大麻を使うとニキビになる?気になる大麻とニキビの関連性とは?
大麻の利用者の中では「大麻を使うとニキビができる」と言われることがあります。
大麻に含まれる成分を考慮すると逆にニキビの抑制に効果がありそうな印象も受けます。そこで今回は気になる「大麻」と「ニキビ」の関連性について解説していきます。
大麻については以下の記事で詳しく解説しています。
⇒【大麻完全ガイド】大麻の成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」について解説
そもそも「ニキビ」って何が原因でできるもの?
ニキビや吹き出物は10代の頃だけでなく、大人になってからもできることがあります。美容にこだわりのない方にしてみれば「放っておけばやがて治る」と思っているかもしれませんが、お肌のケアを考えるとすぐにでも対処した方がいいといえるでしょう。
では、まず「ニキビ」というものがどのような原因で生じるのか把握していきましょう。
①ニキビって何?
「ニキビ」はおでこや頬、口の周り、下あごといった顔にできる発疹のことを指します。胸や背中にできることもしばしばあり、主に思春期や青年期に多くみられると言われています。
ニキビは毛穴に皮脂が溜まることで、出口が炎症を起こし、結果的に小さく隆起したものといわれています。すぐに治って跡形もなくなることもあれば、ニキビ痕として残ることもあるので見つけ次第ケアすることが重要となります。
②ニキビは何が原因でできる?
ニキビの原因として考えられるのが主に以下の3点です。
- 毛穴の閉塞
- 皮脂の過剰な分泌
- 「アクネ菌」の繁殖
例えば、皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に皮脂が溜まってしまいニキビを作る原因となってしまいます。皮膚細胞の生まれ変わりのサイクルに合わせて、皮脂がうまく排出されないと毛穴が詰まってしまいニキビの原因となる「アクネ菌」の繁殖を招いてしまうことがあるでしょう。
思春期には増加する男性ホルモンによって皮脂の分泌が高まることでニキビができやすくなるといわれています。それ以外でも脂性肌など体質によってニキビができやすくなることもありますが、大きな要因としては「生活習慣」にあるといわれています。[1]
例えば、「食生活の乱れ」や「ストレス」「睡眠不足」などが挙げられます。糖分や油分の多い食事を続けていると皮脂の分泌を増加させてしまい、ニキビの発生に繋がってしますでしょう。
大麻を使うとニキビができるって本当?
ニキビに関する基本的な知識を理解した上で、大麻とニキビの関連についてみていきましょう。大麻を使うとニキビができるという方もいるのですが、大麻自体が直接的にニキビの発生に繋がるという証拠はありません。
しかし、大麻の使用に関連した事柄によってニキビの発生を招いてしまうことがあるようです。では、どのようなことがニキビに繋がるのか詳しくみていきましょう。
①大麻使用による食欲増進効果
大麻を使用すると食欲が増進され「マンチー」と呼ばれる状態になることがいわれています。特に「マンチー」の状態になると脂分を多く含む食べ物がより美味しく感じられるようになるためスナック菓子やケーキなどを漠々と食べてしまうことがあるようです。
先ほど解説したニキビの原因の1つに「食生活」が挙げられていましたが、脂分の多い食事も皮脂分泌の増加に繋がってしまいニキビを発生させてしまうことがあるでしょう。
こういった一連の流れから「大麻を使うとニキビになる」と言われていることもあるのですが、正確には「大麻を使うとニキビになりやすい行動を誘発する」と言えるでしょう。
大麻の食欲増進作用「マンチー」については以下の記事で詳しく解説しています。
⇒大麻を使ったときに起きる食欲増進作用「マンチ」とは?空腹をコントロールする方法
②大麻使用によるストレスが原因かも?
大麻を使用すると主にリラックスやストレスの緩和を促さす作用があるといわれています。しかし、相性によってはそれとは真逆の効果を感じる人もいるようで、大麻使用によるストレスがニキビの発生に繋がっていると考えられます。
大麻に含まれるTHCが持つ精神活性作用は高揚感やリラクゼーションを生み出すこともあれば、人によって不安やストレスを引き起こすこともあります。
大麻の使用がストレスに感じる場合、これもまたニキビの発生に繋がってしまうことがあるので注意が必要です。
THCについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒大麻の主成分であるTHCってどんな成分?THCの歴史や効果・効能を解説!
CBDがニキビの予防に役に立つ?
「大麻の使用でニキビになる」というのは基本的には正しい情報ではなく、正確には「大麻の使用によってニキビのできやすい行動を招く」といえるでしょう。
なので、大麻を使用する際は、ニキビができやすい行動に注意した方がいいかもしれません。そんな一方でCBD(カンナビジオール)には、ニキビを予防する効果があることが発見されています。
2014年に「Journal of Clinical Investigation」にて発表された研究[2]では、CBDによって皮脂の量を調節できることが発見されています。ニキビの原因が皮脂の過剰分泌であることを考えると、この作用は非常に効果的です。
また、別の研究ではCBDが含有された製品による皮膚の反応を観察し、参加者の100%が2週間程度で皮膚の状況が改善されたと報告されています。最近では、CBD商品も多岐に渡っており、CBDオイルやCBDリキッドの他にCBDクリームや美容液といった商品も販売されています。
皮脂の量をコントロールできるという効果を持っているのであれば、スキンケアにおけるCBDの可能性もより高まってくるでしょう。しかも、CBDにはストレス緩和効果も期待できるので、お肌の状態を健康に保つ上で重要な存在と言えるでしょう。
ニキビのことを考えるとCBDの摂取は「喫煙」以外の方法がおすすめ
CBDにおけるニキビに対する有用性が期待できるとなると、お肌のケアのために取り入れようと考えはじめたかもしれません。ただ、こういった製品を取り入れる際には「喫煙」以外の方法で摂取するのがおすすめです。
喫煙によって肌を傷めるかどうかについては意見が分かれる部分ではありますが、一般的に喫煙は皮膚の老化を引き起こすと考えられています。できれば経口摂取や肌に直接塗るといった方法で摂取するのがいいでしょう。
⇒CBDがニキビに効くという噂の真相を徹底解剖!ニキビにおすすめなCBD商品も紹介!
まとめ「大麻の使用はニキビを引き起こさない」
「大麻」と「ニキビ」の関連性について解説していきました。結論としては、「大麻の使用がニキビを引き起こす訳ではない」といえるでしょう。あくまで大麻の使用によって「食欲増進」や「ストレスの増加」といった作用がニキビを発生しやすくする行動を招いてしまうといえます。
また、CBDにはニキビの原因となる皮脂の分泌量をコントロールすることができるというメリットもあります。CBD自体には抗炎症作用や抗酸化作用など、お肌にとってメリットのある効果があり、ストレスの緩和や睡眠改善などもお肌の健康には欠かせません。
ニキビだけでなくお肌全体を美しく健康に保つためにも、生活にCBDを取り入れてみることをおすすめします。
【参考】
・[1]PubMed:Study of psychological stress, sebum production and acne vulgaris in adolescents
・[2]MarijuanaDoctors:Ance
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