大麻

地球を救う最も安い方法は大麻である可能性

大規模なヘンプ栽培は、地球温暖化に対処するコストの安い方法かもしれません。また、世界中で何十億本もの木を植えることは、気候危機に対処するための安価で効率的な方法だと言われています。英ガーディアン紙は7月5日の記事で、サイエンス誌に掲載された新たな分析を引用しています。著者は次のように説明しています。

 

樹木は成長するにつれて、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を吸収し、貯蔵します。新たな研究によると、世界規模の植林プロジェクトによって、人間の活動によって大気中に排出された排出量の3分の2が除去される可能性があると推定されており、この推測は大きな反響を呼びました。

 

森林再生は、大量の種の絶滅と環境汚染という重大な問題にも対処するものであり、それらの効果は十分に実証されています。ミシガン大学が2012年に行った調査では、生物多様性が失われた場合、生態系に及ぼす影響は、気候変動や汚染と同程度であることが明らかになりました。森林は多様な形で植物や動物の生命を保護し、樹木は植物表面の粒子状物質を遮断し、葉を通してガス状汚染物質を吸収することにより、大気汚染を除去します。

 

今回のサイエンス誌7月号に掲載された分析レビューでは、耕作地や都市部を侵食することなく、世界中で何本の木を新たに植えることができるかが算出されました。調査の結果、17億ヘクタール(1700万㎢)の土地に樹木のない土地があり、そこに、樹木の苗木1兆2000億本を植林可能なことが明らかになりました。この分析によると最も効率的な方法を用いれば、1兆本の樹木を、わずか300億ドルで復元が可能と分かっています。

 

ガーディアン紙はスイスのチューリッヒ工科大学のトム・クラウザー教授の言葉を引用して、

 

「私の心を打つのはその規模です。植林プロジェクトは、トップ10に入るだろうと思っていましたが、他のすべての対策よりも圧倒的に強力です。

 

とし、これまで提案された解決策の中で断然一番安いと述べました。しかしながら、以下の様にも述べています。

 

気候危機の解決策としての森林再生の主な欠点は、樹木の成長が遅いことです。このプロジェクトは、森林が十分な炭素隔離の能力に成長するまでに、50〜100年かかる可能性があります。

 

木

幸いなことに、植林よりさらに安価で迅速かつ効率的な代替法が存在します。この代替法はアメリカで、約一世紀にわたって規制されてきましたが、トランプ大統領が2018年の農業改善法に署名したことにより、全国規模で合法化されました。これは、繊維、布、油、食品などの目的で栽培され、向精神作用を引き起こさないヘンプ(産業用大麻)と呼ばれています。

 

ヘンプは100日間で約4メートルにまで成長するため、CO2をバイオマスに変換するツールとしては最速の部類に入ります。ヘンプは、森林や商品作物よりも1ヘクタール当たりのCO2吸収量が多く、理想的な炭素吸収源であることが証明されています。さらにヘンプは、少量の水と肥料、栄養の乏しい土壌でも広範囲に栽培が可能です。

 

またヘンプは、ヘンププラスチックとしても有能です。ヘンププラスチックは、リサイクル可能であり、100%生物分解性で製造ができます。石油ベースのプラスチックをヘンププラスチックに代替えすることで生物多様性を促進し、環境汚染を抑制できます。プラスチックは、今では毎分ごみ収集車1台分のゴミが海に投棄されています。

 

なお、毎年100万匹の海鳥がプラスチックを摂取して死んでおり、90%もの海鳥の腸内にプラスチックが確認されています。マイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子)とマイクロビーズ(化粧品、洗顔剤、ボディーソープに含まれる微細なプラスチック粒子)は海のスモッグとも呼ばれていますが、これらのMP(マイクロプラスチック)は、ダイオキシン類やポリ塩化ビフェニール等の有害な化学物質を吸着し、それを食べた魚の体内に蓄積され、最終的には食物連鎖で人間の体内に入ります。

 

繊維、バイオ燃料としても優秀なヘンプ

大麻

繊維産業も環境汚染が懸念されている産業です。繊維産業であるファッション業界では、CO2排出量は増加の一途をたどっており、2030年にはCO2排出量が約20億8000万トンになると予測されています。この数字は年間2億3000万台の車から排出されるCO2の量に匹敵します。

 

また化学物質も多く使用しており、染色の際の重金属などの化学物質が海や川を汚染しており、淡水の汚染の20%が織物加工と染色によるという調査結果もあります。さらに水も大量に使用しており、Tシャツ一枚を作るために必要な水の量は2720ℓと言われています。一方ヘンプは、最小限の水で育てられ、有毒な化学物質を使わずに繊維を作ることができます。

 

さらには、化石燃料の燃焼による環境汚染をも、ヘンプによって改善することができます。ヘンプは、バイオ燃料としての小麦やトウモロコシよりも効率的で環境に優しく、ヘンプ栽培は土壌の生物多様性を促進し、有害な化学物質の使用で枯渇していた農地を再生させます。

 

ヘンプは「雑草」のように生命力が強く、殺虫剤や除草剤を使用せずとも、至るところで成長できます。大部分の林業プロジェクトとは異なり、ヘンプは既存の農地で栽培が可能で、農場の輪作の一部として含まれ、その後の作物の収穫量と利益にプラスの影響を与えます。

 

ヘンプ栽培は、自己資金で運営可能

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