大麻エディブルって何?大麻入り食品を食べ過ぎてしまった時の対処法
大麻は、喫煙するだけでなく、様々なものに加工することができます。加工される製品としては、オイル・化粧品・ローションなど数えきれないほど。加工製品の中で、最も多くの人が手にとるのが大麻エディブル(大麻入り食品)でしょう。
大麻が合法な国では、大麻入りエディブルが数多く製造、販売されています。大麻入りエディブルは、大麻が入っていない食品と外見や味もあまり変わりありません。違いは、食べたことで「ハイになるかどうか」という点だけです。
その結果、ハイになり過ぎてバッドトリップという副作用を引き起こすこともあります。
しかし、バッドトリップが起こった際に冷静に対処すれば大丈夫です。今回は、大麻入りエディブルと食べ過ぎた時の対処法をご紹介していきます。
大麻を吸いすぎたときの対処法に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒「大麻とバッドトリップ」大麻でハイになりすぎた時の対処法3選!
大麻エディブル(大麻入り食品)とは?
大麻エディブルは、最近作られたものではなく、何千年前から様々な地域で作られていました。大麻エディブルが初めて作られたのは、インドと言われています。ヒンドゥー教のホーリー祭で、大麻エディブルを摂取するという伝統があったそうです。
また、大麻エディブルが現代人に浸透し始めたのは、1950年代に出版された料理本で大麻エディブルのレシピが紹介されたのが始まりです。大麻エディブルは、様々な種類のものがあります。大麻エディブルの調理法は、食材に大麻を入れてオーブンなどで焼くことが一般的。
人気があるエディブルとしては「クッキー」や「ブラウニー」「ケーキ」などです。
最近では、大麻入りチョコレートも増えてきました。完成すると、基本的には大麻が入っているかどうかの区別はできません。
しかし、大麻入りの場合は、少し緑がかっていたり、大麻の香りがすることがあります。飲料でも大麻入りのものが続々と登場しています。
大麻入りの炭酸飲料やコーヒーなども販売されています。世界最大級の飲料メーカーであるコカ・コーラ社も、大麻入りドリンクの販売を検討しているという情報もあります。
大麻エディブルは効くまでが遅いため食べ過ぎてしまう。
大麻エディブルは、効果が現れるのが、喫煙よりも遅くなる傾向があります。なぜなら、大麻入りエディブルは、消化されて身体の中に取り込まれるからです。
喫煙の場合だと煙が肺に入り、肺の血管からTHC(テトラヒドロカンナビノール)などが取り込まれ、脳にすぐに到達します。そのため、すぐにハイになることができるのです。
しかし、大麻入りエディブルだと一旦、胃で消化された後に、腸でTHCなどが吸収されて肝臓で代謝された後に脳に運ばれるので、喫煙よりも遅くなってしまうのです。
ハイになるまでのタイムラグがあることを知らない人が多いため、食べても効果がないのでつい食べ過ぎてしまう人が多いのです。
そして、食べ過ぎたことによるバッドドリップで苦しむことになります。喫煙とエディブルでは、作用するカンナビノイドが違います。喫煙の場合は、直接私たちに影響を与えるのは、Δ9-THCと呼ばれる成分です。
しかし、エディブルの場合は違います。エディブル内にある大麻は、消化吸収された後に肝臓に運ばれます。その代謝の過程で、Δ9-THCは新しい成分に変化します。それは、11-Hydroxy THCです。
この成分は、Δ9-THCよりも強力な幻覚作用と身体への副作用があるので、エディブルの方がバッドトリップを引き起こす可能性が高いのです。
バッドトリップ時の症状
バッドトリップした時の症状については、「大麻でハイになり過ぎた時の対処法」の記事でご紹介しましたが、おさらいとして簡単にまとめておきます。
- 気持ち悪くなる
- 吐き気を催す
- 汗をかく
- めまいがする
- 感覚が敏感になる
- 被害妄想
- 息切れ
- のどの渇き
上記のような症状が出ることがあります。エディブルの場合、大量に摂取した場合は、消化吸収に時間がかかるので、喫煙よりも長時間症状が続くことがあります。
一度摂取してしまうと取り除くことは不可能なので、エディブルを摂取する時はバッドトリップにならないように少しずつ摂取しないといけません。
しかし、バッドトリップで死亡したり、障害が残るなどの大きな問題にはならないので安心してください。時間が経てば、元の状態に戻ります。
バッドトリップ時の対処法
バッドトリップ時の対処法も「大麻でハイになり過ぎた時の対処法」で解説していますが、他の対処法もあるので、いくつかご紹介しましょう。
対処法①:水分補給する
バッドトリップ時は、発汗をするので、脱水症状を起こすことがあります。そのため、こまめな水分補給をするようにしてください。
水を飲むのがつらい場合は、水分が多い果物を摂取するのもおすすめです。水分が多い果物としては、次のようなものがあります。
- スイカ
- イチゴ
- メロン
- パイナップル
- オレンジ
- ラズベリー
対処法②:血糖値を上げる
大麻を摂取すると、作用によって低血糖になります。そのため、甘いものを摂取するとバッドトリップの症状が緩和することがあります。はちみつや水あめなどを摂取して血糖値を上げるようにしてください。
しかし、チョコレートはおすすめできません。なぜなら、チョコレートの脂肪分は糖が血中に吸収されるスピードを遅くしてしまいます。チョコレートを含んでいないものを摂取するようにしましょう。
対処法③:CBDを摂取する
バッドトリップは、THC(テトラヒドロカンナビノール)が原因となって起きています。
CBD(カンナビジオール)は、THCの作用を相殺する効果があるので、CBDを摂取するとバッドトリップの症状を軽減することができます。バッドトリップを起こした時は、CBDオイルやパッチなどでCBDを摂取するようにしてください。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています
⇒CBDとは何か?大麻の主成分であるCBDの効果・効能を徹底解説
まとめ
大麻入りエディブルは、つい食べ過ぎてしまうことがあります。そうなってしまうと、バッドトリップとなり不快な思いをしなくてはいけなくなります。バッドトリップにならないように様子を見ながら少しずつ摂取する。
バッドトリップになった時は、対処法を試して、抜け出すまで安静にしておく。気を付けながら、大麻入りエディブルを楽しんでくださいね。
参考サイト
マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
大麻に関する正しい知識、正しい情報を発信し、医療用大麻、産業用大麻、嗜好用大麻等 多岐にわたり世界中の人々から必要とされている大麻を伝える、日本人のためのメディアです。マリファナJPでは大麻の関連の情報の発信をしていますが、大麻取締法を犯す事を「扇動、教唆、示唆、ほう助」する内容ではございません。日本では大麻の所持、栽培は違法ですので絶対に使用しないでください。
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