CBDと病気の関係性とは?おすすめのCBD製品5選も紹介
CBDは深く眠れたり、リラックスできたりする効果が期待されています。
しかし、最近はCBDにはそのようなサプリメント効果以外でも、美容や病気に効果があるのではないかということが研究されています。
CBDは、エンドカンナビノイドシステム(ECS)に直接働きかけるため、多くの症状に効果が期待できるとのこと。
効果がある症状には、体調や体質によって個人差があるため一概には言えませんが、一般的に効果が期待できる病状について紹介します。
CBDについては以下の記事で詳しく解説しています。
CBDは病気を治せるのか?
世界中から注目されているCBDと病気の関係について説明します。
CBDの関心が高まったきっかけ
2013年にアメリカのCNNが配信したドキュメンタリー番組「Weed」にてCBDが取り上げられました。[1]番組に登場する当時5歳のシャーロットちゃんは、小児難治性てんかんを患っていました。
てんかんの中でも特に重症なドラベ症候群で、発作は1日に150回以上。てんかん治療薬を投与しても良くならないどころか、悪化するばかりでした。時には、心肺蘇生を施すこともあったといいます。
CBDの存在を知った両親が、大麻からCBDを抽出しオイルに混ぜて飲ませたところ、発作回数が激減したということです。飲ませた初日は回数が半数、何日か後には週に1回にまで減りました。
このドキュメンタリーの放送後、世界中で一気にCBDへの関心が高まることとなったのです。
研究が進められている病気
世界中で使用されている、医学・生物学の学術データベース「メッドライン」には、1,000以上のCBDに関する論文が掲載されています。その中で動物や人に対して臨床実験を実施したものは約100疾患。
日本では抗炎症作用、糖尿病、癌、鎮痛、制吐、抗不安、アルツハイマーといった病気への研究が進められています。[2]
どんな病気に効くの?
さまざまな疾患に対するCBDの効果について研究が進められていることは分かりました。次は実際に効果を実感した人がいる症例を紹介します。
てんかん
冒頭でお伝えしたように、CBD治療が知られるきっかけとなった病気がてんかんです。放送後、同じようにてんかんで悩む人たちが続々と取り入れ始めたといいます。
2016年にメキシコで、18歳以下のてんかん症状がある児童43名を対象とした実験をおこないました。症状が軽くなった、解放されたと感じると答えた人は、80%以上。効果に差はあるものの、幅広い年代で結果がでています。[3]
ADHD
脳の神経伝達物質であるドーパミンの働きが不足している、ということがADHDを発症する原因のひとつといわれています。神経伝達物質の機能が十分に発揮されれば、不注意や多動性などの症状はでてこないはずです。
しかし、ADHDとCBDの関係を裏付ける科学的根拠は未だ発表されていません。
抗鬱・抗不安作用
CBDには、抗鬱・抗不安の効果もあるとされています。ここでは、それらについて詳しく紹介。
うつ病の原因
うつ病や不安症の原因のひとつとして、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が不足しているためだといわれています。セロトニンが減少する原因は、ストレスや睡眠不足、不規則な生活など。
不足状態が続くことで、うつ病に繋がるということです。セロトニンを増やす方法としては、生活習慣の改善や食事の見直しが挙げられます。
しかし、これらは時間がかかる上に自分一人の力では難しいですよね。抗うつ剤でもセロトニンを増やすことはできますが、効果が現れるまでは辛い時間を過ごさなくてはいけません。
CBDとうつ病
抗うつ剤を使用し、耐えるような状況が長年続いていましたが、近年効果が期待されている方法のひとつがCBDの摂取です。CBDは、セロトニンの受容体である「5-HT1A」に直接働きかけ、セロトニンの放出量をあげることが研究により分かっています。
しかも、受容体に直接働きかけるため、即効性が期待できるという論文もあります。[4]
しかし実際は、未だ科学的根拠はありません。CBDとうつ病の関係について研究を進めている状況のため、今後に期待が高まります。
癌
CBDには、癌の治療への効果もあるとされています。ここでは、それらについて詳しく紹介。
抗がん剤の副作用の緩和
癌の治療に使われる「パクリタキセル」は、末梢神経障害を引き起こす副作用があります。ひどい場合は、抗がん剤治療を中断せざるを得ない場合があるほどです。
パクリタキセルで誘発される疼痛感受性の亢進は、CBD(体重1kgあたり2.5~10mg)の投与により阻止されたという雌のマウスを使った実験結果があります。
この実験によるマウスの認知力、学習機能の低下は認められませんでした。パクリタキセルによる、乳ガン細胞への抗腫瘍効果を弱らせることもありません。
パクリタキセルを使用した、抗がん剤治療中のCBDによる補助治療は、神経障害の発生予防や軽減において安全な治療法である、という趣旨の論文が発表されています。[5]
癌細胞の抑制とその後
CBDには、多く作られると細胞を癌化させてしまうId-1タンパク質の発生を抑える効果があるという論文が発表されました。
癌細胞の転移や広がりを抑制できる物質として期待されています。[6]
いずれの研究もマウスでの実験結果です。臨床試験は、英国の製薬会社「GW Pharmaceuticals」が行っておりますが、未だ結果は発表されていません。
CBDと病気の現状
実際に効果がでている病状が報告されていますが、CBDを使用した治療があるのでしょうか?海外と日本の現状をみてみましょう。
海外では?
海外では不眠症や関節炎、糖尿病といった症状に対してセルフケアとして使用されています。個人差はありますが、効果を感じている人も多数。
海外、特にアメリカの市場には多くのCBD商品が出回っており、メジャーになりつつある商品です。2018年6月には、米食品医薬品局がCBD含有のてんかん薬を承認しました。
マリファナ由来の成分を承認することは、米食品医薬品局でも初めてです。治療方法がないと言われていた、難治性てんかんに希望の光が差し込みました。[7]
日本では?
日本では、残念ながら臨床試験も医師による症例報告もほぼありません。それは、CBDの認知度が低いことや、製品が高価でなかなか手が出せていないことが原因です。
これらの問題を解決し、CBD治療を実現させるために「臨床CBDオイル研究会」が発足されました。この研究会は、医師や歯科医師で構成されていて日本におけるCBDの普及を目的としているものです。
症例自体は多く寄せられていますが未だ治療には繋がっておらず、今後に期待が高まります。[8]
そんな中、2019年12月にCBD含有の難治性てんかん治療薬を、治験で使用できる見通しが立ったことが明らかになりました。
CBDの新薬発売に向けて一歩ずつ進んでいます。[9]
WHOは?
「CBDが治療効果を有する可能性のある疾患」として17の疾患をあげています。
乱用や依存の可能性がなく安全であること、CBDは有能な治療であるかもしれないといった、好意的な報告がされています。[10]
治療としてのCBD
健康や美容用として使用されるCBDオイルは、濃度が5%程度のものが多くみられます。海外で疾患の症状を治すために使用されているものは、10%以上で投与量は100mgです。
例えば、海外で効果が認められている小児てんかんの場合は1日約500mg投与しています。大量のCBDを投与することになるため、自分の判断だけで使用することはせず、必ずかかりつけ医、もしくはCBDに精通している医師に相談するようにしてください。
種類別おすすめCBD商品
CBDには、リキッドやオイルの他にもいろいろな形態で摂取することが可能です。形態別におすすめ商品を紹介します。
CBDリキッド
アステカ フルスペクトラム CBD リキッド
リキッドは、水蒸気化して吸うタイプで、多くのフレーバーがあります。効果を感じるまでの時間が早く、生体利用効率が高いのが特徴です。
CBDの種類 | フルスペクトラム |
濃度 | 20% |
原材料 | プロピレングリコール、植物性グリセリン、天然香料、カンナビジオール |
その他のCBDリキッド商品は以下の記事で紹介しています。
CBDオイル
ファーマヘンプ プレミアム CBD ドロップス
ファーマヘンプのCBDオイルはCBD商品の中で一番メジャーです。そのため、幅広い濃度のものを選ぶことが可能。舌下投与をすると効果を早く感じられます。
CBDの種類 | フルスペクトラム |
濃度 | 12% |
原材料 | オリーブオイル、フルスペクトラムCBD |
その他のCBDオイル商品は以下の記事で紹介しています。
CBDパウダー、クリスタル
Phama Hemp ファーマヘンプCBDクリスタルパウダー
CBDオイルに入れて濃度を調整したり、飲み物や料理に入れて摂取するなど、さまざまな使い方ができます。99.9%がCBDでできている汎用性の高い商品です。
含有量 | 498mg |
カンナビノイド内容量 | 100% |
原材料 | FUTURA75を使用したオーガニック |
その他のCBDパウダー、クリスタル商品は以下の記事で紹介しています。
CBDカプセル
カンナリバー Gel Capsules
サプリメントと同じ感覚で水と一緒に飲んでください。カプセルに包まれているため、舌下投与で苦く感じる人にもおすすめです。オイルと比べてゆっくり吸収されるため、効果を感じるまで時間がかかります。
CBDの種類 | ブロードスペクトラム |
含有量 | 25mg |
その他のCBDカプセル商品は以下の記事で紹介しています。
CBDペースト
ファーマヘンプ ゴールデンアンバー CBD ペースト
他の形態と比べてペーストは濃度が高いものが多く見られます。濃度が高いためピリピリ感も強く、上級者向けといえるかもしれません。
CBDの種類 | フルスペクトラム |
濃度 | 20% |
原材料 | ヘンプエキス、ココナッツオイル、ビースワックス、カンナビジオール |
まとめ
CBDの病気への効果は、CNNのドキュメンタリー番組で放送されてから今日までに急激に研究が進みました。
もしCBDが多くの疾患に効くとわかったら、多くの人の希望となります。2人に1人が癌にかかるといわれている時代です。少しでもはやく良い結果がでることを願います。
【参考】
・[1]Weed
・[2]カンナビジオールの治療効果とその作用機序
・[3]メキシコの難治性てんかん児におけるCBD(カンナビジオール)の使用に関する保護者調査の報告
・[4]カンナビジオールの治療効果とその作用機序
・[5]CBD(カンナビジオール)は神経系機能または化学療法効果を低下させることなく5‐HT 1 A受容体を介してパクリタキセル誘発神経障害性疼痛を阻害する
・[6]進行性乳癌細胞におけるId‐1遺伝子発現の新規阻害剤としてのカンナビジオール
・[7]米FDA マリファナ由来てんかん薬を承認
・[8]臨床CBDオイル研究所
・[9]薬に大麻成分 国内初の治験見通し 難治てんかん治療で沖縄赤十字病院
・[10]カンナビジオール(CBD)事前報告書
マリファナJP 国内最大の大麻総合メディア
大麻に関する正しい知識、正しい情報を発信し、医療用大麻、産業用大麻、嗜好用大麻等 多岐にわたり世界中の人々から必要とされている大麻を伝える、日本人のためのメディアです。マリファナJPでは大麻の関連の情報の発信をしていますが、大麻取締法を犯す事を「扇動、教唆、示唆、ほう助」する内容ではございません。日本では大麻の所持、栽培は違法ですので絶対に使用しないでください。
Kohei
最新記事 by Kohei (全て見る)
- 大麻はゲートウェイドラッグなのか?ゲートウェイドラッグ理論に対する主張を調査! - 2023-04-19
- 【大麻とお酒の関係性】大麻とアルコールを一緒に摂取すると何が起こるのか? - 2023-04-14
- CBD入門ガイド:効果を最大限に活用するための基本情報と始め方 - 2023-04-13