米、大麻研究促進法案を上院が可決
米上院で今週大麻研究促進のための法案が可決
15日火曜日、合衆国上院は大麻やCBDなどに関して科学研究の促進を図る法案を承認しました。「カンナビジオール及びマリファナ研究促進法(S.2032)」と呼ばれるこの法案は全会一致で可決され、今後下院で審議されることになります。類似の法案が先週下院で可決されていますが、その一部、研究者は合衆国認可を受けた業者の大麻製品を使用できるとする条項は今回の上院法案には含まれていません。
上院法案の提案者である民主党のディアンヌ・ファインスタイン上院議員(カリフォルニア州)とブライアン・ハッチ議員(ハワイ州)、そして共和党のチャック・グラスリー上院議員(アイオワ州)は水曜日の共同記者会見で喜びを表しました。火曜日に可決された法案はファインスタイン議員とグラスリー議員によって提案された法案(「カンナビジオール研究促進法」)と、シャッツ上院議員によって提案された法案(「マリファナ薬用研究法」)を統合したものです。
ファインスタイン議員は以下のように述べています。
「現状の規定ではマリファナの医用研究は難しく、医療用マリファナの安全・有効な使い方やさまざまな症状の改善方法についても正確な知識を得ることができませんでした。今回の法案で研究プロセスが円滑化され、食品医薬品局(FDA)の認可を受けたマリファナ由来の治療薬によって、難治性てんかん等の深刻な病気を患者の安全を確保しながら治療できる道が開けたと言えます。」
法案により大麻研究が円滑に
大麻およびその派生物を研究しようとする者にとっては、S.2032法案が認可手続きを加速する役を果たします。また法案に含まれる条項により、マリファナやCBDから作られるFDA認可薬品の開発が円滑に行なえるようになります。基準を満たした医科大学や整体術学校、開業医、研究機関、そして分類Ⅰ薬物登録業者が研究目的で大麻を製造できるようになるからです。
シャッツ議員は以下のように述べています。
法案のさらに別の条項によって、医師はCBDを含むマリファナ療法の効用とリスクについて患者または保護者と議論を交わせるようになります。また法案発効後1年を期限として、保健福祉省とアメリカ国立衛生研究所がマリファナ使用の潜在的効用と問題点に関する報告書を提出することも求められています。
民主党、共和党共に法案を支持
法案はファインスタイン議員、グラスリー議員、シャッツ議員に加えて以下の上院議員(敬称略)から支持されています。
- ディック・ダービン(イリノイ州民主党)
- エイミー・クロブチャー(ミネソタ州民主党)
- トム・ティリス(ノースカロライナ州共和党)
- ティム・ケイン(バージニア州民主党)
- ジョニ・アーンスト(アイオワ州共和党)
- ケヴィン・クレイマー(ノースダコタ州共和党)
- ラマー・アレクサンダー(テネシー州共和党)
- ジョン・テスター(モンタナ州民主党)
- リザ・マコウスキー(アラスカ州共和党)
グラスリー議員は以下のように述べています。
「私はこの法案が最初2016年に提出されて以来、共和党内で強く支持してきました。法案は共和・民主両党から支持を集めており、大麻とその潜在的な効能、副作用についてより良い理解を得るため不可欠なものです。これによってFDAがCBDや医用大麻製品を安全かつ責任ある形で分析でき、今後アメリカ国民は健全な科学的データに基づいて製品を使用するかどうか判断できるようになります。マリファナ研究は党を問わず上院の支持を集め、現在は分類Ⅰ薬物とされている大麻を扱うやり方として大変スマートに前進できたと思います。」
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Kohei
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