へと舵を切っているのです。

各国がこぞって大麻を合法化するには、それなりのメリットがあるためでしょう。一方、日本では大麻の所持・栽培・輸出入などが大麻取締法で規制されており、大麻は違法薬物として扱われています。

しかし世界の流れにのって、日本でも大麻が合法化になる日も来るかもしれません。そこで今回は、日本が大麻を合法化した場合のメリット・デメリットをお話していきます。

大麻については以下の記事でまとめて解説しています。

大麻とは?成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」についての【完全ガイド】

大麻を合法化するメリット

大麻草

画像出典:forbesjapan

大麻には様々な恩恵やメリットがあるため、各国が大麻を合法化する動きになっています。

大麻を合法化することによってその国にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

メリット①:税収の増加

現在日本で大麻に代わる嗜好品と言えば、「酒」「たばこ」でしょう。これらの嗜好品には、税金がかけられており、国の大切な収入源となっています。

平成28年の国税収入で「酒」と「たばこ」が占める割合は約4%です。酒税が約2.2%たばこ税等が約1.7%となります。金額にしてみると酒税では1兆3,590億円タバコ税等では1兆658億円です。すさまじい金額ですね…。

このように嗜好品では、多くの税金をかけることができるため、大麻を合法化すると多額の税金を課すことができます。大麻は違法であるため、合法化されれば酒やタバコをしのぐ可能性があります。

ちなみに2012年に大麻が合法化されたコロラド州では、大麻の税収が2014年に6,700万ドル(約67億円)から2018年では2億6,600万ドル(約266億円)に増加しています。

メリット②:医療機関で医療用大麻を処方できる

大麻が合法化されれば、医療機関でも大麻を「薬」として処方できるようになります。医療用大麻の効果としては、鎮痛作用・鎮静作用・抗がん効果・食欲増進作用など様々な効果があるとされています。

そして効果がある病気としては、てんかん・アルツハイマー・がん・アレルギー・うつ病・緑内障など日本でも多くの患者さんがいる病気に効果があると報告されています。さらに医療用大麻には、効果以外にも以下のような多くの利点があるのです。

  • 治療法がない病気や疾患に対して、治療法となる可能性がある
  • 大麻は薬の開発のように莫大な時間やお金はかからず、製造も安価で簡単にできる
  • 大麻自体は副作用(依存症や中毒など)が少ないと言われており、副作用を心配する必要がない
  • 品種が多いため、病気の症状などによって処方する大麻を変更できる
  • 摂取は吸引や服用など他の薬と変わらず、子供から大人まで簡単に使用することができる。

医療用大麻は今まで治せなかった病気を完治または緩和させる効果がある可能性があり、多くの患者さんを救うことができるかもしれません。

メリット③:犯罪の減少

日本では暴力団やマフィアなどの犯罪組織が中心に大麻の密造・密売を行っています。日本で大麻が合法化されれば、犯罪組織が大麻を製造してもほとんどお金になりません。そうなれば、犯罪組織の資金源が減り、ゆくゆくは犯罪組織壊滅につながるかもしれません。

また、大麻は、鎮静作用があるため、怒りなどの感情で衝動的な行動を起こしにくくなります。実際大麻を合法化したコロラド州などでは、殺人や性犯罪などの犯罪が減少したという報告もされています。

大麻を合法化によって、治安の良い世の中になるかもしれません。

メリット④:経済の発展

大麻が合法化になれば、大麻利用を目的とした観光客なども増加します。大麻を求めて他国の外国人が日本に集まるので、多くの外貨や現金を手に入れることができます。

また観光客が増加すれば、大麻だけではなく飲食やホテル、娯楽施設などへの利益にもつながります。さらに大麻合法化は新たな雇用創出にもなります。

大麻を利用するにあたっては製造工場、販売所、吸引場所などが必要になってきます。そうなれば、そこで作業や仕事をする人も出てきます。仕事をしたくてもできなかった人へ新しい仕事も提供することができます。

「大麻を合法化するデメリット」

大麻を吸う男性

先ほどまで大麻合法化のメリットをあげてきましたが、やはり大麻を合法化することにもデメリットが存在します。

デメリット①:依存者が増加する可能性がある。

一般的に大麻は依存性が少ないと言われていますが、もちろん依存性が全くないわけではありません。

大麻使用者の9%、タバコの喫煙者は32%、コカイン使用者は20%、アルコールを好む人は15%が依存症になることが最新の研究で発表されています。

大麻の依存性については以下の記事で解説しています。

大麻依存症とは?大麻の依存性について知っておくべきこと

デメリット②:子供の大麻問題

アメリカなどの大麻合法化国では子供の誤飲や誤食が大きな問題になっています。最近では大麻がクッキーやブラウニー、飲料として加工されて販売されることも多くなってきました。

そのため、子供が間違って誤飲や誤食してしまい、救急搬送されるケースが増加しています。症状も呼吸困難や昏睡など重篤なものも多く、一歩間違えば命の危険もあります。

また、体が成熟しきっていない子供が、大麻を使用することは、他の病気を誘発する原因にもなります。完全に成熟しきっていない脳に大麻の影響があると、記憶や集中力に悪影響があるとも言われています。将来的に精神病などになってしまうリスクも高まってしまうようです。

まとめ

大麻の合法化のメリット・デメリットを分かっていただけたでしょうか?

大麻には様々なメリットがある分、やはりデメリットも存在します。

しかし人口減少により雇用が少なくなっていき、経済成長が止まっている日本には大麻の合法化は窮地を救う1手になるのかもしれません。ぜひ日本政府が主体となって、大麻合法化の是非を話し合ってほしいですね。

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Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。
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