大麻パウダーが大麻エディブル業界を変える製品となる可能性
近年、大麻には多種多様な製品ができています。大麻オイル、大麻濃縮液、大麻飲料、そして大麻ローションや大麻クリームなどの大麻製品なども多く市場で販売されています。
ロサンゼルスの診療所で2014年に調査されたデータでは、医療大麻消費者の最大26%が、大麻の花の代わりに、大麻エディブルを使用していることが分かりました。
大麻エディブルは、特に医療大麻消費者の間で人気を得ている製品です。そのため、大麻エディブルは、合法的な大麻産業の主要な製品となっています。
しかし、大麻エディブルがベストな摂取方法であるためには、まだ解決すべき問題があります。大麻パウダーは、喫煙による大麻摂取を好まない、医療大麻患者に大人気となるかもしれません。
大麻パウダーは、大麻の花を細かく砕いたものではありません。通常の大麻エディブルとは違い、水に溶けるように特別に作られた大麻オイルから作られており、最近まで製造が不可能と考えられていました。
また、大麻パウダーは、スポーツドリンクのパウダーや粉末のアルコールと同じ技術を使って、長期間保存できるように梱包され、販売されています。
大麻エディブルに関しては以下の記事で解説しています。
⇒大麻エディブルって何?大麻入り食品を食べ過ぎてしまった時の対処法
現在の大麻エディブルの問題点
大麻エディブルは、オイルベースのチンキ剤、抽出物、大麻バターを用いて作られています。油は、水に溶けないので、非常に混ざりにくくなっています。
THC(テトラヒドロカンナビノール)は、水への溶解度が低いため、一定の投与量を必要な患者に処方することが難しくなっています。企業が大麻エディブルを製造する際には、大量に製造しますが、これは、大麻成分が注入されたチョコレートバーが個別に作られていないということです。
企業は、大麻を何リットルもの液体チョコレートに注入します。この方法で製造すると、大麻成分が均一に注入されず、誤差が生じてしまいます。商品ラベルに記載されている容量が本当に入っているかどうかを知る方法はありません。最近の研究では、約50の異なるブランドの70以上の製品がテストされました。
その結果、正確にラベル表示されている製品はわずか17%でした。不正確な83%のうち、60%の製品は表示されている容量より低いカンナビノイドが入っていると報告されました。
これは非常に懸念すべき事項で、大麻産業の信頼性に関わってきます。
汎用性が非常に高い大麻パウダー
医療大麻の患者は、大麻の摂取方法にたびたび悩まされています。大麻パウダーは、彼らが必要としているカンナビノイドを簡単に摂取でき、無煙の大麻製品です。
従来型の大麻エディブルは、過剰摂取してしまう人が続出しています。過剰摂取してしまう大きな要因は、食べてから効き始めるのに最大2時間もかかることです。
そのため、多くの消費者は、自分が十分に摂取しているという感覚を失い、必要以上に摂取しすぎてしまいます。一方、大麻パウダーは、15~20分で効果がを感じられます。大麻パウダーの素晴らしいところは、水だけでなく他のものにも入れることができることです。
たとえば、好きな飲み物に溶かすことや、お菓子やその他の料理に混ぜることもできます。
アルコールパウダーと大麻パウダー
アルコールパウダーは、シクロデキストリンとして知られる化学物質を用いて、高濃度で水溶性の顆粒を作り出します。シクロデキストリンは、他の化合物を中心に吸収することが知られている糖分子の環状オリゴ糖です。
この物質は、分子磁石のように機能し、他の分子を吸収してその性質を引継ぎます。これらの分子は、パウダー状のままアルコールを最大60%吸収できます。また、水と混ぜないと溶けません。
おもしろいことに、このプロセスが、THC(テトラヒドロカンナビノール)にも適用可能なんです。THCとシクロデキストリンを用いた実験により、THCの水への溶解度が、約1000倍増加することが証明されています。
アルコールと同様に、THCとシクロデキストリンは、組み合わさり、濃縮された粉末を作り、水にも溶かすことができます。
大麻パウダーの未来
大麻パウダーは、既に販売されていますが、現在進行中で、研究が進んでおり、まだできたばかりの大麻製品です。科学者たちは、大麻を安全に摂取できるものとするため、大麻パウダーの濃度を均一にし、仕様用途を明確にすることに取り組んでいます。
大麻に含まれるカンナビノイドの濃度を均一に生産ができるようになれば、大麻パウダーを個人がさらに使用することはもちろん、食品メーカーにも大量に販売される可能性があるそうです。
今後の進展に注目ですね。
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Kohei
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