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ニコチンゼロの社会へ:フィリップモリス社が大麻製品を検討

世界最大のたばこメーカー、フィリップモリス社は、無煙大麻製品への出資に関して検討中です。

タバコ産業での多国籍複合企業フィリップモリスインターナショナルは、合法化された大麻産業への新規参入の是非を調査していると発表しました。

先週、フィリップモリスのCEO アンドレ・カランザプロス氏は、「ビヨンド・ニコチン戦略」(ニコチン関連製品以外の分野でのビジネス展開)には今後は大麻も新しい手段になり得るとブルームバーグニュースで語っています。

世界的な紙巻たばこ(シガレット)の販売減少に伴い、たばこ企業は多様化された製品が求められ、植物性睡眠補助剤、エネルギー増強剤、また鎮静剤などの開発を進めています。

正式な決定事項ではないものの、新製品開発のニーズとともにフィリップモリス社も同様に、大麻産業への参入も視野に入れています。

カランザプロス氏はブルームバーグに以下のように語りました。

「今はさまざまなプロセスを進めている最中で、現段階では何も決まっていません。今後の見通しはいずれ決定することになりますが、我が社は無煙製品の開発に力を入れているので、大麻製品自体には未だ着手できていません。」

イスラエルの企業、サイキ・メディカル社は、国際規制当局の承認を受けて、世界で初めて大麻マイクロドージング吸入器を開発しました。(注:マイクロドージング=治療効果のある成分を低用量で摂取すること)フィリップモリス社が無煙のニコチンデリバリーデバイスの開発に力を入れていた頃に、このサイキ社の吸入器技術に関心を持ち、5年前に2,000万ドルを投資しました。

今となってはカナダでも新しい大麻吸入器の使用が承認され、たばこ産業の大手フィリップモリスも、大麻産業への参入を改めて検討しています。

合法化された大麻市場に関してまだ調査している段階であり、フィリップモリス社はまだ最初の一歩を踏み出したに過ぎませんが、大麻産業への多額出資を開始している紙巻たばこ会社としては、他にはアルトリア社(マルボロで有名)があります。

2018年にカナダの大麻会社クロノス社の株45%を18億ドルで購入し、買収以来、アルトリア社は2つの大麻ベイプの特許を申請し、議会でのCBD製品規制緩和を求めロビイスト(議会に働きかけて請願や陳情を仲介する人)を雇いました。

今年の3月には、ブリティッシュアメリカンタバコ(BAT)社も大麻産業に出資しています。

BAT社はアメリカンスピリット、キャメル、ニューポート、などその他たくさんのタバコを製造していますが、オーガニグラム社(カナダの別の大麻会社)の株20%を1億7500万ドルで購入し、この取引によってBAT社はオーガニグラムの筆頭株主となり、まずはCBD関連の新製品開発を進めることを表明しました。

大麻産業の合法化により、大手たばこ会社の関心が急速に高まっている中、議会もこの大麻産業には注意を払っており、上院多数党首チャック・シューマー氏の新しい大麻合法化法案では、市場の独占に関する条項が含まれています。

これによってアルコール企業やタバコ企業による米国大麻市場の独占を防ぐことができるでしょう。

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Kohei

マリファナJP代表のKです。 日本経済に新しいマーケットを誕生させると共に、日本人に大麻の素晴らしさを伝え、1人でも多くの日本人に大麻に対する正しい理解をしてもらえる様に現在活動しております。
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