CBDを摂取した後に運転しても大丈夫?運転の安全性や薬物検査のリスクを解説!
仕事で疲れが溜まっている人や最近よく眠れていない方など、CBDを始めて日常生活を改善させたという人も多いでしょう。大麻由来の成分でもあるCBDは、精神活性作用がなく、安全性についても高く評価された成分でもあり、アメリカを中心に人気が高まっています。
そんなCBDですが、就寝前に使われることが多いこともあり、摂取後の運転について気になっている人も多いのではないでしょうか。CBDの摂取後に眠気が生じた場合、安全に運転するのが困難になってしまいます。
そこで今回はCBDを摂取した後に車を運転しても安全なのかどうかについて解説していきます。国内外の法律についても詳しく見ていきましょう。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。
市販のCBD商品では使用後の運転を控える注意書きがある
まず最初に市販されているCBD商品の注意書きについて紹介していきます。
商品によってもさまざまですが、主なCBD商品には以下のような注意書きがよく見られます。
- 眠気が起こる場合がございますので、車の運転前の服用はご遠慮ください
- 妊娠中、授乳中の方はご使用を控えてください
- 薬を服用中の方は、掛かりつけのお医者様にご相談の上ご利用ください
- 乳幼児の手の届かない場所にて保管ください
- お身体に合わない場合は使用を中止してください
「PharmaHemp(ファーマヘンプ)CBD オイル」より
記載されているようにCBDオイルを使用した際、眠気を伴う場合があるため、その状態で車を運転してしまうと危険を招いてしまうでしょう。
CBD特有のものと言えるので成分自体に問題があるわけではないのですが、体質や耐性によってはより強い眠気が起きることも考えられます。
車を安全に運転するためには、集中力を保ち、周囲への注意を払うことが重要です。
CBDの摂取後に運転しても安全?危険?
CBDの摂取後に車を運転しても安全かどうかについては、さまざまな論点から考える必要があります。
1日の始めにCBDを摂取するという人もいるでしょうし、リスクについては明確に把握しておいた方がいいでしょう。
ここでは、CBDの摂取と運転の安全性についていくつかの論点をご紹介します。
①CBDを摂取しても「ハイ」にはならない
CBDはTHCとは異なり精神活性作用を生み出さないため、CBDを摂取して車を運転しても安全であるという意見もあります。
大麻の主要成分でもあるTHCを摂取すると、高揚感や陶酔感を生み出し、いわゆる「ハイ」な状態を生み出します。
こういった状態で車を運転すると、注意力が散漫になったり、緊急時に誤った対応をしたりする可能性があるでしょう。
ただ、他方の意見では、大麻ユーザーはハイな状態を補うように安全運転するという見方も存在し、大麻でハイになった運転手は車間距離を十分に保つ傾向を示すと言われています。
このように大麻に関しても、使用後の運転についての意見は分かれているのですが、それでも大麻の合法化によって自動車事故が増加したというデータもあるため、基本的には危険と解釈できるでしょう。
一方で、CBDはTHCのように精神活性作用を生み出さないため、車を運転しても悪影響を与えないと言われています。
CBDでハイになれるかについては以下の記事で詳しく解説しています。
②CBDを摂取すると眠気が生じる可能性がある
CBDは精神活性作用を生み出さないといっても、運転に影響を及ぼすその他の作用を伴うケースがあります。
眠気が起きてしまうと、安全な運転に支障が出るのは明らかです。
高容量や高濃度のCBDを使用すると、フワッとした感覚に包まれて、次第に眠たくなってくることがありますが、この感覚を知っている人であれば、この状態での運転は危ないと理解できるはずでしょう。
もちろんCBD摂取による眠気は、利用者の体質や耐性によっても異なります。自分がCBDを使用した際の感覚をしっかりと把握することが重要です。
③CBDを摂取すると副作用を伴うケースもある
CBDは眠気以外にもさまざまな副作用を伴う可能性があると考えられています。
- 血圧の低下
- めまい
- 立ちくらみ
- 下痢
眠気以外にも運転に支障が出るような副作用が生じてしまうことがあるかもしれません。
こちらについても使用量や体質によって、どのような影響が現れるかが異なりますが、CBDを摂取した際の身体の反応を確かめて、運転に支障が出そうであれば控えた方がいいですね。車を運転する場合は、摂取後に時間を空けてからするようにしてください。
CBD摂取後の運転は合法?違法?
CBD摂取後の車の運転について、法的な論点を解説していきます。国内外の法律を参照にしながらCBDの摂取と車の運転の関係性について明らかにしましょう。
①CBDは合法な成分なので基本的には合法
日本国内ではCBDは合法な成分でもあり、基本的にはCBD摂取後に運転をしても法的な問題は生じないでしょう。CBDを検出するような薬物検査も行われていません。
THCは日本で違法な成分でもあるため、使用後の運転はもちろん、所持も禁止されています。
②海外では微量なTHCが検出されるリスクがある
海外のCBD商品には、微量のTHCが含んでいることが認められています。この法的に定められたTHCの含有量は、陶酔感などを生み出すほどの量ではないため運転にも支障が出ないと考えられるでしょう。
しかし、大麻が合法化されている国や地域では、大麻を使用した後に運転することは違法とされており、国によっては血中のTHCレベルに関して厳格なルールを設けている法律もあります。
そのため、CBDオイルなどを使用した後に車を運転すると、検査によって微量のTHCが検出されて罰則が課される可能性が懸念されています。
③国内で流通しているCBD商品にもTHCが含有されている可能性もあるので注意
日本で流通しているCBD商品は、基本的にTHCの含有が禁止されているのですが、まれに微量のTHCが含まれている可能性があります。
運転に支障が出るほどのTHCが含有されていることは、ほぼないと考えられますが、THCを含んだCBD商品は日本で違法となってしまうので注意が必要です。
④居眠り運転は安全運転義務違反になる可能性がある
CBD摂取後の運転については合法ではあるものの、眠気を伴う状態で走行して、運転中に眠ってしまった場合、安全運転義務違反となる可能性があります。
居眠りによって正常な判断や運転がされていない場合に適用され、違反点数2点・反則金9,000円が課されるので注意してください。
まとめ:CBD摂取後の運転は注意しなければならない
CBD摂取後の運転の安全性について解説していきました。基本的に眠気を伴う可能性があるためCBD摂取後の運転は控えた方がいいでしょう。
運転をする場合であっても、CBD摂取後の身体の反応をよく見極め、眠気が生じているようであれば時間を空けて運転する必要があります。
CBDを始める際に、摂取量と摂取した際の身体の反応をよく覚えておくと、安全な判断ができるはずです。
【参考】
・CBD ASYLUM:Is It Safe To Drive On Cbd? – The Key Considerations
・ROYAL QUEEN SEEDS:Is It Safe To Drive After Taking CBD? The Facts You Need To Know
・honahlee:Cannabis, CBD Oil and Driving In Australia
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