9億ドルの買収により、アメリカ最大の大麻ディスペンサリーチェーンが誕生
マサチューセッツに拠点を構えているCuraleaf Holdings社は、シカゴに本拠を置くGR Companiesを買収し、アメリカで最大の大麻事業者となりました。
Curaleaf Holdings社は、イリノイ州、メリーランド州、ネバダ州、ペンシルベニア州、オハイオ州、ノースダコタ州で最高品質の医療用大麻製品を栽培し、販売しています。
7月17日水曜日に、同社は、現金で7500万ドル(約80億円)とストックオプションで8億ドル(約856億円)でGR Companiesを買収したと発表しました。
GR Companies社は、アメリカ中西部でGrassrootsという名前で20軒の大麻薬局を運営しており、現在、さらに41の店舗を開店することを許可するライセンスを保有しています。
GrassrootsのCEO、Mitch Kahnは声明の中で以下の様に述べています。
「Grassrootsを大きな会社に成長したのは、従業員の努力の証です。この買収により、私たちの患者と小売店は、最高水準の品質と信頼性を遵守する製品を購入できるようになり、従業員は最高クラスのオペレーターの一員になることができます。」
Curaleafは現在12州で運営されており、45の大麻薬局を運営していますが、そのほとんどは東海岸と西海岸にあります。
今回の買収は、来年初めに完了する予定です。
イリノイ州が、2020年1月1日に州の新しい嗜好用大麻の合法化が施行されるとすぐに、イリノイ州が国内最大の嗜好用大麻市場の1つになると予想されるため、この動きはとても良い時期だと評価されています。
Curaleafは、アメリカ最大の大麻事業になるために、全米で企業を買収してきました。
同社は、先月、THC製品のSelectブランドを運営するCura Partnersを9億4800万ドル(約1000億円)で買収しました。
そしてほんの数週間前に、Curaleafは2つのアリゾナにあるディスペンサリーを現金と株式で2550万ドル(約27億円)で購入しました。
今回の買収により、Curaleafはアメリカで最大の大麻事業として確固たる地位を築き、合法的に19の州で事業を運営することが可能になります。
合併後の新会社は、医療・嗜好用の大麻薬局の免許を131件、大麻の栽培施設を20か所保有します。
Curaleafの来年の売上高は、すでに予測されていた3億5000万ドルを含めて約9億ドルになると予測されています。
今回の買収の発表後、Curaleafの株価は50億ドルを超えました。
しかし、同社が世界最大の大麻企業になろうとしているにもかかわらず、カナダの競合他社にとっては不利に取引されています。
アメリカの連邦法により、Schedule Iの医薬品を扱う企業がアメリカの株式市場で取引することは禁じられているため、Curaleafはカナダ証券取引所に上場することを余儀なくされています。
アメリカの法律では、カナダの大企業がアメリカの株式市場に上場することが認められていますが、これらの企業にはアメリカの大麻業界を上回る競争上の優位性があります。
まとめ
アメリカで連邦法が変われば、確実にアメリカの大麻産業の勢いは増すでしょう。
また、大麻に関する連邦法が見直された場合、日本側も何かしら対応せざるを得ない状況になると言われています。
しかし個人的な考えとしては、もともとは日本文化に深くかかわりのある「大麻」を外資や利権の圧力に屈して大麻取締法を見直すのではなく、日本人の手で見直すべきだと思います。
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Kohei
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