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CBDオイルを垂らす女性の手

CBDの摂取量や摂取頻度はどれぐらいが適切?自分に合う摂取量を把握しよう

CBDは医薬品ではなく、サプリメントや健康食品にカテゴライズされる商品です。

そのため、摂取量や摂取頻度を厳密に定めることはできず、パッケージに記載されているのはあくまで「目安」となります。

もちろん目安に従って摂取するのが一般的ではあるものの、適切な摂取量については人によって異なるでしょう。

そこで今回はCBDの適切な摂取量や摂取頻度について詳しく解説していきます。

CBDの適切な摂取量や頻度は人によって異なる

CBDは健康や美容にお悩みを抱えた方に人気を集めている成分です。夜ぐっすりと眠れなくて困っている方や、仕事や人間関係でストレスを溜めている方などに好まれており、日本でも認知度を高めています。

そんなCBDですが医薬品ではないため、1回あたりの摂取量や摂取頻度を厳密に表示することはできません。

パッケージにはあくまで摂取の目安しか書いていないのですが、新しく登場した成分で研究が進められている段階であり、摂取量の目安についても各メーカーによって異なる傾向にあります。

中には、パッケージ記載の摂取量通りにCBDを使ったら、あまりいい感じがしなかったという人もいるかもしれませんし、効果が薄かったという人もいるでしょう。

人によって適切な摂取量が異なる以上、パッケージを参考にしながらも自分に合う摂取量を見つけていく必要があります。

CBDの摂取量や頻度について知るべきこと

CBDは近年注目を集めだした成分でもあり、今もなお研究や議論が活発に行われています。2017年の「reviewTrustedSource」[1]では、多くの調査によって比較的安全な成分であることが明らかになっています。

こちらで行われたレビューによると、誰しもに当てはまるような適切な摂取量があることが示されていません。人によって摂取量が異なるだけでさまざまな反応を示す事実が強調されています。

また、ヒトを対象とした研究では1日あたり20~1,500mgのCBDが投与されています。

摂取量によって効果は異なる?

2019年に発表された研究では、CBDの摂取量とその反応についての結果が報告されています。

動物実験においてCBDの抗不安薬のような効果は典型的なベル型の用量反応曲線を示すことが分かっていますが、人を使った実験で同様の曲線が生じるかに関する調査はありませんでした。

そこで、健康的なボランティアを使用して、CBDの摂取量と反応を調査[2]したところ、300mgのCBDを投与した被験者に不安を有意に減少させる効果は発見されたものの、150mgと600mgの摂取量については、効果の有意差は観察されませんでした。

調査の結論として、CBDには抗不安薬のような特性が確認できる一方で、動物実験と同様に摂取量に対するベル型の用量反応曲線を人でも示すことが判明しています。

つまり、CBDは効果を最大化させる適切な摂取量があり、摂取量を増やせばより大きなメリットが得られるという訳ではないと考えられます。

②研究や治療で使われるCBDの摂取量は?

臨床研究においては、研究者は1日あたり100~800mgの範囲のCBDを投与していると言われており、中には、さらに高い用量を投与することもあり、1日あたり1,200mgを数週間服用する事例も存在します。【7】

また、パーキンソン病と精神病の人々のCBDの効果に関する研究では、6人の参加者が1日あたり150mgのCBDを投与されることで、症状の有意な改善を示しました。

研究者によって病状に対する治療効果を研究【8】するために使用したCBDの投与量としては下記のようになっています。

  • 不安神経症:300~600mg
  • 腸疾患:5mgを1日2回
  • 2型糖尿病:100mgを1日2回
  • がんによる痛み:50~600mg
  • パーキンソン病:75~300mg

このように症状によって摂取量はさまざまです。 適切な摂取量を決める上では、医師に相談する必要があるでしょう。

CBDの摂取量を決める方法

CBD製品

CBDにはどうやら人によって適切な摂取量が存在するというのが研究によって推測されます。

では、実際にCBDを利用し続ける中で、どのような方法で自分に合った摂取量を決めればいいのでしょうか。

CBDの摂取量を決めるための要素は非常に多いです。

  • 体重
  • 体調や疾患、症状
  • 体質
  • CBD濃度

CBDを初めて使う方については、摂取量を始め、体質に合うかどうか、日常的に服用している医薬品との相性など、医師と相談した方がいいでしょう。

もし、かかりつけの医師がいない場合には、少量から試していくのがおすすめです。

例えば、1日あたりのCBD摂取量を20mgから始めてみて、身体の反応を確かめながら、継続して使用します。1週間程度経過したら5mg増やして、25mgのCBDを摂取して再度身体の反応を観察してみましょう。

これを繰り返しながら摂取量を身体の反応、効果の程度を観察していくことで、自分に合った摂取量を見つけることができるはずです。[3]

CBDの摂取量の計算方法

CBDの摂取量を計算する方法は、自分がどのCBD商品を使っているかによって異なります。

例えば、CBDグミやカプセルなどの製品は、1粒あたりに何mgのCBDが含有されているかが表示されています。

表示を元にCBDの摂取量を調整することができるでしょう。CBDオイルの場合、容量とCBD濃度からCBDの摂取量を計算する必要があるでしょう。

「1回あたりの使用量×CBD濃度」でCBDの含有量を計算することができるので、摂取する前に把握しておいてください。[3]

CBDの摂取量はどこまで増やしてもいい?

自分に合うCBDの摂取量を見つけていく過程で、効果が感じられないためについつい量を増やしてしまうかもしれません。

しかし、CBDを過剰摂取しても問題ないのでしょうか。

ここでは、CBDの摂取量はどこまで増やしても大丈夫なのかについて解説していきます。

CBDの摂取量に関する研究事例

CBDの安全性と副作用に関して発表された2011年のレビュー[4]によると、1日1,500mgといった高用量であっても、CBDの継続的な使用は人間によって十分許容されると報告されています。

このレビューを受けて2017年に追加調査[5]を行ったところ同様の結果を示しているようです。

しかし、2019年に行われたマウスを使用した実験[6]では、CBDによる肝障害の可能性と他の薬剤との相互作用に関するいくつかの安全上の懸念が示されました。

そのため、過剰摂取についてはできるだけ控えた方がいいと考えられますし、日常的に医薬品を服用している方は使用前に医師と相談を重ねてください。

安全にCBDを使用するためには?

CBDは人によって適切な摂取量が異なることや、パッケージを参考にするだけでは自分に合う摂取量を見つけられないことがわかりました。

少しずつ摂取量を増やして身体の反応を観察したりするのが効果的ですが、安全にCBDを使い続けるために重要なポイントがいくつかあります。

1つ目は、信頼できるブランドからCBD商品を購入することです。純粋で本物のCBDは安全であると考えられますが、偽物や低品質な製品は危険な可能性が考えられます。

低品質のCBD商品の場合、パッケージに表示されている成分表が不正確な可能性もありますし、異物などの混入によって身体に悪い反応が生まれるケースもあるでしょう。

CBD商品を製造しているメーカーの情報や製造管理や原材料などの情報をキチンと公開し、透明性を強調している商品を選ぶのがおすすめです。

2つ目は、CBDの摂取量を決める際は、自分だけでなく医師の判断も重要視してください。医師への相談は適切な摂取量を決める上で1番の近道になるでしょう。

全ての医師がCBDについて適切な答えを出してくれる訳ではありませんが、CBDに精通している医師であれば商品の推奨をしてくれたり、医薬品との相性を教えてくれたりするでしょう。

CBDを試すのが不安な方は試す前に医師に相談をしてみてください。

まとめ:自分に合うCBDの摂取量や頻度を見つけてみよう!

CBDをどれだけ使うのかについては、商品のパッケージだけを参考にするだけでなく、使い続けながら自分に合う摂取量を見つけていくのが重要です。

パッケージの表示はあくまで目安と考えて、少しずつ摂取量を変えながら試していくと、より適切な摂取量が見つけられるでしょう。

【参考】
[1]An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies
[2]Cannabidiol presents an inverted U-shaped dose-response curve in a simulated public speaking test
[3]healthline:CBD Dosage: Figuring Out How Much to Take
[4]Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent
[5]An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies
[6]Hepatotoxicity of a Cannabidiol-Rich Cannabis Extract in the Mouse Model
[7]・Current Status and Prospects for Cannabidiol Preparations as New Therapeutic Agents
[8]MEDICALNEWS TODAY

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