大麻の主成分の1つのCBNって何??CBN(カンナビノール)の知られざる効果を解説!
大麻には、様々な化学物質が存在します。有名な化学物質としては、THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)がよく取り上げられます。
しかし、THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)以外でも医療に応用できる可能性がある化学物質があります。
それが今回紹介するカンナビノール(CBN)です。THCやCBDほど知名度はありませんが、近年、様々な効果があることが分かってきました。
そこで今回は、カンナビノールの効果をご紹介していきましょう。
大麻については以下の記事で詳しく解説しています。
⇒大麻とは?成分や植物としての「特徴」「効果」「法律」についての【完全ガイド】
CBN(カンナビノール)とは?
CBNは、大麻内に微量しか存在しない化学物質で、THCを酸化することによって生まれる副産物です。
大麻の梱包が上手くいかずに空気に触れた場合、製造した大麻を長期間保管した場合でもCBN濃度が高くなります。
大麻が空気に触れると、大麻内に存在するTHCが徐々に酸化されていき、CBNに変化します。
そのため、古い大麻や空気に触れた大麻はCBN濃度が高くなるということですね。
THCについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒大麻の主成分であるTHCってどんな成分?THCの歴史や効果・効能を解説!
CBN(カンナビノール)の効果・効能とは?
いよいよカンナビノール(CBN)の効果について迫っていきましょう。
様々な研究によって、カンナビノール(CBN)には以下の効果があることが分かってきました。
- 鎮痛効果
- 睡眠導入効果
- 骨細胞の成長促進
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
- 抗けいれん作用
- 食欲刺激効果
CBN(カンナビノール)で睡眠障害が解決する?
カンナビノール(CBN)で最も効果があるといわれているのは、鎮静効果(睡眠導入効果)です。Steep Hillの研究[1]によると、5mgのCBNは10mgのジアゼパム(鎮静剤)と同程度の効果があることが分かっています。
カンナビノール(CBN)のこの鎮静効果は他のカンナビノイドよりも強力で、不眠症などの睡眠障害を抱えている人には画期的な物質です。
カンナビノイドについては以下の記事で詳しく解説しています。
⇒カンナビノイドとは?大麻由来の成分「カンナビノイド」の種類や効果を解説!
CBN(カンナビノール)には依存性がない?
ジアゼパムなどの鎮静薬は使用することによって、中毒症状を起こしてしまうことがあります。ジアゼパムで中毒症状になった場合、運動失調・低体温・嘔吐・頻脈などの症状があらわれ、重篤な場合になると昏睡・呼吸停止などの死の危険もあります。
しかし、CBNにはそのような中毒性はほとんどないといわれています。そのため、CBNは既存の鎮静薬で中毒症状に陥った人が安心して使用できる治療薬としての可能性があります。
研究が進んでCBNの作用機序や効果が明確となれば、鎮静薬の基準がカンナビノールに置き換わることになるかもしれません。
CBNは大麻に微量しか含まれていない
しかし、CBNにもデメリットがあります。それはCBNは大麻の中に微量しか含まれていません。乾燥させた大麻の花ではTHC濃度が30%を超えることもありますが、CBN濃度は1%以下の場合がほとんどです。
普通に大麻を吸ったとしても、大麻内に含まれるCBNが微量であるため、CBNの効果を得ることはほとんどないでしょう。
CBNを使いたい場合はどうすればいい?
それではカンナビノール(CBN)を利用したい場合はどうすればいいのでしょうか?
1番簡単な方法は、大麻を空気中に触れさせればいいのです。先ほどお話したように、大麻内のTHCが空気によって酸化されれば、CBNに変化します。
ということは、意図的に乾燥大麻を長時間空気中に放置すれば、CBN濃度が増えるということですね。
CBNを含む製品を使った方がラク!
残念ながら、単純に乾燥大麻を空気中に放置したとしても大麻内のCBNは、微量しか増えることはないでしょう。
空気中に放置することによるCBN濃度のデータなども存在しません。それならばCBNを含む製品を利用した方が、簡単かつ確実に大量のCBNを摂取できます。
しかし、CBNの存在や効果がほとんど認知されていないので、CBNを大量に含む製品はありません。
これから研究が進んでいけば、その有効性が明確となりCBNを多く含む製品が作られていくと思います。その製品ができるまでは、やはり乾燥大麻を空気中に放置してCBN濃度を含んだ大麻から摂取するしかないようですね。
マリファナJPではCBN原料を取り扱っています。詳しくはお問い合わせください。
⇒CBD商品(ホワイトラベル)・アイソレート原料仕入れ(CBD,CBN,CBG)の卸売販売について
まとめ:CBNは大麻中に微量しか含まれていない。
CBNは鎮静効果などがあるため、世界中の関心が集められています。今後、CBNの研究が進んで治療薬が開発されれば、睡眠障害や不安症、うつ病などで苦しんでいる多くの人を助けることができる可能性があります。
【参考】
[1]Cannabinol (CBN): A Sleeping Synergy
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Kohei
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