タイ、医療用大麻を合法化へ
2018年12月25日、医療目的と研究目的での大麻の使用を許可する麻薬取締法の改正がタイの国会にて承認されました。
これは医療用大麻が合法となったことを意味します。
しかし、国の許可なしに大麻を販売したり、使用したりすることは引き続き違法となります。
現時点で嗜好目的での大麻の使用は一切認められていません。また、販売目的での大麻の輸出入に関しては、長期にわたる禁固刑が課される可能性があります。
そして、国会での承認から約2ヶ月後の先日2019年2月18日にタイ国王ラーマ10世の署名によって、正式に医療目的、研究目的での大麻の使用が合法化されました。
大麻の所持が認められるのは、医師が発行する処方箋を持つ者、医薬品または健康関連の政府機関、認定医療専門家、教育機関、州および国際的な運輸事業者に登録されている農業関連企業に限られます。
しかしながら、栽培に関してはタイ麻薬管理委員会の直接監督の下で承認されなければ、栽培することはできません。
また、嗜好目的での大麻の使用は引き続き禁止となっております。世界的に目を向けてみると、嗜好目的での大麻の使用を解禁する国も増えつつあり、タイ国内でも嗜好目的での解禁を望む声が多くありましたが、東南アジアでは全体的にドラッグに関する罰則は非常に厳しいことから、今回は見送りとなりました。
タイの麻薬取締法では、コカインやヘロインの所持や使用は販売目的の所持と判断された場合には死刑となるケースもあります。大麻に関する処罰はさほど厳しくありませんが、違法であることには変わりないので、たとえ所持していたのが外国人であっても、場合によっては何年もの間、刑務所で過ごす可能性もあります。
まとめ
東南アジアにおいては、タイのみならず、マレーシアでも医療目的での大麻の使用を合法化する動きがあります。タイ国内での医療目的での大麻使用が合法化されたことによって、他の東南アジア諸国でも大麻合法化の議論がなされるのではないでしょうか。
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Kohei
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