大麻産業で活躍する13人の女性
長い間大麻の使用に関しては偏った考えがあります。
アメリカでは首都ワシントンのほか15の州で認められており、新興産業となっています。
大麻は、昔から悪いイメージを保っていますが、大麻が合法化された現在、ずいぶんと女性も活躍しているのです。
カリフォルニア州で初めての大麻薬局を開設し、「Weeds」の主人公にインスピレーションを与えたディナ・ブラウナー氏や、元大統領候補で「連邦政府による大麻禁止法」を提唱したタルシ・ガバード下院議員(ハワイ州選出)など、大麻の女性リーダーたちは、大麻と同様に、並行して成長しています。
まるで植物が成長すると同時に能力を発揮してきた大麻業界の女性指導者たちですが、彼女たちを見れば、誰がこの大麻ビジネスと大麻文化を推進してきたかは聞くまでもありません。
大麻に咲く花は雌株であることは周知の事実であり、実際には大麻業界で働く女性が多いのです。
今回は、大麻産業で活躍する13人の女性を紹介します。
オリビア・アレクサンダー Kush Queen、CEO兼創設者
アレクサンダーは、ロサンゼルスを拠点とするKush Queenの創設者であり、この会社はバスボム、鎮痛作用のあるローションや食品など、健康食品やライフスタイル製品(CBD及びTHCの両方を注入)を専門にしている高級大麻ブランドの会社です。
2006年、アレクサンダーは18歳のときに大麻薬局で働き始めました。
かつてルイジアナの美人コンテストで優勝した彼女は、いつしか起業に興味を持ち始め、Crystal Cultという最初の会社を立ち上げました。
この会社は当時VAPEペンを製造しており、その後は第三者機関の一環として、マーケティング、クリエイティブディレクション、デジタル戦略など、他の大麻ビジネスにアドバイスを提供する会社となりました。
「女性は大麻に特別なパワーを持っています」
とアレクサンダーは述べ、さらに以下のように説明しました。
「CBDは気分のバランスを保ち、不安を和らげ、質の良い睡眠」に役立つと彼女自身も使用した上で説明しています。」
アレクサンダーは自身のブランドを売り込みながら、ポットビューティー(大麻美容)カテゴリーの更なる成長を期待しています。
ロキサン・デナント Fruit Slabs CEO /共同創設者
デナントは2015年に会社を立ち上げ、高品質のTHC抽出物が注入されているフルーツレザーロールを販売しています。
商品は遺伝子組換えをしていない天然のフルーツを使用しているのが特徴で、現在はロサンゼルスとオークランドにオフィスを構えています。
デナントは過去に不安の発作を起こしたことがあり、それから大麻との「親密な関係」が始まりました。
彼女は大麻について以下のように述べています。
「大麻によって暗闇から抜け出せました。呼吸が楽になり、リラックスした落ち着いた気分になります。10年経った今でも私にとっては光のような存在です。」
ファッション業界および飲料業界で働いた後に、そこで得たノウハウを新興ビジネスである大麻業界で活かすことにしました。
デナントは以下のように語っています。
「私は国際的な合法化を目指していて、世界中のみんながこの効果の高い大麻植物を治療薬やストレス解消方として取り入れて欲しいです。」
ヒルディ・ガーハート Fire Flower Farm オーナー
ニューヨークのアップステートやメンドシーノ郡での花の植え替えにより、ガーハートは所有する土地で大麻栽培のノウハウを学び、後戻りすることなく、最近ではLowell Herb社と提携してThe Gossip(高品質の花が主成分のプリロール)という商品をつくりました。
ガーハートは以下のように言いました。
「私が欲しかったのは、オープンスペース、ハードワーク、そしてフレキシブルなライフスタイルです。今の私があるのは、初期の頃からの私たちの成長に協力してくれた方たちのおかげです。」
2015年に甲状腺がんと診断されたガーハートですが、大麻療法を取り入れて回復しただけでなく、そのほかにも良い結果をもたらしたのです。
なぜか彼女の病気は豊かな大麻収穫へとつながり、ガーハートは以下のようにも述べています。
「植物は知性を持ち賢いのです。マジックのようにうっとりさせることが、大麻に求めている効果ではなく、植物自体がそれぞれのライフサイクルを通して私たちに教えてくれることがたくさんあるのです。むしろこれもマジックで単に種類が違うだけかもしれません。
サラ・ガーステン・Last Prisoner Project 常任理事/法務部長
メアリー・ベイリー ・Last Prisoner Project 専務取締役
ガーストンとベイリーは、大麻活動家スティーブ・ディアンジェロが立ち上げた非営利刑事司法改革組織Last Prisoner Projectの代表の2人で、麻薬法によって未だに投獄されている人々を助ける活動をしています。
弁護士として議会機関で働いた後、ハーバード大学法学部を卒業したガーステン(写真上)は大麻関連の法律事務所を共同設立しました。
彼女は以下のように述べています。
「この慈善事業のクライアントは、潔白で社会的公正の第一歩が必要なのです。多くの人が莫大な利益を得ている中、大麻禁止法によって不当な扱いを受けて人生が台無しになった人がたくさんいます。私たちが直面しているこの問題はとても大きなチャレンジでもあります。合法化は大きな促進材料となり、刑事司法改革措置を実行するために役立ちました。」
大麻がうつ病や不安へ効果的であることがわかり、ガーステンは10代の頃からから大麻を使用しています。
彼女は大麻業界には社会的責任があることを認識することで、より励まされてきました。
「この業界の黒歴史の通り、企業の創設者やその後継者たちは長年不当に罰せられてきました。」
とガーステンは言います。
ベイリーは大麻擁護に情熱を注ぎ、彼女はハワイを拠点としたマウイの大麻カンファレンスのプロデューサー兼創設者となりました。
ベイリーはLast Prisoner Projectの目的に関して、以下のように語っています。
「正義を必要としている人たちの話を聞き、彼らは犯罪者ではなく、不当な法律の犠牲者であることを知らせるのです。なぜなら我々には伝える責任があるからです。」
ソニア・ヘンドリックス Gallery PR 創設者
ヘンドリックスは、イベント制作及びブランド構築に10年以上関わり、大麻マーケティングと大麻の宣伝に多く貢献してきました。
急成長する大麻社会とは常に関わり、西海岸と東海岸のオフィスをいつも行き来しています。
ハイファッションとハイタイムの世界をひとつにまとめることは、彼女の得意とする分野です。
スモーキーマウンテンズという山脈の名前がなんともふさわしいのは、ノースカロライナ州アッシュビルの原住民たちはこの山で育ち、いつもブルーグラスフェスティバルでハイになっていたからです。
ヘンドリックスは以下のように言いました。
「私は花に囲まれて育ちましたが、いつも植物の恩恵を受けて今でも生活しています。なぜ大麻を作り、どのように大麻で癒され、少し大麻を楽しむという、私たちにとって大麻が必要な理由をよくわかっています。」
また、彼女は、大麻業界のトップが女性であるという現状について、次のように述べています。
「数字だけを見ると、女性は財政的支援な支援を受けていないように感じます。投資家たちはまだまだ女性をサポートしてくれず、会議の際は支援者はおらずクライアントのみと話をすることがよくあります。大麻には、地域社会、バドテンダー(大麻薬局で働く人)、大麻薬局、ファン、顧客へのさらなる献身が必要です。」
こうして第二戦線で戦いながらも、ヘンドリックスが連邦政府への大麻合法化の要求を止めることはありません。
ブリジット・ヘネシー Weedmaps、政府関連担当副社長
目を覚まして急に「大麻ビジネスで活躍したい」と思ったわけではないと、ヘネシーは言います。
彼女は20年前にフェアフィールド大学を卒業し、それ以来、政府関係やキャンペーン管理、政策立案および戦略などに携わってきました。
現在、ヘネシーは大麻規制に関する専門家となり、まだ新しい大麻社会でマイノリティたちが適切に扱われることを保証し、麻薬犯罪で不当に投獄された人々のための賠償を求めています。
「この取り組みでテクノロジーが重要な役割を果たしていることに気づき、大麻業界で世界最大のテクノロジー企業から電話を受けたときは、やっとお互いを見つけることができたと嬉しい気分になりました。」
とヘネシーは語り、彼女はこのプロジェクトに女性が関わっていることに感動しています。
同社の女性アフィニティグループを率いる女性たちで、3児の母であるヘネシーは、以下のように述べています。
「この業界で働く女性たちは信じられないほど互いに協力的であり、また業界が成長して女性の指導者が増えるにつれて、他の企業の模範となるような職場革新を今から実践しています。」
ケイト・ミラー、アンナ・ダックワース Miss Grass共同創設者
ミラー(写真右)とダックワースはビジネスパートナーであり、400万ドルを調達し「the Goop of cannabis」という自社の大麻ブランドを立ち上げました。
兄弟が「大麻の喫煙で高校を退学になったこと」で始まったミラーの大麻人生ですが、大麻薬局で働くことになり、また自らの乾癬の治療薬として大麻を使用し「創造性とリラクゼーションそして楽しみ」であると大麻について語ります。
共同創設者のミラーとダックワースは「周囲の大麻に関する考え方を変えることで大麻の日常的な使用が認識され、必要とする人たちみんながいつでもアクセスできるようにする」ことがMiss Grassの目標だと言い、この2人はCBDの美容業界にも大きな影響を与えています。
「今では、すべてのヘルスストア、ボデガと呼ばれる小さな食料品店やスパにも置いています。たくさんの人がその人気とともにビジネスに参戦しましたが、大麻の知識や経験が不足しているため、残念ながら、Miss Grassのブランド消費者が攻撃の対象となってしまいます。」
とミラーは語りました。
ディア・シムズ BRN Group CEO
Combs Enterprisesの元社長であるシムズは、ライフスタイル製品における経験を大麻に活かし、CBDブランドの構築及び管理をする会社を設立しました。
大麻業界は急成長を遂げており、シムズは「『グリーンラッシュ』はまたとないチャンスだ」と言います。
大麻ビジネスで多くの人が共感できるように、シムズ自身にも個人的な経験談をもち、多発性硬化症に苦しんでいた母親がCBDによって痛みが緩和されるのを目の当たりにしたのです。
「日常生活が改善されて、人生そのものが変化したことにとても驚きました。この業界はまだ新しいので見直すべきところがたくさんあり、女性がこの業界に強く惹かれるのはこうした理由もあります。しかし、それでもまだ数字的には低く、この業界で女性がCEOを務める会社は全体の10%のみというのが現状です。」
とシムズは語りました。
また、彼女は、以下のように付け加えました。
「この業界ではまだ保守的な考え方があり、多様性が求められているのにまだイノベーションに対しては堅苦しいところがあります。BRNグループではこの問題を解決する為に、より良いものへと変えていくつもりです。」
アン・マーガレット・スカルスキー Double Barrel 最高ブランド責任者
元広告代理店の幹部でもあり、またサックス・フィフス・アベニューの副社長とゆう経歴も持つスカルスキーは、音楽メーカーのスウィズ・ビーツやスコット・ストーチなどの有名人の協力も得ながら、自社製品ブランドを確立することを得意としています。
中には2種類のオイルカートリッジを一度に楽しめるデザインのブランド化されたヴェポライザーなどの製品もあります。スカルスキーは胃の病気を患ったことがあり、大麻によって彼女の命は救われたと言っています。
彼女の目標は「一般の人々の考え方を変え、もっとみんなに知ってもらう」ことであり、「私は大麻という植物、Double Barrel というブランドに情熱を持っていて、消費者にもその情熱を注いでいます」と語ります。
また、彼女は以下のように述べました。
「業界の女性に対する態度に関しては中立的だと述べ、この業界でもきちんと成し遂げる人は支援されるので、私自身も今までのハードワークと強い意志のおかげで、ここまで来ることができたと思っています。この業界で女性が浸透し続けもっと自分たちの声を聞いてもらう必要があります。」
イメルダ・ワラバルカー Pure Beauty、 CEO /共同創設者
ワラバルカーは昔ニューヨークで独自のケータリング会社を経営していましたが、現在はロサンゼルスを拠点とする女性をターゲットにしたプリロール会社のCEOであり、Pure Beautyは夫でありマーケティング責任者でもあるトレイシー・アンダーソンとともに設立した会社です。
インド人の父親とメキシコ人の母親を持つワラバルカーは、コロンビア大学で公共政策の修士号を習得し、「審美的かつ社会的意識」の両方から大麻ビジネスに取り組んでいます。
「大麻は代替医療/植物医学、植物学、社会的正義、精神拡大といった私が関心のあるもの全ての集大成です。」
とワラバルカーは話し、「有意義で治療的な」役割として自らの大麻経験を表現しています。
Pure Beautyの絶え間ない努力によって、屋内栽培においては年間数百万ガロンの節水にも貢献しています。
その他、リサイクルや堆肥化可能な紙パッケージも採用するなど、Pure Beautyは環境に優しい会社です。
彼女は、女性およびマイノリティ民族の大麻起業家として、以下のように述べました。
「どこも本質的には同じで、人や企業はそれぞれに説明責任があり、油断することなくしっかりと声をあげる必要があります。これは大麻業界だけでなく、他の産業に関しても同じことです。」
ジェン・ウォン Select マーケティング担当副社長
ウォンは、Beats by Dreで働いていましたが、当時の最高マーケティング責任者であったジェイソン・ホワイトと共に、Curaleaf(最近Selectを買収)へ転職しました。
ホワイトはCuraleafでも同様の責任者の役職についており、この合併会社は大麻販売において国内最大級の業者の1つでもあります。
ウォンは2014年から医療目的で大麻の使用をしており、ベニスビーチで開業された大麻薬局にも行きました。
「Green GoddessやRose Collectiveという薬局に通っていたのですが、バドテンダーがお客さんと話しているのを眺めるのは楽しかったです。みんな情熱を持って仕事をしていて、どうして大麻を売っているのか、なぜお客さんは大麻を買うのかという話に魅了されていました。」
と彼女は言います。
同じ大麻業界で働く女性の仲間についても、これからの大麻業界での希望すなわち多くの大麻起業家が持つ希望として繰り返し述べています。
「21世紀初の真の産業に変化を与える才能、これがすべてであり、今やっているすべてによって、このビジネスの将来が変わってきます。Curaleafを始め、その他の会社でも周囲の環境には恵まれており、尊敬できる女性リーダーとの出会いはまさに幸運でした。私たちには大麻業界のこれからの発展に大きな責任があり、このことを重くに受け止め、採用時も思慮深く慎重に決定する必要があります。」
と、ウォンは語りました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大麻業界に限らずビジネスシーン活躍している女性が増え始めています。
今後さらに活躍する女性が増えていくことでしょう。
マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
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Kohei
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