大麻に含まれるテルペンから作られた手の消毒液が登場
大麻に含まれるテルペンには抗ウイルス作用があることが多くの研究によって示されており、現在、科学者たちはこの化合物を利用して、新型コロナウイルを攻撃する手の消毒液を開発しています。
新型コロナウイルの大流行が始まって数ヶ月が経過しましたが、いまだにアルコール消毒液、消毒布、手の消毒液が深刻な不足に陥っています。
そこで「Vanguard Scientific」社が立ち上がり、大麻に含まれるテルペンでコロナウイルスを死滅させる除菌液を作っています。
オレゴン州に拠点を置くVanguard社は、植物抽出の機器を製造・販売しており、その中には大麻からカンナビノイド成分を抽出する機器も含まれています。
同社は 「テルペン・スクリーン・プロジェクト」 の一環として、植物由来のテルペノイド化合物と、消毒用アルコールで作られた手の消毒剤を組み合わせたレシピをリリースしました。
なんと同社は、テルペンレシピを無料で一般に提供しています。
同社の目標は、テルペンと消毒用アルコールのダブルパンチでコロナウイルスを攻撃し、COVID-19の拡散を遅らせ、地球上の他の地域をできるだけ早く通常の状態に戻すことです。
Vanguard ScientificのCEOであるMatthew Anderson氏はプレスリリースで次のように述べています。
「すべての産業と同様に、植物抽出業界は新型コロナウイル危機によって大きな打撃を受けています。長年私たちは、専門知識を他の業界にも提供しており、科学を活用して石鹸を使用しないハンドクリーナーの開発に参加できるようにしています。」
テルペンは大麻に含まれる分子で、深い香りと豊かな風味を持ちます。
また、品種や栽培方法によっては、摂取後、眠くなったり元気を与えたりするなど、大麻の影響が大きくなることもあります。
テルペンについては下記の記事で解説してますので興味があればチェックしてみてください。
多くの研究によって、大麻中に含まれるテルペンの多くが抗ウイルス特性を持つことを示しています。
例えば、テルペンの一種である「ピネン」と「リモネン」は、単純ヘルペスウイルス(HSV-1)がヒト細胞に感染するのを防ぐことができます。
他の研究では、さまざまな植物やハーブから抽出された精油にテルペンが含まれており、次のようなウイルスにも効果があることが確認されています。
・インフルエンザ
・コクサッキーウイルス
・ポリオ
・デング熱
もちろん、大麻はテルペンだけでできているわけではありません。
「THC」や「CBD」のようなカンナビノイドとテルペンの両方を含む手の消毒液は、単にテルペンとアルコールを一緒にするよりも効果的である可能性があります。
さらにカンナビノイドにも抗ウイルス作用があり、以下のような治療が非常に治療が困難なウイルスの進行を遅らせることができるという十分な証拠があります。
・HIV
・C型肝炎ウイルス
・カポジ肉腫ヘルペスウイルス
植物由来のテルペンやカンナビノイドが、新型コロナウイルスを殺すことができるかどうかは、まだわかっていません。
しかし、もしこれらの大麻成分が含まれた手の消毒液に消毒用アルコールが十分含まれていれば、効果はあるはずでしょう。
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