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疑問を持つ子供

CBDは子供が使っても大丈夫?子供がCBDを服用しても安全なのか調査!

さまざまな研究によってCBD(カンナビジオール)が持つ可能性が明らかになっています。そんな中で子供にCBDを摂取させたいと考える親の方もいるのではないでしょうか。

CBDが持つさまざまな効果を考えると、子供にもメリットがありそうと考える人もいるはずです。しかし、CBDを子供が使っても大丈夫なのかどうかについても気になりますよね。

そこで今回は子供がCBDを使っても安全なのかどうかや、子供の疾患に対するCBDの研究、適切な使用方法について解説していきます。

CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。

子供とCBDの安全性についてはまだ不明確

CBDはさまざまな疾患に対する有効性が研究によって示唆されている成分です。 海外でも人気が高まっており、さまざまな形態で商品が販売される中で、子供にCBDを摂取させたいと考える親も増えています。

大麻の主要成分でもあり精神活性作用を生み出すTHC(テトラヒドロカンナビノール)とは異なり、CBDにはハイになる作用はないため子供でも安心して使えそうなイメージがあるでしょう。

しかし、大人と子供の間でCBDを使用した場合の効果については、あまり研究がなされておらず、子供に対する影響についても不明確なのが現状です。

大人と子供では当然ながらCBDを吸収する性質が異なると考えられますし、子供によるCBDを投与した研究はまだ限られています。CBDを投与した場合の影響の違いについて、正確に特定することができていないため、現状では慎重な判断が必要です。

子供の疾患に対してCBDを服用する研究や事例は存在する

CBDを子供が使用した場合の効果に関する研究はまだ不十分ですが、いくつかの疾患に対してCBDを投与した研究や使用事例などは存在します。 限られた情報ではありますが、子供にCBDを投与することで得られる効果についての可能性を知ることができるでしょう。

ここでは、子供の疾患に対してCBDを投与した研究や使用事例などを詳しく紹介していきます。

①てんかん

てんかんによって生じる発作を抑制するためにCBDが有効であるという研究結果は数多く存在しています。

アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)[1]では、てんかんの2つの形態でもある「レノックス・ガストー症候群」と「ドラべ症候群」を患った子供たちの発作を治療するために、CBDから作られた薬品を承認するなど、現実的な活用も進められている段階です。

とある研究[1]では、ドラべ症候群またはレノックス・ガストー症候群を患った516人の患者をグループ分けし、大麻由来の薬品「エビディオレックス」を投与したところ、発作の頻度を減らすのに効果的であるという結果が示されました。

②自閉症

自閉症の子供における医療大麻またはCBDオイルの使用を分析したいくつかの研究[2]によると、自閉症の症状に改善がある可能性があることを示唆する結果が得られています。

とある研究では、自閉症スペクトラムを患った5〜18歳の子供188人への調査を行い、参加者にCBDオイルとTHCの溶液を投与したところ、使用を初めて1ヶ月間で発作や落ち着きのなさ、怒りの発作といった症状に改善が見られました。

使用後は6ヶ月に渡って症状が減少し続けるという結果も見られており、眠気や食欲不信、逆流症といった副作用が報告されてもいます。

ただし、対照群を用意した比較研究ではなかったため、この結果自体は慎重に解釈する必要があることも指摘されており、大麻由来の成分と自閉症の症状の緩和の因果関係について決定的な結論はまだ出されていません。

③不安

動物を使った実験やヒトによる研究[3]では、CBDが不安を軽減するのに役立つ可能性が示されていますが、子供による十分なテストはまだ行われていません。

しかし、CBDオイルが社会不安障害や強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)といった不安障害の治療に役立つ可能性は示唆されており、PTSDのある10歳の患者にCBDオイルを投与したところ、不安感を改善し、不眠症を軽減したという結果[4]も報告されています。

④注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害(ADHD)の子供に対するCBDの効果やリスクについてを立証する研究はほとんど存在しません。 使用事例の中には、CBDオイルの使用後に子供の症状が軽減したと報告する親も存在しますが、逆に効果がないと報告する親もいるため、どちらにせよ確定的な証拠とは言えないでしょう。

2016年に行われた研究[5]では、大学生におけるADHD。うつ病と大麻の使用の関係が調査されました。 調査によると、一部の学生が抑うつ症状に対処するために大麻を使用していたことが立証されていますが、効果や因果関係については不明のままです。

2013年に行われたADHDと大麻の使用についての研究[6]では、2811人の大麻ユーザーを調査したところ、大麻を毎日使用した人々が、大麻を使用していない時に多動性衝動性の症状を事故報告したことを発見しました。 CBDとADHDについては、関連性を示唆するような研究などはいくつかありますが、CBDによる影響やADHDに対する有効性について明らかにするには、さらに多くの研究が必要です。

子供にとって適切なCBDの使い方は?

大人の場合、過剰摂取をしない限りはCBDを服用しても健康上の悪影響が起きにくいという研究結果が報告されていますが、子供に対するCBDの影響については慎重に判断しなければなりません。

有効性を立証するような研究結果が出てない以上、子供に与えるのは自己責任となってしまいますが、それでもCBDを使用させる場合には、いくつかの注意点を押させる必要があるでしょう。

ここでは、子供にとって適切なCBDの使い方について、1つずつポイントを解説していきます。

①医師の助言に従って使用する

CBDの摂取による子供への影響について、明らかになっていることが少ないため、使用する際には必ず医師に相談するようにしてください。

医学的な管理を行った上で、使用上の問題がないことを確認してから、CBDを与えるようにする必要があります。

②商品説明や成分表示をよく確認する

CBD商品を選ぶときは、商品説明やラベルに記載してある成分表示などをよく確認してください。 品質の悪い粗悪なCBDの場合、THCや農薬といった不純物が混入している可能性があります。 厳格な製造管理を行っている信頼できるメーカーを選ぶことが必要です。

逆に、「オーガニック」「ピュア」「ナチュラル」といった言葉は、一見するとイメージが良いように思えますが、実際のところ科学的な定義のない言葉でもあるため、言葉だけを見て安全と判断するのは控えてください。 メーカーWebサイトや商品説明をしっかりと読んで、安全性を確かめてから商品を購入しましょう。

③適切な摂取量を守る

CBD商品には目安となる用量などが記載されていますが、これらはあくまで大人が使用することを想定した分量となっています。 そのため、子供が摂取しても大丈夫な用量を考慮し、初めて使用する場合は少しずつ摂取後の反応などを観察しながら慎重に使ってください。

また、副作用が出た場合には、使用を中断して、医師の診察を受けるようにしましょう。

④他の薬と同時に使用しない

子供に持病があり、日常的に医薬品を服用している場合には、CBDの使用に注意してください。 

CBD単体では安全性の高い成分ではありますが、医薬品と同時に摂取してしまうと、成分同士の相互作用によって、身体に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。

もし日常的に医薬品を服用しているなら、必ず医師に相談を行った上で、問題がないことを確認してからCBDを与えるようにしてください。

まとめ:子供にCBDを与えるときは慎重に判断しよう。

てんかんや自閉症、注意欠陥多動性障害(ADHD)などに対して、CBDが効果を持つ可能性が研究によって考えられています。

しかし、子供に対するCBDの影響については、まだまだ研究が不十分でもあるため、使用の判断は慎重に下さなければなりません。

もし子供にCBDを与える場合には、医師に相談をした上で適切な方法で使用してください。

【参考】

[1]FDA:FDA Approves First Drug Comprised of an Active Ingredient Derived from Marijuana to Treat Rare, Severe Forms of Epilepsy
[2]NCBI:Oral Cannabidiol Use in Children With Autism Spectrum Disorder to Treat Related Symptoms and Co-morbidities
[3]NCBI:Cannabidiol as a Potential Treatment for Anxiety Disorders
[4]NCBC:Effectiveness of Cannabidiol Oil for Pediatric Anxiety and Insomnia as Part of Posttraumatic Stress Disorder: A Case Report
[5]SAGE journals:Disruptive Behavior Disorders and Marijuana Use: The Role of Depressive Symptoms
[6]Taylor&Francis Online:Subtypes of Attention Deficit-Hyperactivity Disorder (ADHD) and Cannabis Use

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Kohei

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